婦女風俗十二ケ月図
この作品は肉筆浮世絵の中でも代表的な傑作で、当初の十二幅中、
一月と三月の二幅が失われている。
そのため、歌川国芳(くによし)によって補充されたが、
現在その一幅も失われ、「三月・潮干狩図」のみが現存している。
この揃物は、春章の最も脂の乗った天明期(1781~89)の作で、
月々の季節感や行事を各図に背景として見事に取り入れている。
また、縦長の画面に、数人の婦女子と楼舎、調度、花卉などを巧みに描き込んだ
構図の美しさや精緻な描写も、肉筆画における春章の優れた力量を見せている。
とりわけ美人の衣裳に見られる細密な描写と色彩には、春章の非凡な手腕が発揮されている。
最後の「十二月節分図」だけに「旭朗井勝春章画」の落款と、「
酉爾」の朱文方印が捺されている。松浦家伝来。
説明抜粋

今回の展示テーマ
美人画の系譜 江戸から近代まで 春章・歌麿・松園・深水を中心に

以前、図書館で勝川春章の本を読んで
一度見てみたいな~と思っていたので タイムリーでした。

繊細な筆致、食い入るように見てしまいました。
雪月花も見たかったんですが、残念ながらありませんでした。
それでも見応え十分!
美人画はまだ続きます
