ルビーは、カラットあたりの価格で言えば、非常に高価な宝石ですが、偽物がたくさんあり、お手元のルビーが本物かどうかを見分けるのは難しいでしょう。
ルビー詳細
鉱物: コランダム
化学組成: Al 2 O 3
カラー: 赤
屈折率: 1.762~1.770
複屈折: 0.008~0.010
比重: 4.00(+ / – 0.05)
モース硬度: 9
見分ける最も確実な方法は、認可を受けた鑑別機関に石を持っていくことですが、ルビーの色と硬さを見ることで、真贋を判断することは可能です。
できれば10倍の拡大鏡を使って、ルビーを細かく見てみましょう。
見分け方:色と輝きで判断する
本物のルビーは、深く鮮やかな色合いが特徴で、ライトを当てるとブレーキランプのような赤色に輝きます。
偽物の宝石はくすんだ色をしていることが多く、「明るいが、テリはない」というケースがほとんど。
ただし、本物のルビーであれば、通常は明るい石よりも濃い色の石の方が価値が高いことは念頭においてください。
次に、宝石全体が均一な色をしているかどうかを確認してください。
偽物にはシミのような色の違う部分が含まれている可能性が高いです。しかし、本物のルビーにも、インクルージョンなどで黒ずんでいる場合があります。
本物のルビーは発色の良さとテリが違っています。
見分け方:ガラスと比較してみる
ルビーや他の種類のサファイアは、ガラスで偽装されることがよくあります。
手に持ったガラスと石の質感、色合い、テリが似ている場合は、両方ともがガラスなのかもしれません。
特に海外ではルビーをガラスの合成物を使って偽装するディーラーは比較的よく見られるんです。
見分け方:表面をひっかいてみる
本物のルビーは非常に硬い石です。爪やコインでルビーの表面を削ってみて、傷がつくかどうか試してみてください。
ルビーの表面に傷がある場合は、本物のルビーではない可能性が高い。
ルビーに傷をつけることができるのは、まずダイヤモンドだけと考えて良いです。
合成ルビーは本物のルビーほど耐久性がありませんが、完全な偽物というわけではなく、人工的に作られたルビーである可能性はあります。
見分け方:白いタイルにこすってみる
ルビーでこすった後が赤くならないか、確認してください。
磁器のタイルや透明なガラスなどの硬くて滑らかな表面に石をそっと擦りつけてみます。
ルビーがこすった場所の表面に赤い跡を残している場合は、その宝石が人工的に着色されていることを示しています。
見分け方:似た石を知っておく
偽物の種類を事前に知っておきましょう。
ルビーの模造品としてよく使われる石には、ガーネット、トルマリン、ガラスがあります。
ガーネットは、濃い赤色のケイ酸塩鉱物です。ルビーよりもずっと柔らかいです。
ガーネットの指輪
トルマリンは赤みを帯びたピンク色の珪酸塩鉱物です。トルマリンはガーネットよりはやや硬いですが、ルビーよりはずっと柔らかいです。
赤い色のガラスの模造品は通常安価ですが、耐久性はあまりありません。
ルビーが実際にガラスでできているかどうかは、硬度で簡単に見分けることができます。
処理されたルビーは、いわば本物のルビーをガラスと融合させたものです。これは、宝石商がより高く売るために、含浸処理されたものです。
こういった含浸処理されたルビーは、処理されていない天然ルビーの価格で売られていることも多いのです。
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