

「~んです」は、日本語の会話でよく使われる表現で、様々な意味と使い方があります。ここでは、主な7つの意味と使い方を、例文を交えて説明します。
1. 理由・原因の説明
- 意味: ある事柄の理由や原因を説明するときに使います。
- 例文:
- 「遅れてすみません。電車が遅れたんです。」
- 「このケーキ、美味しいんです。母が作りました。」
2. 状況・状態の説明
- 意味: ある状況や状態を説明するときに使います。
- 例文:
- 「彼は今、入院しているんです。」
- 「この部屋、寒いんです。」
3. 相手への質問・確認
- 意味: 相手に質問したり、確認したりするときに使います。
- 例文:
- 「どうしたんですか?何かあったんですか?」
- 「それは本当なんですか?」
4. 軽い驚き・感動
- 意味: 何かを聞いたり見たりして、軽い驚きや感動を表すときに使います。
- 例文:
- 「え、結婚するんですか?おめでとうございます!」
- 「この絵、すごいんですね。誰が描いたんですか?」
5. 丁寧な依頼・提案
- 意味: 相手に丁寧な依頼や提案をするときに使います。
- 例文:
- 「すみません、ちょっと聞きたいことがあるんですが…」
- 「一緒にご飯でもいかがですか?」
6. 念押し・強調
- 意味: あることを念押ししたり、強調したりするときに使います。
- 例文:
- 「絶対に秘密ですよ。誰にも言わないでくださいね。」
- 「これが最後のチャンスなんです。頑張ってください!」
7. 話し手の気持ち・感情
- 意味: 話し手の気持ちや感情を表すときに使います。
- 例文:
- 「悲しいんです。彼と別れてしまいました。」
- 「嬉しいんです。ずっと会いたかった人に会えました。」
JLPT N4レベル 4択問題
問題1:
「どうして昨日、学校を休んだんですか?」
- 風邪を引いたんです。
- 風邪を引きました。
- 風邪を引きます。
- 風邪を引くんです。
問題2:
「この本、面白いですか?」
- はい、面白いんです。
- はい、面白いです。
- はい、面白かったです。
- はい、面白いでしょう。
問題3:
「何かあったんですか?元気がないですね。」
- ちょっと疲れたんです。
- ちょっと疲れました。
- ちょっと疲れます。
- ちょっと疲れるんです。
問題4:
「このケーキ、美味しいですね。」
- ありがとうございます。私が作ったんです。
- ありがとうございます。私が作りました。
- ありがとうございます。私が作ります。
- ありがとうございます。私が作るんです。
問題5:
「すみません、この漢字の読み方を教えてください。」
- いいですよ。この漢字は「読む」ます。
- いいですよ。この漢字は「読みます」です。
- いいですよ。この漢字は「読みます」んです。
- いいですよ。この漢字は「読む」んです。
解答:
- 1
- 2
- 1
- 1
- 2
解説:
これらの問題は、すべて「~んです」の基本的な使い方である「理由・原因の説明」を表しています。
「~んです」は、文末に接続することで、話し手の気持ちや意図を伝えることができます。JLPT N4レベルでは、基本的な意味と使い方を理解しておくことが重要です。
問題1:
「どうして昨日、学校を休んだんですか?」
- 風邪を引いたんです。
- 風邪を引きました。
- 風邪を引くつもりです。
- 風邪を引くかもしれません。
問題2:
「この本、面白いですか?」
- はい、とても面白いんです。
- はい、面白いです。
- はい、読みました。
- はい、少し難しいです。
問題3:
「何かあったんですか?元気がないですね。」
- ちょっと疲れたんです。
- ちょっと疲れました。
- 何もありません。
- 少し考え事をしています。
問題4:
「このケーキ、美味しいですね。」
- ありがとうございます。私が作ったんです。
- ありがとうございます。私が作りました。
- どういたしまして。
- 気に入っていただけて嬉しいです。
問題5:
