主人の転勤で、2019年は1年間韓国に住んでいました。
その頃、貿易摩擦とか韓国との関係はあまり良くなくて、
たくさんの人に心配してもらったっけ。
あの経験で強く感じたのが、
「私はもうバーチャルの世界で生きている」
ということ。
実はあの頃、根付の注文が手一杯のなか急な転勤だったので、
私は韓国でもほとんど家の中で根付を彫っていただけでした。
そして、生きている心の世界はSNSなどでの人間関係で、
韓国だから寂しいとか話す人がいないとか、
なんかねそういうことをまったく感じなかったんです。
どこにいても変わらない人間関係がそこにあり、もう私はインターネットの世界が私の生きている世界なんだなぁって思った。
そして、それはきっともっともっと加速していく。
SNSはきっとまたみんなが飽きて別の形を作っていくんだろうけど、
でも私たちはネットの中の世界で生きて、
その中の人間関係で現実が動いていく時代。
だからこそ、きっともっと、
熱いとか柔らかいという触れるとか、
清々しい風とか雨の気配とか、
雨上がりや、春の花いっぱいの香りとか、
映像では映せない、ネットの中では感じられない、
目と耳を塞いで感じる何かが、
大きな価値を持ってくるんだろうな。
そして、その感じられない視覚聴覚以外で感じるワクワクを
ネット上で目に見える形にできる人が、
きっと人気者になっていくんだろうな〜