予定日よりまだ二日あるのでまだだろうと高をくくっていたら、どうも朝から様子が変で、しきりにガリガリ巣作りの動作を始めた。ひょっとして、これは近いかもしれないと慌ててお産の準備を始めた。消毒のイソジン、コットン、赤ちゃんを取り上げるタオル、体重を計るはかり、へその緒をはさむカンシ、はさみなどなど。それでも結局は午前0時に一頭、そして2時半に一頭、計2頭の赤ちゃんを取り上げた。最初の子は頭だけ出て肩がちっとも出てこなくて、このまま放っておいては窒息してしまうので、出ている首の皮をタオルでつまんでカンナの呼吸に合わせて、少しずつ引っ張りながら取り出した。
2頭目は胎盤が首に巻きついていて、取り除くのにちょっと大変だった。どちらもいまいち動きが緩慢で予断を許さない状態です。だからカンナにはかわいそうですが、このくそ暑いのにカンナのサークルだけは温熱版を入れることにした。
今はカンナも赤ちゃんも落ち着いているようですが、油断はできません。暫くは目を離さず子犬の様子を見守っていないと。