今回の題材は、numpl_npm さんに紹介して頂いた外国のスレッドで SE11.9 の難易度ポイント数の作品で、次の図です。
とても気難しい問題図の様なので、私はこの作品を「正室」と名付けました。前回の予告をご覧になった「いちごナンプレ研究所」さんが少し緩めた問題図を公開されましたので、紹介させていただきます。
差し詰め「側室A・B・C」と云った処でしょうか。答えは全部同じですので、ご自分の実力に合った問題図に挑戦されることをお薦めします。
本題に戻ります。
候補数字を入力すると、この図になります。
四国同盟で、
この図から解き始めますが、突破口が見つからないでしょ。側室Bの様に第4行4列に3が確定していれば先へ進めるのに。
でも、突破口は有るのです。
9の Loop を造ります。▢と▢そして▢と▢に9の一心同体が2個有ります。
▢と▢の9の色を9とします。
強リンクで▢の9の色は9になります。
強リンクで▢の9は9になります。
▢と▢に9が入りますので、9は削除されます。
▢に9が入りますと、▢に9が入ります。
▢と▢と▢の9と共通の領域に有る▢に9が入ります。従って、9は削除されます。
▢と▢に9の強リンクが有ります。
▢に9が入りますので、9は削除されます。
▢に9が入りますので、9は削除されます。
9の Loop が出来上がりました。
この9の Loop 上に二択マスは有りません。二回接触する数字を探しますと、▢と▢に5が、▢と▢に8が該当します。2個の数字が有ると云う事はどちらかが誤りである可能性を否定出来ません。ですので、二回接触数字が複数ある場合は共倒れ系の使用は不可と決めています。
だからといってここで止める訳にはいきません。9の Loop を消して次の突破口を探します。
面白い手筋を見つけました。▢と▢に3の強リンクが▢と▢に5の強リンクが有ります
▢に3が入りますと、▢の3が消えて2と6が残ります。
そして、▢に5が入りますと、▢の5が消えて2と6が残ります。
▢の2・6と▢の2・6との共通の領域に有る▢と▢に2及び6は入っていません。つまり、逆の色分けになります。(これは腹違いの Hidden Pairs ですので、3と5を消したいのですが、疑念を持たれる方が多そうなので止めておきます。)
※ 腹違いの Hidden Pairs は、▢と▢が別の領域に在るからこその秘技で、同じ領域に在る場合は逆の色分けである証明が出来ませんので、使用不可です。
ですので、▢の3と▢の5は反対色になります。
3を3に色を変更します。
強リンクを色分けします。
一方の色が決まっている二択マスには反対色が入ります。
▢と▢に5の強リンクが有ります。
▢に5が入りますと▢のどちらかに5が入ります。
▢の5と▢の5との共通の領域に有る▢に5が入ります。従って、5は削除されます。
▢と▢に8の強リンクが有ります。
▢に4が入ると▢に8が入ります。▢は二択マスになるので、3と4と7は削除されます。
▢と▢に3の強リンクが有ります。
▢に3が入ると▢は2・6の二択マスになります。
ですので、▢に3が▢に3が入ります。1の強リンクはこの色分けになりますので、4と7は削除されます。
この図になります。
▢に4が入りますと▢は6・7の二択マスになり、▢に1が入りますと▢は6・7の二択マスになります。▢と▢は同じ領域に在りますので、答えは一緒になります。
従って、▢の4は4になります。
▢の8は8になります。
▢の8と▢の8との共通の領域に有る▢に8が入ります。従って、8は削除されます。
▢に8が入ります。
▢の5と▢の5との共通の領域に有る5は削除されます。
▢に5が▢に5が入りますので、1と2と5は削除されます。
▢の5と▢の5との共通の領域に有る▢に5が入ります。従って、5は削除されます。
▢に5が入ります。
▢に8が入りますと、▢に8が入ります。5とダブりますので、誤りとなります。
▢に8が入りますので、1と2と6は削除されます。
▢は1・6の二択マスになりました。
▢は1・6の色分けになりますので、1は削除されます。
▢に6が入りますと▢に6が入ります。
▢は2・9の二択マスになりました。
9の色分けを戻します。申し訳ございません。一ヶ所9を塗り忘れてしまいました。
9に絡む色分けをします。2は削除されます。
▢に9が入りますと、▢に6が入ります。
▢は6・9の二択マスになります。
Bahamut です。▢には1も1も入れません。従って、赤色数字は誤りとなります。
誤りの赤色数字は全て削除されます。
1で進めて、
3で進めて、
5で進めて、
8で進めて、
1で進めて、
左中ブロックの7で進めて、
4で進めて、
3で進めて、
2で進めて、
6で進めて、
第7行の8で進めて、
9で進めて、
2で進めて、
6で進めて、
6で進めて、
7で進めて、
3で進めて、
1で進めて、
正解です。
超難問でしたが Bahamut を使って何とか解けました。序盤から1個ずつ数字が確定していく解き方は、私には無理なようです。もしそのやり方で数字が確定しましたら、コメントで教えて頂ければ有り難いです。
おまけです。
側室2だけが上級問題として公開されています。
ヒント数字は4数字加筆されて、1数字削除されています。
基本手筋だけでこの図になります。次の手が頭に浮かぶかが上級への登龍門でしょうね。使える既存のロジックは2手筋有ります。
XY-Chain です。4・1-1・8-8・4-4・7-7・4 で、▢の4は削除されます。これで芋づる式に数字が決まります。
1のⅩ-Wing です。7が決まって芋づる式に数字が決まるかな?
次回は、いちごナンプレ研究所さんの作品で、色々なグッズに印刷されているアートナンプレ将棋版の次の図です。
ヒント数字配置がアートですね。私はこの作品を「迷人戦」と名付けました。
ご覧頂きまして有難うございました。
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