第5章

川上は以前、大阪の北新地で女の子が接客するラウンジを経営してました。

ノウハウがあって経営してたのではなく、金を借りるための口実でラウンジをオープンさせたのです。

大阪の北新地と言えば社交場としては一流で、店をオープンさせるには賃貸契約の保証金に始まり、内装代、ホステスの募集、酒の仕入れ、運転資金と結構な金がいります。

その見積もりに更に川上の取り分を水増しをし、チェンマイで旅行ガイドをしてる友達に金持ちのブレーンを紹介してもらい、嘘で固めた投資話しをプレゼンして、かなりの金を借りてのオープンでした。

貸主のタイ人からすれば投資目的なのですが、何のノウハウもない川上からすればシメたもんです。詐欺として成功なんですから。

経営は、もちろん上手くいくはずもなく1年ほどで閉店となりました。

その赤字続きの1年も川上は散財し贅沢三昧の生活をしてましたから投資目的だったタイ人の金をいくら使ったか！と思います。

ラウンジ経営してた約1年の間、稼いでる店のオーナーとして振る舞い、別の人間を騙して投資させてたのは言うまでもありません。

店が潰れてから数ヶ月後、何もしてない川上に思わぬ話しが舞い込んでくるのです。

第6章に続く

上記写真はチェンマイの一等地ニマンヘミンで川上が借りてた４つの部屋の一つ！ジムやプールがついてる贅沢なマンション。なぜ４つも借りてたのか⁇