「そうは言っても、どんなところをチェックすればいいの?」という声にお応えするため、商品ジャンルやブランド別の見分け方をご紹介します。
バッグの見分け方【ルイ・ヴィトンの場合】
内ポケットの形状や縫い目、ファスナーやスナップボタンの刻印の形状・革の質感など見れば、本物との違いは明らかです。また、ヴィトンのバッグには必ず製造番号が表示されています。その表示がなければ偽物ですし、製造番号が表記されていても書体が違う場合もあります。
【エルメスの場合】
バーキンやケリーなどのバックの底部分に付いているスタッズやベルト部分の金具の形状が異なったり粗い作りになっています。写真のコピー商品の場合、断裁後の処理が雑で、手で触ると角があって痛いです。そのほか区別しやすいポイントとしては、箱や保存袋があります。コピー商品の箱や保存袋は本物のそれとは色合いが違うケースが多く見られます。
時計の見分け方【ロレックスの場合】
そのほか、ブレスを外した場所にあるリファレンスナンバーとシリアルナンバーを確認する方法があります。コピー商品の場合何の表記もない場合もありますし刻印の入り方が違います。正規品は打刻という手法でナンバーを入れるのですが、コピー商品はレーザー刻印という手法で削ってナンバーを入れています。秒針が1秒刻みに顎いているようなものは中国製や日本製のムーブメントを使った粗悪なコピーです。本物はスムーズに流れていきます。ETAムーブメントなどを使用したスーパーコピーの場合でも、金属部分の材質や研磨仕上げが本物とは明らかにに違います。リューズを巻き上げた時の感触も本物と偽物では違います。また、粗悪なコピー商品になると風防と呼ばれる時計のガラス面の素材が異なったり、リューズの幅が違う・時計本体のケース部分の厚みが違うなどが挙げられます。
宝石の見分け方 【エメラルド・サファイアの場合】
見た目に関して言えば、素人目には違いが分からないかもしれません。しかし、ルーペや顕微鏡などで見ると、石の中の内包物が不自然な場合があります。エメラルドには「三相インクルージョン」といった、気体・液体・個体の3つを内包した様子が確認できるのですが、コピー商品にはそのうちの1つが無かったりします。コピー商品のサファイアもエメラルド同様、内包物や石の中のキズの入り方が本物と違っています。またコピー商品の場合は、カットの角度が少し柔らかかったり、研磨が少々雑であったりするのですが、こちらも残念ながら経験豊富な鑑定士でないと判断できないでしょう。
【CUCCIの場合】
こちらはキャンバス素材の偽物の見分け方です。
かなりよく見ないと分かりませんが、左側の本物は、茶色の縦の糸が6本ありますが、一方右側の偽物は青色の縦糸が5本です。
グッチの本物は、縦糸が必ず6本になっているので、縦糸が4本だったり、5本だったりする場合は、偽物になります。
肉眼での確認が難しいため、ルーペや虫眼鏡で確認してみてください。
「U」の部分をアップで見てみると、本物は右側が細くなっており、左右で太さが違います。しかし、偽物のほうを見てみると、「U」の太さが左右で同じになっています。左側の本物は、「U」の形が左右非対称なのに対して、右側の偽物は、「U」の太さが均等になっていることが分かります。