青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

許せん

2008年11月22日 | 思うこといろいろ
昼から息子とバッティングセンター。
毎回思うが、こういうスポーツ施設は
是非禁煙にしてもらいたいのだが・・・。

そこへやってきた親子連れ。
上が5才位の男と子、下は3歳位の女の子。
こんな子供にいくらどうでも
バッティングは無理だろうにと思っていたら、
何のことはない、子供を待合に座らせ
自分が子供のようにぶんぶん振り回し
バッティングに興ずる。あほらしい。

そうこうしている間に当然のように
退屈をしている子供たちが喧嘩を始める。
極めて自然なる行動であり、
親の監督不行き届き以外の何物でもなし。
そして戻ってきた親父、なななんと

「なにやっとるんじゃ~」と息子を殴ったのだ。
そして首根っこを捕まえ、足を引きづったまま
三段ほど階段を駆け下り場外に出て蹴り倒す。
現実場面とは余程思えぬ光景に、
周りも息を潜め、まさに空気が張り詰める。

その後凍りついたように固まった娘も
同様引きずって場外。息子泣きわめていてたが
娘は恐怖で顔を引きつらせ泣けない。
まさにこれこそ虐待ではないか!

この場面、割ってはいる事は正直出来ない。
周りの人も同じ思いであったと思うが、
なんとももどかしいシーンであった。
許せない怒りと、やるせない思いが交錯した。

やがて10年ほど前、
青年会議所活動のボランティアで、
虐待を受け施設に預けられた子供たちの
父親に代わってと言う役割で
デーキャンプのボランティアをしたことがある。
今でもこの活動は続いているらしいが、
この名古屋だけで実に何百の子供たちが
集まってきたのは本当に驚いた。

会社の新聞にこの時の事を
載せた覚えがあるので、
今度ここに披露してみたいほどだが、
集まってきた子供たちの体にあった
とんでもない数の「あざ」に驚愕した思いが
今日のこの時、よみがえってきたのであった。

今、こうしてパソコンを打ちながらも思うだが、
あの時に何か声をかけるべきだったのだろうか、
なんとも気分の優れぬ土曜の夜なのである。


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6 コメント

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Unknown (nasudon)
2008-11-22 19:08:35
こんな情景、こわすぎます。

あおやきさん、ガンを飛ばしまくったでしょうか?

一発やってほしかったです。

目の当たりにしていない発言に失礼いたしました。
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私も (謎の中国人「Y」)
2008-11-22 23:58:49
あおやきさま

こういう時、同時に色々思います。
・この子達はこれから先どうなるんだろう。
・その場にいた時、親に意見できるだろうか。
・自分は似たような事をしてないだろうか。
・なんと身勝手な親なんだろう。
・自分がその子だったら、なんと辛い事だろう。
・この一家は負の連鎖の中にいて誰も幸せじゃないん だな。
・親は自業自得、子供だけは助けられないか。
・でも、その子達にとってはその男を父として頼らざ るを得ない現実の受け入れ難さ。

石ころ飲み込まなきゃいけないような苦しさですね。
返信する
So I was (お初)
2008-11-23 07:16:57
始めまして、私も同じビッグバンドをやっております。
このブログをいつも拝見させていただいており、今回
始めて書き込みさせていただきます。
実は私は幼い頃にかなり激しい幼児虐待を親から毎日
のように受けて恐らく4回くらいは児童相談所に兄弟
で預けられた記憶があります。だからというか自分の
子供に口では酷い事を言えても、手を挙げるような事
は出来ません。子供だったので既に色々と痛いことな
どは忘れてしまいましたが、今でも親は後味が悪いら
しく時折話の中に後ろめたさを感じることが出来ます。
私の親も他の人が注意に入ると余計に怒っていたよう
な気がします。お陰で人の気持ちを読んだり、如何に
叱られないようにするのかをたくさん学んで社会生活
にとても役立っているように今では思います。
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nasudonさま (あおやき)
2008-11-23 17:54:12
投稿ありがとうございます。

全てがあっという間に過ぎていきました。
何をしていいのか、どうするべきなのか・・
とっさの時と言うのは、
人は判断を鈍らせるのだと感じました。

未だ複雑な気分ですが、
一つの答えを投稿してくださった方も居て
ブログのやりがいを感じています。

なんにせよ、「勇気」は必要である。とも感じた次第。
そして少なくとも我が子には感情的に接しないよう
それだけは肝に銘じたのです。

返信する
謎の中国人「Y」さま (あおやき)
2008-11-23 17:58:08
投稿ありがとうございます。

まさに箇条書きいただいたとおりの
感覚が頭をよぎり、今でさえも
あのシーンを思い出して複雑な気分になります。

以前青年会議諸活動で接した
傷だらけの子供たちを見たとき
本当に心が痛んだのですが、
今回はそれを知っていただけに
余計心が痛んだのです。

子育てとは本当に難しいものです。
改めて子供と向かい合いたいとも思いました。


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お初投稿さま (あおやき)
2008-11-23 18:04:54
貴重なご意見ありがとうございます。

又、こんなブログをご覧頂いているとのこと、
本当にありがとうございます。

大人の方でこういうことのご経験のある方の話というのは
当然初めての事でありましたので、
私としての一つの答えが見出せたと言う点では、
大変ありがたい話であると捉えます。

苦しい経験は、人を強します。
何でもいえることだと思いますが、
私の音楽人生も厳しさで育てられた過去があります。
話がひやくしすぎるかもしれませんが、
その子供たちも、強くなってくれればいうことは有りません。

ただ、どうしても行きすぎはあります。
そのあたりの判断は本当に分かりません。

昨日あった子供たちが、幸せに成長する事を
心から祈るのみであります。

投稿ありがとうございました。
音楽活動、お互いにがんばりましょう。
ビッグバンドについての投稿も是非お寄せください。




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