姉は浴室の灯りを消し
月あかりの下で よくお風呂に入っている
実家のお風呂は 周りにさえぎる物がないので
浴室に灯りがついていなくても 月の明るさだけで十分明るいのだ
なんとも羨ましいことだ
子供の頃 家族が時々 月見風呂に入っていた
そんな風情も 何年間も思い出すことはなかった
今になってわかるのだ
月に涙していたであろう 父や 母のことが
兄弟の思いが
先月帰省した時
姉が“月風呂”(月あかりだけ)に入っているのを見てドキリとした
教えてよ!
無性に 恋しい
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