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月のそばで輝く星は…

2009-08-27 20:01:29 | 「宙」ケプラー研究所

明日、8/28の宵に月のそばで輝く赤い星は、さそり座の心臓部の恒星「アンタレス」です。恒星とは太陽のように自ら輝いている星です。

アンタレスとは「アンチ アレス」という意味で、アレス(火星)の反対ということ。火星のように赤い星だけど、火星じゃない。ということです。

さそり座は夏の夜空に輝く星座として有名ですが、その心臓部に火星に似た赤い恒星を持っています。宮沢賢治の童話に深い井戸に落ちてしまったさそりの懺悔譚(鳥に食べられようとしていた蠍が、命からがら逃げた結果、井戸に落ちてしまった。井戸に落ちて這い上がれず死を迎えるという犬死をするのだったら、鳥の食料となって鳥の命を永らえるというために自分の命を使わせたかったと願う蠍が、死後星になったというストーリー)がありますが、この夏を代表するさそり座は、何かしら創造力を刺激するのでしょう。宮沢賢治が占星術を知っていたかどうかはわかりませんが、冥王星が発見されてから蠍座サインのルーラーは火星から冥王星になりました。冥王星は「極限」や「死と再生」を意味する天体です。極限にまで達して初めて分かる真実というのもありますね。

現在冥王星は山羊座サインを運行しています。冥王星が運行するサインは「再構築」を余儀なくされます。山羊座サインのテーマは「権力」「利権」。今まで権力の庇護の下にいたあらゆるものが「再構築」される時代になっているということです。

2003年に火星が地球に大接近してから6年がたちます。

明日の宵、月の近くに見えるアンタレスを思い、今の世情をつらつらと思う今日でした、、、。

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