時にはその状況を利用して、いかにも自分は真面目にやってるかのように装って同情を誘い、金を借りる手段として使います。
私は30数年の知り合いで川上のやり口もわかるのですが、まさか私にその手段を使うとは思ってもみませんでした!
と同時に、そんな川上の話しを聞いて同情する人がこんなにも多いのか!と思うと世の中捨てたもんじゃない。とも思うのです。
世知辛い世の中ですが、心優しい人も意外に多くそれを逆手に詐欺る川上が許せません。もちろん私が被害にあったからなのですが、決して他人事ではなかったのです。
何か情報はないかと川上の昔の仲間に連絡を取りました。チェンマイでたこ焼き屋をしてたのは知っていましたが、内容と状況は知らないようでした。
今に至るまでの経緯を話すと、いつまでやってんねん…と、呆れてるというか、淋しげな感じのように私には映ったのです。
その昔の仲間の今は、たまに盛り場で酒を飲み休みの日にはゴルフに行ってるそうです。また違う仲間も同じく、酒を飲み仕事はエステ関係を伸ばしていってるそうです。
それが良いとか悪いとかではなく、年齢と共に落ち着いていってるのでしょうけど、そうなれなかった川上もまた、どこか淋しい奴なんだと思います。
60歳になっても誰かを騙しては金をパクり、限界まできたら逃げ回る後ろめたい川上の人生も、川上自身、こんなはずじゃなかった!と、思ってるはずです。
…しかしです!
川上がした事についてはケジメを取ってもらいます。イジメるつもりはありませんが、何年たとうが必ず見つけ出して引きずり回します。
第24章に続く
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