MLC -Music Lover's Chat-

No music, No life

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2025-01-27 00:28:09 | chat
年末年始、イタリアに行っておりました。
行くのを躊躇したりもしましたが、ここ何年もイタリア渇望症ならぬ飢餓状態でしたし、気分転換した方がよいというのもありまして。
2023-2024はGautier君追体験をしましたが、今回目的としたのはCaravaggio(カラヴァッジョ)。
イタリアの画家でしたらダ・ヴィンチやミケランジェロ、ボッティチェリ、ラファエロ辺りが人気が高いでしょうか?
その作風の暗さ故、苦手とする方もいらっしゃいますが、この唯一無二の画家をドカンとまとめて観ることにしたのです。

初日に出向いたのはバルベリーニ宮殿の国立古典絵画館


一歩門の中に入ると、街の中とは思えないほどの静けさでとても落ち着いた品のいい宮殿です。
ローマ詣での方はヴァチカンのほうに足が向きがちですが、落ち着いて名画を鑑賞するなら断然こちら...

ナルキッソス/Narciso


瞑想中の聖フランチェスコ/San Francesco in meditazione


ホロフェルネスの首を斬るユディト/Giuditta e Oloferne


洗礼者聖ヨハネ/S. Giovanni Battista
 

そして今回最大の目玉であった個人所蔵作品の期間限定公開!
マフェオ・バルベリーニの肖像/Ritratto di Maffeo Barberini


特別展示なのに館内は日本のように大仰な掲示物がないので、気づかなくてスタッフさんに教えていただきましたよ。

この向こうの左側の入口奥です。
展示は2/23までのようなので、もしローマにいらっしゃる予定がある方には何をおいてもマフェオを見ることをお勧めしたい!再現性の高さとでもいうべきか、端的に言うと3D。マフェオと握手できそうなぐらいの息遣いがありました。

2日目は、こちらも久しぶりの再訪となったボルゲーゼ美術館


ボルゲーゼは人気が高い美術館です。なんといってもプロセルピナがいるから!
今回もやはり彼女の太ももを凝視せずにはいられませんでした。


バッカス/Autoritratto in veste di Bacco


ゴリアテの首を持つダヴィデ/David con la testa di Golia


どうしても光ってしまうので斜めから撮らざるを得ない。
しかし、美しい写りはサイトや写真集を頼ればいいのです。

洗礼者聖ヨハネ/San Giovanni Battista


聖アンナと聖母子/La Madonna dei Palafrenieri


聖ヒエロニムス/San Girolamo


次に訪れたドーリア・パンフィーリ美術館は前回来て気に入ったところ。


ロマンティックな中庭と回廊を横目に展示室へ上がっていくと・・・
豪奢な室内の壁という壁を絵画が覆いつくしていて(笑)、ちょっとした隙間時間に来るところじゃないのです。
しかしね、この展示がもう、数がありすぎるあまり適当さ加減もあり、多分1,2枚〇ってもバレな.. んなわけないか。

洗礼者聖ヨハネ/S. Giovanni Battista


エジプトへの逃避行中の休憩/Riposo durante la Fuga in Egitto


悔悛するマグダラのマリア/Maddalena penitente


ヨハネがもうひとつ...


この角度でお分かりいただけると思いますが、とにかく壁の上のほうにまで飾ってあるので、見えないんですよ!
これもCaravaggioと記載されているものの、ドーリア・パンフォーリに聖ヨハネが2枚あると記述されたものを見つけられず、これが自身の模写なのか、一派の模写なのか...
ヨハネは最終日に行ったカピトリーノのヨハネが真作らしいんですけどね。

天井近くに飾られている絵画は距離と角度に加え、どう見ても照明で反射してしまう場合もあり、もう見せる気ないでしょ?と今回もまた笑ってしまったドーリア・パンフィーリ。
ヴェルサイユの鏡の間のような空間もありますし、アミューズメントパークのような賑々しい宮殿ですよ。



前半には音楽的なことがまったくありませんでしたが、後半にご期待?ください。
つづく・・・