あゆどんのつれづれなるままに

ここは、木の花での子ども達の遊び風景の断片を綴る「園長日誌」。木の花幼稚園での様々な場所で、子ども達が織り成す情景の随想

11月24日 『がまんのやきいも』

2016年12月28日 | 日記
 アフターバザーの続きで、この日は今まで子どもたちが今までに地道に集めた庭の落ち葉を利用してうめももさんが焼き芋に挑戦・・・。

 さて庭での焼き芋は何回目になるか?それでも落ち葉でするのは今年初めて。昔から武家屋敷なので落葉樹が多く、古い日誌にも落ち葉を使ったり、栗のイガを利用した焼き芋の記述も・・・。伝統文化なのだが、如何せん近年は街中ではなかなか難しい取り組みになりつつある(ご近所に声かけして消防に連絡して事前の段取りが十分必要)。

 何度もやっているから焼き芋の準備も手慣れたもの。但し今回は落ち葉なので、庭の穴掘りも・・・。穴掘りもスコップ、シャベルを手にぼこぼこと掘り起し、その周りをレンガで固めて落ち葉を敷き詰め、その上に銀ラップでくるんだお芋を入れて炭火を放り込み、その上から「おちばのおふろだ~」と落ち葉をかけて蒸し焼き状態。あとは落ち葉が焼けたところにまた新たな落ち葉を補充しじっくりと焼いていく・・・・。(この日はもらったリンゴもあるようでこの日は落ち葉の焼きりんごも併せて挑戦。)

 せっせと落ち葉をかけながらも待ちきれないうめももさんは「もう焼けた?」と聞くこと仕切り。時間をかけるほどに美味しくなるんだよ・・・。ワイワイ倶楽部のおともだち分、数本程度早めに焼けた焼き芋をおすそ分けして、うめももさんたちはもうちょっと我慢。(『がまんのケーキ』ならぬ『がまんのやきいも』みたいなもんだ・・・)
 庭でお集まりをして、落ち葉をさらに集めたり、被せたり、団扇で扇いだりしつつ、ようやく焼ける。折角なのでうめももの焼き芋屋さんが、年中、年長さんをお客さんにして店開き・・・。他の子らを優先してそして最後に自分達で食べる焼き芋の味は別格・・・(だよね・・笑)。

 午前中にみんなに分け合ってももう少し残っている。午後からも食べたい子は落ち葉の焼け跡を覗きに出没。この残りのお芋が一番美味しい・・・ってことに気付くのはこの執念の食いしん坊さんたち。そう焼き芋、とりわけ落ち葉の焼き芋は葉っぱの香りが蒸し焼きの状態で染み込み実に美味。「食通」っていうのはこういうしつこさが大事なんだろうね(笑)。

 最後はこの食いしん坊な面々が「消防隊」となり火消し作業を済ませて、今年の焼き芋はすべて終了。

   


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