佐藤文音制作日記

NEWS、日々のこと。

版画日誌 6/14 前編

2024-06-14 23:30:00 | Weblog
どうしても刷りたくて、仕事終わりに都内のワーキングスペースを借りて徹夜で描画した。
家に帰ったら寝てしまう。
もう早死ムーブはしたくない、毎日コツコツ描ける女になりたいのだが、通常時は帰宅したらベッドに転がりピクリとも動けなくなるから仕方ない。



工房始まる直前までかかってしまった。
しかし間に合って良かった。
はじめて一人で刷る。



第一製版を終えたあと。

以降ははじめての作業ばかりでテンパり、写真など取れなかった。
しかし工房メンバーが見守り、アドバイス、サポートしてくださったので…なんとか!!完成!




先生が見たら完璧だとは言わないと思う。
最初の数枚、ベタ面が上手く入らなかったものがあるから。
しかし刷るたびにベタも入っていき、悪くないのでは…!?という感じ。
完全な黒じゃなく、鉛筆のようなグレーのインクにしたのも良かった。

何よりも、刷るたびに意見を言い合ったり考察したりしたのが、なんだかとても「研究所」という感じで楽しかったな。

その後、会社の同僚たちがキッチンリトグラフの練習に付き合ってくれることになっていたので急いで帰宅した。
後編に続く。




版画日誌 6/7

2024-06-07 17:51:00 | Weblog
毎週、階段を降りて暗い工房の電気をつけるときがとても寂しい。
先生が亡くなって今日でちょうど三か月だ。
誰もいないのはわかってるけど、工房に入る時は「こんにちは〜!」と挨拶して、返事が聞こえるのを期待してしまう。
おばけでいいから会いたいけど、先生はおばけも神も仏も信じていなかったからそれはとても難しい。先生が信じているのはアートだけだった。

今日はOさんの刷りの補助。




いつ自分の刷るんだ、という話。