どうして私は古カメラが好きなのでしょうか?
前回、まとめて終わるつもりが、予想に反して、いや、予想通り長くなってしまったため終わりませんでした。
今回で絶対終わりにしたいと思います。いや、します!
絶対話を横道にそらせません。
早速、バラエティ番組のコマーシャル明けのように、前回の終わりのところからかぶってはじめたいと思います。
(既に長くなっている!前置きが長すぎ('_'))
3.「2のレンズが普及型ズームレンズだったこと」
もし、50㍉/F1.7やF1.4にしていたら、もしかすると今の古カメラ好きの僕はなかったかもしれません。
これはちょっとわかりにくいかもしれませんが・・・・・
実は僕もどう説明すればよいか悩んでいます。
う~ん・・・。思いつくままに書こう!いつものように!
そう、一口で言ってしまうと、ミノルタα507siにつけたレンズが普及型ズームレンズだったため、なかなか自分の思うような写真が撮れず、せっかく買った一眼レフなのに・・・とがっかりしてしまって、このカメラで写真を撮ることへの興味、楽しみがなくなってしまった、ということでしょうか。自分の未熟さを棚に上げて。
ミノルタα507siを買った時につけたレンズは、ご多分に漏れず2本のズームレンズでした。AF28~80/F4~5.6とAF75~300/F4.5~5.6でした。
(要因1)普及型ズームレンズは暗い!
要因というか不満ですね。
一眼レフ等本格的なカメラ?を買って、是非やってみたかったことの一つに、背景を意図的にぼかした写真を撮りたいということがありましたた。でも、この普及型ズームレンズではできなかったのです。全くできないことはありませんでしたが、例えば、マクロがついていたので接写をすれば背景はぼけたし、望遠にすればそれなりにぼけました。特に短い方のレンズなんか、28ミリの時はF4(かなり近づかないとほとんどぼけない)でイケたのですが、80ミリ側になるとF5.6!
背景を整理して子供等人物を撮ろうと思えば、いちいちレンズを望遠に変えて離れて撮らなければならないし。とにかく手軽に、一眼レフ買ったらやるぞーと思っていた背景をぼかした人物等の写真が撮れませんでした。
高級なズームレンズはF2.8というのがあり、このF2.8にはあこがれましたねえ。それで今でもF2.8には一種特別な感情があるように思います。
(要因2)ズームレンズは便利だが・・・。
ズームレンズはそれ1本で単焦点レンズ何本分かの役割を果たしてくれるのですごく便利なのですが、初心者の僕にはズームレンズであるが故の弊害が大きかったです。まあ僕にとっては「弊害」というより「お陰様で」なのですが。
その弊害とは、ズームレンズのせい(お陰)でなかなか思ったような写真が撮れなかったということです。僕の腕のことはさておき。
そのときこう感じたのでこう撮った、つもりが、出来上がりはぜんぜん違う写真でがっかりすることしばしばでした。せっかく一眼レフ買ったのに・・・。
どうしてなんだろうと今考えてみると、このズーム機能の多用が原因の一つでした。と思います。
足をほとんど使わず、今立っている位置からズームだけを使ってフレーミングして撮っていたのです。
広角、標準、望遠の特徴、効果も知らず、ある程度知ってはいたけど僕の身体と感性が覚えていないので、ホントに適当なズーミングで撮っていたのです。
これでは、自分の感じたもの、ことを写真にすることなどできませんよね。たまたまうまくいった、はありましたけど。
よく言われる「基本は50㍉(標準レンズ)」は本当だなと今思います。
最近は、ズームレンズを使う時も、先ずそのとき眼で見た心に感じたものに近い焦点距離にズームをあわせて、その後、足を使いながらファインダーを覗いて微修正のためにズームを使うようになりました。古カメラで撮っているうちに自然にこうなってしまいました。逆に、ぱぱっと撮って、撮った焦点距離を後で確認してみると、ああ、やっぱり今のは35㍉くらいだったんだなと言うこともあります。これで少しは思ったものに近い感じに撮れるようになったと思います。
ということで、写真初心者の僕は、普及型ズームレンズのせい(お陰)で、思ったような写真が撮れませんでした。そして、これがもとで最終的には今の古カメラ好きになってしまったのです。
逆に、もし、50㍉/F1.4等単焦点の明るいレンズだったら、多少不便だったかも知れませんが、やりたかった背景ボケ写真も撮れ、ズームの弊害にもあわず、思うような写真を撮りつつ腕も上達していき、古カメラという横道にそれることなく、そのまままっとうな写真趣味人としての道を歩んでいたかもしれません。
ホントかな?
4.「高級コンパクトカメラを買えなかったこと」
もし高級コンパクトカメラを買えていたら、今の古カメラ好きの僕はなかったかもしれません。
理由は、高級コンパクトカメラが買えていたら、その代替品としての古カメラを買うこともなかったからです。
何故高級コンパクトカメラを買えなかったかというと、それは簡単、高価だったからです。
今でもGRシリーズや、TC-1など欲しいですが、すごく欲しかった当時ほどではありません。古カメラ好きとなった今では、古カメラのあの金属の質感、なんともいえないシャッターの感触がこれらの高級コンパクトカメラには感じられないからです。
でも正直、欲しい・・・。
以上の4つが、僕が古カメラ好きになるために欠かすことのできなかった重要なポイントであったと考えます。
ああーーー!疲れた。読んでくれた方も疲れちゃったでしょう?
