PART-2 「本番中に小道具を忘れた!」
初期の頃のミスター・スリムの芝居は、ヤンチャな若者たちの日常をテーマにした作品が多かった。
恋あり、ケンカあり、苦悩、葛藤あり・・・。
ある芝居の本番中の出来事。(タイトルは忘れた)
対立する2つのグループ。(AとB)
Aグループのリーダーは良太。
Bグループのリーダーはベン。
街で2つのグループが鉢合わせ、一触即発の場面。
良太が後ろポケットからナイフを取り出し構える。
ベンも後ろポケットに手を・・・ところが、触れたのはナイフではなく“クシ”。
しまった!! ナイフを楽屋に置いてきた
だが、この緊迫した場面で楽屋に取りに行くわけにはいかない。
ナイフを使ったケンカのシーン(歌、ダンスあり)につながる流れだ。
とっさに後ろにいる仲間に「ナイフ、ナイフ、楽屋」と小声で伝える。
そこからは伝達ゲームだ。次々と後ろにいる奴に伝える。。。
場をつなぐために、クシでリーゼントヘアをとかしてポーズを決めたり
アドリブで良太とベンは汚い言葉のキャッチボールで時間をかせぐ。
一番後ろにいた奴が、そっと楽屋に行ってナイフを取って来る。
その間、2分ぐらい。すばらしいチームプレイ!
何事もなかったかのように芝居を続けた・・・が、何事もあったわけではない(笑)