ミラレパ 茶房

★ミラレパとは、チベットの偉大なるヨガ行者の事である。
Milarepa a great saint of Tibet

vol. 42 ジョアン・・贅沢な夜

2006-11-06 | Music & Books
今宵、BOSSA NOVAの神ことジョアン・ジルベルトの奇跡の3度目となる公演が、有楽町 東京国際フォーラムにて、崇める事ができました。 
 ブラジリアンミュージックに浸かり始めたのが浅く、正直この高値なライブを見るべきか否か、少し迷ってはみたものの、やはり70を越える高齢と日本以外で一切の公演もなしという神秘的な存在には「今見ておかないと後悔する」という思いが増し、思いきってチケット購入!!幸い行きたいという友人にも恵まれ、この贅沢な音色を共有できて誠にいい時間でありました。
 このおじいちゃんは前年公演にて3時間もの遅刻という逸話も聞いており、今宵もさっそく「会場に着くのがおくれております」との放送が入る。
 ここは2時間は覚悟して我慢するか。周りの観客も、やれやれと言った様子でそれぞれロビーにでたりと、うろうろしておりました。
 我々も、気長にバールでワインを一杯引っ掛けてたりしてたら、約1時間の遅刻より、ジョアンの到着、開演を迎えました。 あたしはちょこっとほろ酔い加減であります。
 ジョアンはギターを手にしてステージ中央にある椅子に座り、一言「こんばんわ」と言葉をもらし、あとは坦々と弾き語りし始めました。 
 とにかく、ギターと歌だけで他に音は無しの中、シンプルで、心地よく、やさしく、ラブリーで演奏以外で見た動きは、曲の合間に下がっためがねを上げるくらいのもの。 部屋でよく聞くジョアンの曲が、目の前で奏でているという至福の時はまた、先程引っ掛けたワインが心地よい眠りを誘いはじめる。。
 ちょこっとだけ夢見心地に寝てみるも、贅沢な2時間は坦々と過ぎて行き、ジョアンは2度ステージに戻った。去る時には あのかわいいガットギターを手にもち、ゆっくりと2度の礼を繰返し、静かに去って行った... 
 じょあん、ステキなおじいちゃん、今宵はありがとう。長生きしてね~

※thanks..photo by yonezawa-san

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