ドラムセットの左端にあるシンバルの名称は「ライドシンバル」(Ride Cymbal)と言います。
ライドシンバルというシンバルは、8ビートや16ビート、4ビートなど、様々なビートパターンにおいてハイハットの代わりに細かくリズムを刻む目的で使われます。
また、ジャズなどのジャンルでは、ライドシンバルを「チーンチッチ」というスウィングのリズムで叩くのによく使われます。
ライドシンバルのパーツと部位の名称
ライドシンバルには、特にパーツといったものはないのですが、一応、ライドシンバル用のスタンドと、ライドシンバルをスタンドに止めるためにウィングナットという名称の留め具を使います。
ただ、ライドシンバルは叩く箇所によって音色が変わり、叩く部位に名称が付いています。
ライドシンバルの叩く部位の名称は以下になります。
真ん中の膨らんでいる箇所の名称は「カップ」といって、カップを叩くと「カーン」という残響音が短めの音になります。
平たい表面の箇所の名称は「ボウ」といって、ボウを叩くと「チーン」という残響音が長めの音になります。
縁の箇所の名称は「エッジ」といって、エッジを叩くと「ガシャーン」という金物っぽい音になります。
ライドシンバルの叩き方
ライドシンバルは、8ビートではハイハットと同じく8分音符で8回叩きますが、16ビートの場合には、片手で叩かないといけないので、「チーンチッチ」といったリズムなどで叩きます。
また、ライドシンバルは、ハイハットでオープンとクローズを使い分けるのと同じように、ボウとカップを使い分けて、アクセントを付けたりしてリズムの雰囲気を変えるように叩いたりします。
また、稀にですが、クラッシュシンバルの代わりにライドシンバルを叩く事もあります。
クラッシュシンバルの代わりにライドシンバルを叩く場合には、先述したエッジという名称の部位を叩いて、インパクトのあるシンバル音にします。