シルエンは私の家だった。
ずっとそう思っていたかった。
疲れた時帰りたかった。
いつだって帰りたかった。
リンクへ行かなかったのには理由があった。
ある人がいるから。
心底嫌い。
２度と関わりを持ちたくない。
たったこれだけが理由。
何があっても許して和解するなど決してあり得ないほど、
私の心はその人への怒りで一杯。
どうして皆黙って許しているの？
もうシルエンの皆も私のことなど気にもとめていない事は知っている。
一時期ある事が原因でメンバーが激減したけど、
今では残った人たちが必死に集めた新メンバー達であふれて、賑やかになってた。
・・・・・・・・メンバーの殆どが私の事を知らないし。私も知らない。
・・・・・・・・帰りたかった。
でも、もう私の居場所などないんだ。
今日キールにまだシルエン持ってるの？と聞かれた。
持ってるけどもう着けないから捨てようか。と言うと、
そうだね。と言われた。
最近では私がシルエンを持っている事自体が迷惑だったみたいだった。
ううん。迷惑だとはっきり言われた事すらあった。
そんな風に言われたら、去るしか道はないじゃない・・・
自分で持っていたシルエンのパールを１つ１つ捨てていった。
家をなくしてしまった・・・