こんにちは、着やすく・おしゃれなアイディア服デザイナーの栗田佐穂子です。
ユニバーサルファッションショーを始めて23年が経ちました。
各地の市民館の大ホールやNHKのスタジオ、病院のホール、介護施設、商業施設、福祉まつり、研究会、講演会等々。
初めはユニバーサルファッションを知って頂きたい!との思いから講演や展示会を主にしていたところ・・
当時の“リウマチ友の会の会長様”がお越しになり、
つかつかと作品に寄り、手に取るなり、「これはダメだわー」と。
実は内心、「着やすいはず」と思っていた私は「えーー」「どこがダメなの・・・」
すると「これは重い!」とのこと。
私が持ち上げても「重い」とは感じないウールのコートです。
「着やすさの構造やデザインの展示だけではダメ!と気づいた一瞬でした。
片側マヒの方、車椅子を使う方、杖を使う方、そして一人で生活なさる方、眼が見にくい方。
服を着る上で、状況が様々です。
・片側マヒの方が職場復帰なさる時に着るフォーマルスーツ。
・体育の授業などで着替える学生服。
・入院患者さんの服。
・肩や指を動かしにくい若いママさんが授業参観に着て行く服。
・雨が降ると指に力が入りにくいので傘がさせない。
・脚の付け根から切断したので、義足に下着が挟まって、ただれて痛い。
・結婚するのだが、ウエディングドレスは夢のまた夢・・。
こうした沢山のご相談に応えさせて頂きながら提案した衣服ですが、
当時の私は布の微妙な重さ まで気付いていませんでした。
着てみて、動いてみて、着た方の表情を見て頂くと「着やすく・おしゃれな衣服」の必要性に気付いて頂けるのでは。
ショーだけではなくフォーラムや相談会、展示や作り方を伝えてこそ“役立つ衣服”になるのではないか・・となりました。
その間にも「心がふさぐ方」「自分に自信が持てない方」「いじめに合い苦しんでいる子供たち」
これらを抱えたまま親になって「子育てに戸惑う方」「シニアの生き甲斐発見」。
誰かの力になる経験を体験する場、自分が変われば相手も変わることに気づく経験。
老若男女が「一つの着やすい服」を軸に集まる中から、
それぞれの個人が何かに気付くと、生きやすくなるのではないか。
そんな思いを込めて、今年もたくさんの方々のお力を頂き、
ユニバーサルファッションのイベントを開催させていただきました。
会場まで足を運んでくださいました観客の皆様、
専修大学インターンシップの学生さん、
車椅子を貸してくださいました社会福祉協議会の方々
会の運営にご配慮くださいました方々にお礼を申し上げます。
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
着やすく・おしゃれなアイディア服デザイナー 栗田佐穂子
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