海外で一緒に暮らしていた時に、アジア食材店に売っていた日本製のカレールーを使いカレーを作りました。
彼はインドカレーはよく食べていましたが、
日本風のカレーを食べたことがなく、それを知ってから大好きになり。
私が仕事休みには必ずカレーをリクエストされて、彼が野菜と肉を買いに行き。
炊飯器もカレーを頻繁に食べるようになり購入しました。
らっきょうや福神漬けはたまにアジア食材店に売っていましたが、ピクルスを代わりに付け合わせることが多く、それもとても美味しかったです。
たまに日本人が経営するお寿司屋さんに行き、うどんとお寿司を食べるのも楽しみの一つでした。
そんな懐かしい料理が思い浮かんで、
私も彼もカレーうどんを注文しました。
前日に私が参加しているドイツ語サークルに彼も参加する予定で楽しみにしていましたが、体調が悪くなってしまい。
一日中ホテルで寝ていてだいぶ良くなったと話していました。
彼の病気が手術や薬で治るものであったなら、
仕事に就くことができて、
今も一緒に暮らしていただろうと思うとなんとも言えない切ない気持ちになりました。
彼と出逢い、結婚し、海外で8年近く生活したことは私の人生でとても貴重な経験です。
例え遠く離れても2人にしか理解できない苦楽を共にした唯一無二の存在であり続けるのだろうなと感じました。
またいつか会えるかもしれないし、
もう2度と会えないかもしれない。
帰りの電車で彼がよく聴いていた
「Scorpions -Wind of change」
が頭の中にずっと流れていました。