はじめまして。
自分語りがしたくて、でも思いの丈をぶつける場所が現実にはなく、思い切ってブログを始めることにしました。
突然ですが、ココ最近私には好きな人がいて
その人に振られた。
その人は、同じ職場の先輩。
今年の8月に、原神というゲームを通じて仲良くなり仕事終わりに通話をしながらマルチプレイをするほど仲良くなった。
そして8月の末、彼と私がたまたま公休だった為彼の家に遊びに行くことにした。
そこで彼に身体に触れられた。
その後、何事もなく過ごすよう努めた。
でも、私はまだ大人と子どもの境目に生きてるような人間。
割り切って仕事に集中できるほど、大人ではなかった。
このままでは気持ちに整理がつかない。
思い切って、「仕事の相談」と称し、仕事終わりに帰りながら相談に乗ってもらえないかと誘った。
すると、
梅田まで会いに行く
と言ってくれた。
私はこの時、嬉しくてお化粧と身だしなみに力を入れ、高らかな気持ちを抑えながら、彼に会いに行った。
その日は金曜の夜。
お店はどこも満席で落ち着いて話しができる場所はなかった。
仕方なく私たちは梅田芸術劇場前に無造作に置かれた、椅子に腰掛けた。
彼はタバコをふかしながら、私を見つめる。
「これからどんな風に接したらいい?」
私はおそるおそる彼に聞いた。
「普通に接してくれたらええで」
この時、私はものすごく考えた。
彼の言う、普通ってなんなんだろう。
どこまでのラインが普通なのか、私には分からなくて。
思わず、一番触れてはならないところに触れてしまった。
「私のこと、どう思ってる?」
この時、心臓の鼓動がものすごく跳ね上がったのを今でも覚えてる。
「とくに何とも思ってないよ」
その言葉に、私は酷く動揺した。
なんとも思ってないのに、身体に触れられるの?と。
彼は更に言葉を続ける。
「今、仕事に集中したいから付き合うことは出来ない。別の店舗とかやったら、良かったかもしれへんな。でも
俺の事求めてくれるんなら、受け入れるよ」
彼の言ってることが理解出来ず、私は更に念を押す。
これ以上触れてはいけない。
聞いちゃいけない。
でも、気持ちが抑えられない。
「それって、私がもし誘ってきたら受け入れるってこと?」
「そう」
私は思わず、泣きそうになった。
鼻の奥がツンとしたのを今でも思い出す。
結局、その日は何事もなく彼と手を繋いで帰った。
その数日後。
心のわだかまりが拭えず、毎日彼と会う度胸が締め付ける思いに悩まされていた。
このままだったら、彼をずっと好きなままになってしまう。
振り切らなきゃ。
でも、振り切るためにはどうしたらいいの?
分からない。分からない。分からない。
溢れる気持ちを抑えきれなくて、仕事終わりの電車のなかで、iPhoneの画面をリズムよくうち叩いた。
「貴方のことを諦めたいから、最後に会いたい」
なんて重たくて見苦しい文面だろう。
送ったあと、電車のなかで更に泣いてしまった。
そしたら、その数分後
「そういうことなら全然いいよ!」
分からない。
分からない。
分からない。
分からない。
そういうことってなに?
どうして貴方は平気で触れられるの?
分からないことばかりで、理解が追いつかない。
しかし私はそのまま約束を取り次ぎ、彼とホテルに行った。
彼に抱かれる度に、好きになってほしいという気持ちは溢れるばかりだった。
涙を見せないように自分を取り繕うのに必死だった。
でも、
「私のこと、今だけ好きになって」
振り絞るように、羞恥心を全て捨てて彼に囁いた。
言ってはならないとは分かっていた。
それでも、彼を困らせたくてわざと口にした。
私は、なんて醜い女なんだろう。
その日、彼と一晩過ごしたあと翌朝私だけ先にホテルをあとにした。
こうすれば、私の気持ちは吹っ切れると思った。
でも、ただただ心のわだかまりは増す一方で、吹っ切れることは出来なかった。
その出来後が過ぎて、もう2ヶ月。
私は異動が決まった。
もう一度彼と最後話がしたくて
「夜会えない?馴れ馴れしくしたり面倒臭いことしないて、約束するから」
と誘ってみた。
案の定、返信はなくそれ以降彼と話すことも目も合わすこともなくなった。
私はなんて自己中心的で、最低な人間なんだろう。
彼を好きなあまり、自分のことしか見えてなかったんだと思うと、自分で自分のことをぶん殴りたくなる。
あの時、彼の家に行かなければ。
あの時、彼と話をしなければ。
あの時、仕事の相談をしたいと言わなければ。
あの時、好きになってと言わなければ。
あの時、「最後に会いたい」と言わなければ。
あの時、自分のことばかり考えず彼の気持ちを思いやっていれば。
なにかが変わっていたのだろうか。
この数ヶ月間、私なりにたくさん考えた。
でも気づけば、ガラスが床に落ちて破片が飛び散るように、私の理性はどこかへ消えてしまっていた。
悲しくて、悔しい。
自分という人間が酷く幼くて、恥ずかしい。
それでも。
彼のことを好きになった自分がいたこと、
10年間付き合った人との思い出が上履きされるほど、好きだと思える人に出会えたこと。
そして、
他人のことを信じてあげられた自分がいたことを、私はずっと忘れずにいたい。
来年、働く部署が変わる。
次はどんな人に出会えるのかは分からない。
また同じように誰かを傷つけてしまうかもしれない。
それでも、たくさん傷ついて傷つけて
相手を思いやる術を身につけて
少しずつ深みのある人間に変わっていきたい。
だから、こんな弱くて非力な私をどうか見守っていてほしい。
人生という名のキャンパスに、少しでも明るく優しい色を塗りたせるように。
今以上に、強く美しい人になれるように。
精一杯生きていこうと思う。