試写会で観てきました。今日公開の映画なのです。
『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』
http://expendables-movie.jp/
アクション映画は普段好んでみないのですが、今回は観て良かった。
最近はハードで重たい内容の映画が世界的にも増えてきているそうで、それはそれでいいのかもしれないけどかつてのハリウッド映画の魅力だった『頭を空っぽにして気楽に楽しんで観る事が出来る映画』を作ろうという意思のもとでこのシリーズは規格外のオールスター・キャストで作り上げているんだそうで、その心意気が伝わってきました。
そういえば昔の映画って、映画館を出たら気分爽快で嫌な事も忘れてしまったり、主人公のアクションやクライマックスの名アクションを真似ながら帰ったり、そんな感じでしたよね。
その感覚を久し振りに味あわせてくれるのがこの映画でした。
仲間が生死の境をさまよう姿。それを見たスタローンが自分たちの老いと仲間にこれ以上犠牲になってほしくない思いで今まで組んでいたチームを終わらせようというシーンまでの流れはとてもシリアスでグッと来た。
そして新しいチームを組む。若い猛者たちを集めるのだ。
このシリーズをちゃんと見た事がないので、詳しい事は分からないのだがおそらく今回初めてこのシリーズに若手が起用されたようです。
この存在が今回の映画のいいスパイスになっているんだと思う。
アクションシーンも様々なバリエーションがあって、往年のスターたちのパワフルさと若手のスマートでスピード感のあるアクションの混在は観ていてボルテージが上がります。
また、登場人物はもうみんなかなりの年齢の人たちばかりになっている。
そんな人たちばかりのアクションシーンはおそらく全盛期を知っている人たちにとって、ちょっと落胆を感じるものもあるかもしれない。
そこを若手の存在がスピード感をアップさせてくれることで補っているのだろうと想像できる。
映像の迫力は勿論往年に比べれば格段にアップしてるだろうし、
そして最近のアクションというものは、その効果を存分に利用している。
そこに馴れた若手の存在は魅せ方の多様性をアップさせてくれるだろう。
そういえば、最近のアクションはやたらとスマートだなと思う。
昔のアクションスターに多かったパワーというものはそんなに無い気がする。ゴツイ肉体のアクションスターも最近の人では思い浮かばないし。
もうそういう時代じゃないんだよ、と言われるのかもしれないし、アクションしか出来ないハリウッドスターは今求められてないのかもしれないけど。
若手とベテランの対立から仲間割れ(と言っても共に行動するようになる前の話だけど)、そこからのクライマックスまでのチームワークとアクション。ラストまでの流れは本当に痛快そのものでした。
それからメル・ギブソン。彼の怖演は凄かった。彼がスタローンに悪の論理を語る1シーンではその憑依ぶりにゾクゾクします。死んだはずが生きていたって設定だから、また今後のシリーズでも出てくるのかも。
今回が一番エグ味も少ないそうなので、その前のシリーズがどんななのか気になるのですが
今回に関しては素直に面白かったし、楽しかったですよ。
スカッとしたいときに大きなスクリーンでぜひ見て欲しいです。
公開初日の今日は映画の日だから1000円だしね(笑)。