あるみ館

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零と零

2024-02-27 13:56:44 | 日記
最近、いくらか真面目になり、仕事についても趣味についてもちゃんとやろうみたいな気運が高まっている。私の中で。

それで、私は日本語の先生なので本を読んだり他の人の授業とかの動画を見たりして参考にしているのだけど、昼ご飯を食べながら聞いていた授業の動画で気になることがあった。

「北海道は0度(ゼロど)です。」

ゼロど?今ゼロどって言った?

これは昔同い年の先輩にぽろっと言われたことがあったのだ。「先生、ゼロとれい(零)の違い、わかりますか」と。
その人は珍しく年が近かったからか、そうやってさりげなく知識のヒントをくれたりして色々と目をかけてくれていたのだけど、その中の一つがこれだった。
「ゼロ」は本当に無って感じで、「れい」は極めて小さい、つまり無ではないがしかしあるかないかわからないレベルって感じ…でよかった筈。

とりあえずその動画を一時停止して(もう気になって何も頭に入らないので)、記憶をたどり、ネットで検索を書け、辞書を調べ、「あぁそうだよな」と胸をなでおろす。違和感を感じるということは、ある程度のレベルで身についているということだ。

それから、ひとしきり落ち着いてからその動画のコメントを眺めたけど、それを指摘するものはなかった。じゃあ自分がコメントするかというと、推しのライブ配信にすらコメントをしない私がそんなことをできるはずもなく。

まぁ、この知識がそれを知らないことで日常生活に支障をきたしたりする類のものかと言われると、そうではないと思う。だからそこまで目くじら立てるようなものでもないという気持ちもある。知識をひけらかしているみたいで嫌、というのもある。
教師というのは自分のことを棚上げにして色々言わなければならない側面もあるとは思うんだけど、教えている人でもない赤の他人にそういう態度をとるのは憚られる。

その人にとって必要ならそのうち気付く機会があるでしょう、と思ってその動画を閉じた。

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