ネイル玄人への道

ネイル屋再訪問

来たばかりの時にやってもらったネイルが少しだけくたびれてし、明日から香港だしと思って、
行かなくてもいいのに、ネイル屋再訪問してきました。

例の羅湖商場の中のあの汚いネイル屋です。

商場の中にはいくつもネイル屋はあるのですがなぜかここは群を抜いて小汚いのに、
お客さんがひっきりなしにやってきます。もうギュウギュウです。となりのおばちゃんの
息遣いが気になる近さです。


ということで私が行ったときもすでにギュウギュウだったもんで、帰ろうとしたのですが、
「おい、空いてる空いてる！」とおっさんが足でジャーっとまわりの荷物をどけつつ道を
作ってくれて無理やり１席作ってくれました。

▼ギウギウの店内
ここでは若い兄ちゃんがネイルもやってます。
　


で、ですよ。
日本ではネイルなんて女子がするようなものをやったことがなくてネイル界では
１００％のルーキーの私。とりあえず「１色で自然な感じでやってちょうだい」と
直球を投げるしか知らないという人です。されるがままに「はい、終わり」と言われるまで、
あほ面で両手を預けてしまうわけです。

今回ももちろん私の両手の全てを差し出しましたよ。

でね、まさか、前回のネイルをね、除光液とかなんとか液とかを使ってソフトタッチで
落とすんじゃなくて、工具で落とすなんてね、思ってもいなかったですよ。

キュイーンって歯医者でしか聞かないみたいな音がし出したと思ったら、なんかギュルギュル
回ってるじゃあありませんか。自転車屋だったじいちゃんが研磨する時に使ってた機械の
音なんですよ、それ。手、ひっこめたくなりましたけどね、対峙している相手がそれを
もはや許してくれませんよね。だって、私の手思いっきり握られてるから。

良く周りを見渡すと、ネイルの道具なんでしょうけど、私にはもう木工用ボンドとかニスとか
ペンチとかにしか見えないんですよ。



「おい！若いの！」
「はい！棟梁！」ってね、
掛け合いがあっていてもおかしくない現場になっているわけです。

そういう想像をしている間に１本目の爪が削られていきます。

「うー、私の爪大丈夫なのか・・・？」
本気で不安になってきたところで、機械が動かなくなりました。

神様が私の不安をキャッチして機械を止めてくれたのかもしれません！
除光液がここで登場してくれたら安心なんですが！

期待してはいけないって何べん言えばわかるのか、私。

そんなはずないだろう。

姉ちゃん、スポンジみたいのを取り出しました。もちろん両面がヤスリの爪を磨く道具です。
でもどうみても木を滑らかにするために研磨するのに使うんじゃない？レベルのものでして、
爪に使うの、それ？という新たな不安が出てきました。

不安っていうものは的中する確率が高い。

私、経験上知ってます。
案の定です、ジャンジャン磨き始めました。というか前回のネイルを削り落とし始めました。
ヤスリが爪じゃなくて指にあたってもお構いなしです。ジャンジャンやってくれます。
それこそ落とし残しがないように丹念に。

ここばっかりは雑でよかったのに・・・。
もう上から塗ってくれていいのに・・・。

ここでも私の中国力が試されるところなんですが、
しかし、両手を預けた瞬間から勝負は決まっているんです。抵抗しても無駄です。
されるがままです。されるがまま。

結果的に塗る時間より削る時間のほうがはるかに長くかかり昨日よりだいぶ薄くなってんでしょうね。
っていうか日本に帰って、これ除光液で自分で落とせるのかな・・・・？

ネイルって工具とかヤスリじゃないと落とせないもんですか？

ネイルってさ、リラックスしたり、爪を綺麗にして気分を高めたりとか、どっちかっつーと心にプラスを
与える要素が高いよね。だから女子がこぞって行くんだよね。
不安と闘うネイルってやっぱイケてないよね。

・・・というか、私の中国語力の問題だな。ネイル屋での注文の仕方、だれか教えてください。

（後日談）
昨日、友人に会いまして、「あんたそれはジェルネイルというんだよ。それは削らないとダメだな。」
と言われました。中国語だけでなく、ネイル界の常識を勉強するところから始めないとダメなようです。
イケてないのは私だったっつーわけで・・・。

ちなみに、こんな色が良いというと調合してくれます。そしてもれなくトランプの上に乗って
ソレはやってきます。