
アツミは生まれて初めて、着なくなったジーパンを解体しリメイクしてみた。
小心者のアツミが、自分の履いていたジーパンにはさみを入れるという、まさにAtsumi Makes Revolutionに若干テンションがあがりつつ、アツミの中にわずかしかない勇気と決断力を集結させて最初のはさみを入れた。
なかなか裁ちはうまくいった。次は縫い合わせだ。そこでひとつの計画の甘さが露呈した。
ミシンがない…。
この計画をつつがなく遂行させるにはにミシンが必要だ。しかし、アツミがモード学園にでも通っているならまだしも、一人暮らしの家にあるはずがない。全て手縫い?と気付いた時には軽いめまいと幻想が目の前に広がった…。
やるしかない。縫ったのさ。ちくちく縫ったのさ。アツミさんは夜なべしてちくちく縫っただよ。木枯らし吹いちゃ冷たかろうてせっせと縫っただよ。
アツミサオリのRevolutionは、たいした革命を起こす事も出来ずにひっそりとその幕を閉じた。可哀想なジーパン。でも生まれ変わったそれは、まぁ、何とか使える。使えるだけでもいいじゃないか!
そうしてアツミサオリは女性として新たに一歩前進した。←ほんとかよ。
アツミサオリの果てなき戦いは今後も続くであろう。