黒のパワーと白のパワー

春が近づき街をいく人たちの服装もダークな色から明るい色に変わりつつあるこの頃。

何気ない変化ではあるが、季節の流れに応じ、人の気分も解放に向かっているのだ。

膨張して見えるので明るい色の服装を嫌う方は意外に多く、黒い服は四季を問わず定番化されているように感じる。

黒い服は喪服などに象徴されるが、周囲の影響をシャットアウトする力（パワー）がある。
悲しみは良からぬエネルギーを呼び込んでしまうから、結界をはる必要があるのだ。

一方、白い服は周囲の影響を吸収するパワーを持っている。
神様ごとに関わるときは全身白装束にするしきたりがあるが、これは神様の良いエネルギーを余すことなく吸収するという意図があるのだ。
白い服は汚れやすいのだが、これは吸収するパワーがある証拠でもあるため仕方ないこと。

このように色にも特有のエネルギーやパワーがあり、人は心が求めているパワーを持つ色を無意識に服装や持ち物に選んでいるのだ。

心が閉じているときはダークカラーを選び、心が開いているときはクリアな明るいカラーを選ぶ傾向がある。
陰気と陽気の性質を思い浮かべてみよう。

陰気は暗くじめじめした環境が好きで、陽気は明るくキラキラとした環境が好きだ。

四季を通じ、自然界の色からのパワーを感じ取っている日本人は色の微細な違いを認識できる利点がある。

気分が色を選ばせるのも事実だが、色からパワーをもらって気分を作ることも可能だ。

気持ちを元気づけるために色のパワーを使ったり、あえて落ち着きたいために色のパワーを使うこともできる。

そしてなぜか、色は認識しやすく、印象に残りやすい。
顔や名前は覚えきれなくても、何色の服を着ていたかは覚えているものだ。

相手にどんな印象を与えたいかを考え色を効果的に使えると、魔法を一つ使えるようになったようなものですね♪