「すみません、この漢字の読み方を教えてください。」
- いいですよ。この漢字は「読む」んです。
- いいですよ。「読みます」よ。
- この漢字は「書く」と読みます。
- この漢字は「意味」が難しいですね。
解答:
- 1
- 2
- 1
- 1
- 2
- 文法: 自動詞・他動詞
- 意味
- 自動詞: 閉じていたものが開いた状態になること。(自然に開く、または、ある力が加わって開く)
- 他動詞: 閉じていたものを開けること。(意識的に開ける)
- 例文
- 自動詞
- 「カーテンが開いた。」(風で自然に)
- 「花が開く季節になった。」
- 「目が開いたような気持ちになった。」
- 「封筒が開いた。」(中身を見ようとして)
- 「会議が開かれる。」
- 他動詞
- 「私がドアを開いた。」
- 「本を開いて読んでください。」
- 「彼は店を開いた。」
- 「封筒を開いて中身を確認した。」
- 「新しい道を開く。」
- 自動詞
- 文法: 他動詞
- 意味: 閉じていたものを開けること。(何かを操作して開ける)
- 例文
- 「窓を開けてください。」
- 「瓶の蓋を開けるのが難しい。」
- 「彼は口を開けて大笑いした。」
- 「プレゼントの箱を開ける瞬間が楽しみだ。」
- 「傘を開けると雨が降ってきた。」
- 文法: 自動詞
- 意味: 閉じていたものが自然に開いた状態になること。(自然現象や、意図せず開いてしまう)
- 例文
- 「口が開いたまま寝ていた。」
- 「服に穴が開いている。」
- 「道が開けて、景色が広がった。」
- 「目が開いた。」(朝起きた時など)
- 「シャッターが開いた。」(お店の開店時など)
開く | ひらく | 自・他 | 閉じたものを開ける、開いた状態になる | ドア、本、花 | 意識的な動作、または、ある力が加わって開く。広い意味で使われる。 |
開ける | あける | 他動詞 | 閉じたものを開ける | 窓、瓶、口 | 何かを操作して開ける。 |
開く | あく | 自動詞 | 閉じたものが自然に開いた状態になる | 口、穴、道 | 自然現象、または、意図せず開いてしまう。 |
- 「開く」(ひらく)と「開ける」(あける)の使い分け
- 「ドアを開く」(ひらく): ドアそのものを開ける動作
- 「ドアを開ける」(あける):ドアについている鍵やノブなどを操作して開ける
- 「開く」(あく)と「開く」(ひらく)の使い分け
- 「口が開く」(あく): 自然に口が開いた状態
- 「口を開く」(ひらく):意識的に口を開ける動作
- 窓を( )と、気持ちの良い風が入ってきた。
- 開く(ひらく)
- 開ける(あける)
- 開く(あく)
- みなさん。手を( )ください。
- 開いて(ひらいて)
- 開けて(あけて)
- 開くて(あくて)
- 新しいお店が( )というニュースを聞いた。
- 開く(ひらく)
- 開ける(あける)
- 開く(あく)
- 彼女は、手紙を( )読んだ。
- 開いて(ひらいて)
- 開けて(あけて)
- 開くて(あくて)
- 暗い部屋のカーテンを( )明るくした。
- 開いて(ひらいて)
- 開けて(あけて)
- 開くて(あくて)
- 2
- 1
- 1
- 1
- 2
「は」と「が」の基本的な違い
「は」と「が」は、どちらも日本語の文の中で使われる助詞ですが、それぞれ意味や役割が異なります。
- 「は」:主題を表す助詞です。文の中で話題になっていることや、注目されているものを指します。
- 「が」:主語を表す助詞です。文の中で動作や状態の主体となるものを指します。
例文をいくつか挙げて、違いを見てみましょう。
「私は学生です。」
- 「私」が文の主題(話題になっていること)なので、「は」を使います。
- この文では、「私」が「学生である」という状態の主体(主語)でもあるため、「が」を使うこともできます。
「花が咲きました。」
- 「花」が文の主語(動作の主体)なので、「が」を使います。
- この文では、「花」が話題になっているわけではないため、「は」を使うことはできません。
