日々を綴る

短歌と写真を楽しむ

脳が機を織る

2012-10-12 02:48:33 | 日記

耳を澄まして、

 

パタパタ・・

 

どこかでそんな音がする

 

誰も居ない

 

自分一人なのに

 

パタパタ・・パタパタ音がする

 

指先に耳澄まし

 

音にならない声に耳を澄ます。

 

 

野から山から射し込む光の糸に

 

 

着いてくる 着いてくる

 

 

浴びるほどに入り込む

 

 

断りもなく雑多な音が

 

光を纏い飛び込んでくる。

 

 

心がさわぐ

 

休むことなく記憶する脳の機が織り込まれる。

 

 

埃と塵に塗れて五感に揺れる

 

 

心が騒ぎだす

 

 

ほら早く吐き出さないと

 

 

記憶が崩れる

 

 

イメージが消えて行く

 

 

それ 吐き出さなくちゃ・・

 

ひらめき

 

 

だって 何をどうすれば良い

 

吐き出す糸口が見えないも・・

 

どうしよう・・

 

指が騒がないの

 

 

どの糸を曳き出せば良いの

 

糸口が無数で 迷いが渦をまくの

 

 

感じたことをずばりだよ

 

あの時をもう一度浮ばせて

 

順序を追って

 

それが新鮮なんだ

 

と呟くが浮ばない

 

 

飾らないで

 

衣を着せないで

 

ひとつの真実が見えるだろう

 

技巧はいらない

 

フレッシュさを活かすの・・

 

浮かんだままが良い

 

素直さに神が宿るから。

 

神秘さが見えるんだ・・

 

時の命が新鮮なうちに・・

 

流れる時を掬い上げる

 

それはひらめきなんだ

 

ぽっと浮かんだ言葉を逃すな

 

比喩なんてあまり使うな・

 

五感を奮い立たせ

 

 

だって浮ばないんだ

 

そんな時はひらめきの糸も音も探すんだ

 

体と五感のフル活動さ・・

 

夕暮れの野に行ってみよう

 

赤い糸が見えるかも

 

夕陽が茜を広げて手招ぎするよ

 

きっと風の匂いがするよ

 

光る糸を曳く川面のさざなみもみえるだろう

 

ススキも夕陽に銀色を放つよ

 

五感を拾って家路を急ごう・・