◈Irreplaceable days◈

背後からドンっ。


人が大勢行き交う中、徒歩で移動中の出来事だったのだが、いきなり背後からドンっと。


人がしがみついていたわけだが、蹴躓いたらしくてね。
びっくりしたがそれはいいんだよ。
ただね。普通ぶつかってしまったと思ったら咄嗟に離れるでしょ?


どれくらいだ?
3秒・・いやもっとかな。
しがみついたままなのだよ。


一瞬刺されたのかなと思った(笑)
(刺されるような事してないけどな)
いや痛くないぞと。

挫いて動けないのだろうかと大丈夫ですか?と声をかけて。

そしたらハッと気付いたかのように俺を見上げてすみませんと。
(まだこの時点でも俺の上着を握ってる状態)

え?気を失ってた?
(違うか)


足挫いたんですか?と訊いたら
いえ。大丈夫です。ほんとすみません。躓いてしまって・・とようやく離してくれたね(^_^;)


深々と何度も頭を下げられたが、普通に歩けてたから挫いたりはしてないと思うし顔色も悪くなかったな。


スリか?とも思ったがなんも無くなってなかったし。


それにしてもだ。
前方に俺という頑丈な壁があってよかったよな。
あのぶつかり様だとおそらく派手に転んでたと思うよ。

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