「今日は暑いです。」
- 「今日」が文の主題(話題になっていること)なので、「は」を使います。
- この文では、「暑い」という状態の主体(主語)は特定できないため、「が」を使うことはできません。
「彼がケーキを食べました。」
- 「彼」が文の主語(動作の主体)なので、「が」を使います。
- この文では、「彼」が話題になっているわけではないため、「は」を使うことはできません。
まとめ
- 「は」:文の主題(話題になっていること)を表す
- 「が」:文の主語(動作や状態の主体)を表す
「は」と「が」の使い分けは、日本語学習者にとって難しいポイントの一つですが、例文を参考にしながら、少しずつ理解を深めていきましょう。
状況に応じた使い分けの例
初めて会う人に自己紹介する場合
- 「私は田中です。」(主題:私、自己紹介の文なので「は」が適切)
- 「私が田中です。」(主語:私、相手が誰かを探している状況などでは「が」も使える)
友達と話している時
- 「今日は暑いね。」(主題:今日、天気の話をしているので「は」が適切)
- 「今日は暑い日だね。」(主語:暑い日、特定の日のことを言いたい場合は「が」も使える)
犬を飼っている人との会話
- 「あなたの犬は可愛いですね。」(主題:あなたの犬、犬について話しているので「は」が適切)
- 「この犬がうちの犬です。」(主語:この犬、自分の犬を紹介する場合は「が」が適切)
レストランで注文する時
- 「私はカレーライスを注文します。」(主題:私、何を注文するか伝えるので「は」が適切)
- 「カレーライスが食べたいです。」(主語:カレーライス、食べたいものを強調する場合は「が」も使える)
「は」と「が」が使われる文の種類
- 「は」:説明文、描写文、意見文など、話題やテーマを示す文によく使われます。
- 「が」:動作や状態の主体を示す文、存在や出現を示す文によく使われます。
補足
- 同じ文でも、「は」と「が」を使い分けることで、ニュアンスが変わることがあります。
- 文脈によっては、「は」と「が」どちらを使っても意味が通じる場合もあります。
最後に
「は」と「が」の使い分けは、日本語の奥深さの一つです。様々な文に触れることで、自然と使いこなせるようになるでしょう。
- 「は」:文の中で話題になっていることや、注目されているものを指します。(主題)
- 「が」:文の中で動作や状態の主体となるものを指します。(主語)
1 私は、先週の土曜日に図書館で借りた本( )読みました。
1 は 2 が 3 を 4 に
2 きのうは、夕日( )とてもきれいでした。
3 このケーキ( )、甘すぎず、とても美味しいです。
1 は 2 が 3 を 4 に
4 夏には、セミ( )泣きます。
5 田中さん( )、経験豊富な医者として、多くの患者さんから信頼されています。
6 昨日から、雨( )降り続いています。
7 私( )、猫が好きで、特に子猫を見ると心が癒されます。
8 彼( )、毎日遅くまで宿題を頑張っています。
9 僕はマックのハンバーガー( )食べたいです。
10 彼女( )、友達と一緒に歌を歌って、楽しい時間を過ごしました。
解答
「〜楽しいそうだ」と「〜楽しそうだ」の違いについて、様々な例をあげながら、わかりやすく説明します。
1. 使い方の違い
「〜楽しいそうだ」と「〜楽しそうだ」は、どちらも「楽しそう」という同じ意味を表しますが、使い方が少し違います。
- 〜楽しいそうだ: 直接聞いた情報を伝える時に使います。
- 〜楽しそうだ: 見たり聞いたりした情報から推測して言う時に使います。
2. 詳しい説明
2.1. 〜楽しいそうだ(直接聞いた情報)
「〜楽しいそうだ」は、誰かから直接「楽しい」という情報を聞いた時に使います。
例1: 友達が「昨日のパーティー、すごく楽しかったよ!」と言っていました。
- この場合、あなたは友達から直接「楽しかった」という情報を聞いたので、「昨日のパーティーは楽しかったそうだ」と言うことができます。
例2: 先生が「明日の遠足は、きっと楽しいでしょう」と言っていました。
