WANTED!

詐欺師の川上を捕まえるためだけのブログ

第18章

2023年09月11日 | 日記



2日目からのチェンマイは、川上が空き部屋が一つあるというのでホテルからマンションに移動しました。

朝は毎日8時頃に起きて、足代わりに借りたスクーターでカフェに行きコーヒーをしました。

10時頃には川上と合流して、川上の乗る新車のピックアップでスーパーや時には市場に買い出しに行き、その後昼食を一緒に終わらせたら一旦部屋へ戻るのです。

午後からの川上はウォシュレットの販売、旅行会社との打ち合わせやら付き合いやらで本業以外の仕事が何かと忙しい!との事で別行動でした。

私はスクーターに乗ってチェンマイのあちこちを散策し、夕方はまた川上と合流して買い出した食材を店に降ろしたりお茶したり食事したりです。

言葉もわからず市場であれこれ買い出しする川上の姿は、たしかに真面目に頑張ってるように私の眼に映りました。

店のオープン時間には必ず店へ行き従業員の指導や監督、忙しくなれば自ら店先に立ちたこ焼きを焼いたり焼きそばを作ったりです。

夜はシンクパークで過ごす事がほとんどで夜中の1時くらいに私は部屋へ戻り川上は3時頃まで働いてたんではないでしょうか…。

そこから閉店作業に従業員や同業者とのミーティング。忙しすぎて寝る時間が全然ない!との事でしたが、この状況は、明るい未来が見えてるからこそ頑張れる!と言わんばかりの川上だったのです。


川上は、私を裏切ってしまった事により心から苦しんだそうです。苦しむだけ苦しんだ挙句、首を吊ろうとロープまで買った!と、いつだったかビールを飲みながら語ってました。

深くは聞きませんでしたが、川上にとっては死ぬ気で頑張るためのチェンマイだったはずです。頑張り過ぎて死ぬならまだしも首を吊ってとかええ加減にして下さい。と、私なりのエールを送ったのです。

異国の地でたった一人、寝る間も惜しんで頑張る川上に、一度の間違いがあったからと怒り狂ってた自分が何とも哀れな奴!と、この時は思いました。


川上の店に来る日本人は皆いい人ばかりで、日本の山形で旅館の経営する人だったりチェンマイで語学学校をしている人だったり、私が居合わせた時は必ず紹介してくれてました。

チェンマイへ渡って3年、川上の気さくなキャラがいい人ばかりを惹きつけるのかと感心したものです。

1日の売り上げは良ければ2万バーツ、悪くても5千バーツ!日本円にして2万円〜8万円、たこ焼き屋と考えればなかなかのもんです。

店が暇な時は他の街へ調査もよく行きました。その中でもファラン(白人?)で賑わうイエローというクラブのある場所は最高でした。

ここに店を出せば…と、シュミレーションをし、いつも商売の事を真面目に考え仕事に向き合ってるようでした。

私はそんな日々を約3週間過ごしたのです。


第19章に続く




ホテルから移動してきたマンション
月/35.000円の格安物件




よく行ったモーニングコーヒーのカフェ



買い出しに行った市場




ここで店を出せば儲かる!という
ファランが賑わうイエロー



2023年2月5日から2月下旬のストーリー










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