- この場合、あなたは先生から直接「楽しい」という情報を聞いたので、「明日の遠足は楽しいそうだ」と言うことができます。
2.2. 〜楽しそうだ(見たり聞いたりした情報からの推測)
「〜楽しそうだ」は、何かを見て、または聞いて、「楽しそうだな」と推測する時に使います。
例1: 公園で子供たちが笑顔で遊んでいます。
- この場合、あなたは子供たちが楽しそうに遊んでいるのを見たので、「子供たちは楽しそうだ」と言うことができます。
例2: テレビで紹介されていた遊園地は、アトラクションがたくさんあって、とても面白そうです。
- この場合、あなたはテレビで遊園地の情報を聞いて、「面白そう」と感じたので、「その遊園地は楽しそうだ」と言うことができます。
3. その他の例
友達から「旅行は最高だった!」と聞いて誰かに伝えた | 旅行は楽しかったそうだ |
友達が旅行の写真を見せてくれた←見て自分が思った(推測) | 旅行は楽しそうだった |
友達が「あの映画は感動した!」と言った。←聞いて誰かに伝えた | あの映画は感動したそうだ |
友達が映画のチケットを持っている←見て自分が思った(推測) | あの映画は感動しそうだ |
レストランの前に行列ができている←見て自分が思った(推測) | あのレストランは美味しそうだ |
友達が「あの店は美味しいよ!」と言った←聞いて誰かに伝えた | あの店は美味しいそうだ |
4. 注意点
「〜楽しそうだ」は、自分の推測を表す言葉です。
そのため、「彼は楽しそうだ」のように、人の気持ちを推測する場合にも使うことができます。
「〜楽しいそうだ」は、伝聞を表す言葉です。
そのため、「彼は楽しいそうだ」のように、人の気持ちを伝聞する場合には使うことができません。
5. まとめ
〜楽しいそうだ | 誰かから直接「楽しい」という情報を聞いた | 直接聞いた情報を伝える時に使う |
〜楽しそうだ | 何かを見て、または聞いて、「楽しそうだな」と推測する | 見たり聞いたりした情報から推測する時に使う |
「〜楽しいそうだ」と「〜楽しそうだ」の違い、わかりましたか?
これらの表現を使いこなして、より豊かな日本語表現を目指してくださいね。
「〜楽しいそうだ」と「〜楽しそうだ」の違い
今回は、もっと簡単な言葉で、この二つの使い分けを説明します。
1. 伝え方の違い
- 〜楽しいそうだ: 友達から直接聞いた話や、先生が言っていたことなどをそのまま伝える時に使います。
- 〜楽しそうだ: 何かを見て、「きっと楽しいだろうな」と想像する時に使います。
2. 例で見てみよう!
〜楽しいそうだ
友達: 「昨日行ったお祭り、めっちゃ楽しかったよ!」
あなた: 「へえー、楽しかったそうだね。私も行きたかったなー。
先生: 「来週の社会見学は、きっと楽しいと思いますよ。
あなた: 「先生、楽しいそうですね!楽しみにしています。」
〜楽しそうだ
公園で子供たちが笑顔で遊んでいるのを見た時
「子供たち、楽しそうだなー。」
テレビで紹介されていた旅行先が、とても面白そうな時
「この旅行、楽しそうだ!行ってみたいなー。」
3. どんな時に使う?
- 〜楽しいそうだ: 友達や先生など、他の人から聞いた話を伝える時
- 〜楽しそうだ: 自分で見て、聞いて、想像したことを言う時
4. 練習問題
次の文は「〜楽しいそうだ」と「〜楽しそうだ」のどちらを使えばいいでしょうか?
- 友達から「昨日、遊園地に行ったんだけど、すごく楽しかった!」って聞いたよ。
- テレビでやっていたアニメ、めっちゃ面白そう!
- 先生が「来週の授業は楽しい内容だよ」って言ってた。
答え
- 〜楽しかったそうだ 人に伝える(伝聞)
- 〜楽しそうだ 自分が思う(推測)
- 〜楽しいそうだ 人に伝える(伝聞)
ポイント
- 「〜そうだ」は、聞いたことをそのまま伝える言葉
- 「〜そうだ」は、見たり聞いたりしたことから想像(推測)する言葉
この二つを意識すれば、使い分けは簡単です!
たくさん練習して、自然に使いこなせるように頑張ってくださいね。