長くなったんで無理やり終わらせた感はありますが、一応「まとめ」、終わりです。
パソコンの前に座って思いつくままに書いているし、最近文章を書くことがなくて、ぐしゃぐしゃな読みにくい文ですが、読んでいただいた方、ありがとうございました。そしてご苦労様でした。ニュアンスだけでも伝われば御の字です、ホント。
でも正直、書き足りない部分多々あるのですが、もう、疲れてしまいました。のでやめにします。ホントいい加減な僕です。
時間も着たようですし、それではまたお会いしましょう。サヨナラ、サヨナラ...サヨナラ!
(注)最近の僕は、写真=古カメラになりつつあります。でもまだまだ写真<古カメラです。
***********************************************************
(写真)
前回に引き続き、当HP、ブログにおいては禁断のAF一眼レフ、僕の唯一のAF一眼レフで撮った写真です。やはり10年以上前のフィルムです。場所は宇品港辺りでしょう。
ミノルタα507si×AF28mm~80mm
*****************************************************************************************
どうして私は古カメラが好きなのでしょうか?
というテーマで予想に反して9回も書いてしまいましたが、今回簡単にまとめて終わろうと思います。(やっと自由になれる)
でも、はたして読んでくれてた人がどれだけいたのだろうか?まあ、自分を振り返る意味では書いてよかったかな?
さて、これまでを振り返ってみて、どうして僕が古カメラ好きになってしまったのか、そうなるための重要なポイントはなんだったのかを考えてみた。思いつくままに・・・
1.「日常的に写真を撮る家庭環境」
どちらかといえばよく写真を撮り、家族アルバムも多い方だった。先ず、これがなければ今の古カメラ好きの僕はありません。
2.「ミノルタα507siを買ったこと」
このカメラを東京出張で衝動買いしたことです。もし買ってなければ今の古カメラ好きの僕はありません。
これにはいろいろ意味があって、一眼レフ(本格的なカメラ)である、中級機である(初級機でない)、ミノルタα507siである(操作系統がマニュアルカメラ的)という3点が重要だったと思います。
一眼レフであるためいろんなことができ勉強できたし、中級機であるため、せっかくそこそこいいもの買ったんだからとちゃんと写真をやろうという意識が生まれたし、マニュアル感覚な操作系であったため、マニュアル機への興味が生まれ、本物のマニュアル機を使いこなすことへの憧れが生まれたと思います。
アッ!それとこのミノルタα507siはマニュアル感覚の操作系がひとつのウリのカメラだったためか、モードチェンジのダイアルに人マーク(ポートレートモード)、山マーク(遠景モード)、走るマーク(スポーツモード)、太陽マーク(逆光モード)あと夜景モード等がないんです。そのため他メーカーの同レベルのカメラと比べて、自分でちゃんと考えないと上手く撮れないようになっているということも勉強するきっかけというか、勉強せざるを得ない状況になってしまったといえると思います。
3.「2のレンズが普及型ズームレンズだったこと」
もし、50㍉/F1.7やF1.4にしていたら、もしかすると今の古カメラ好きの僕はなかったかもしれません。
これはちょっとわかりにくいかもしれませんが・・・・・
ああ・・・また少し長くなりそうなので、「まとめ」は分割して、続きはまた次回にしたいと思います。読んでいただいてる方、ごめんなさい(>_<>
まだ、開放されんんんーーーー!!!
***********************************************************
(写真)
このブログ、HPにおいては禁断の、「古カメラでない」最新?AF一眼レフあのミノルタα507siで撮ったものです。買って嬉しくてあちこち撮り歩いていた時期の写真だから、10年くらい前のフィルムになりますねえ。当時住んでいた広島の宇品あたりです。ただの道端の花だと思います。
ミノルタα507si×AF28~80MACRO
たまにはこのカメラで撮った写真も出してもいいかなあ。全部古いフィルムだけど。
*****************************************************************************************
どうして私は古カメラが好きなのでしょうか?
さて、そんなわけで以前手に入れそこなったヤシカエレクトロ35CCへの興味が押さえられなくなった僕は、勇気を出して広島駅周辺に集中して存在する中古カメラ屋に行ってみようと決心した。
ニューキャノネットQL-17を買った店は、広島市繁華街にある地元大手のカメラ屋さんで、ラボ業務中心で中古委託品もあるよというような店なので比較的素人でも入りやすい。
ところが、広島駅周辺の中古カメラ屋さんは本物で、ちょっと店に入るには勇気がいる。
幸い僕の入った中古カメラ店の店主はすごくいい方で周辺の中古カメラ店の地図までくれた。ここでヤシカエレクトロシリーズの話をキイテシマッタ・・・。
ヤシカエレクトロというカメラには熱狂的なマニアがいる。ヤシカエレクトロシリーズのカメラに搭載されているヤシノンレンズは知る人ぞ知る富岡光学から供給されている。京セラ、ツァイスとの関係。同時期の他のカメラとの比較等々・・・。
こういう薀蓄にはめっぽう弱い僕は、ここまで聞かされるともうだめでした。
実際に撮ってみると、なるほど、ニューキャノネットQL-17とは明らかに違う描写でした。これは好みの問題ですが、よく言われる、精密描写のキャノネット、コクのある芳醇描写のヤシカエレクトロという感じでした。そしてキャノネットはあっさり、ヤシカエレクトロはこってり。
ヤシカエレクトロ35CCで撮って、その描写のすばらしさに驚いたのと同時に、レンズによってクセというか個性があるんだということを初めて知って大きな驚きを感じました。
そして「ヤシカエレクトロの研究」。(http://electro35.at.infoseek.co.jp/)というHPでヤシカエレクトロシリーズにはまりました。同時に、本格的に中古カメラウィルスに感染し、発病してしまいました。
症状は、
他にも何か面白いものが・・・・・?ヘキサノン、トプコール、Dズイコー、コーラル、リケノン、ロッコール、フジノン・・・。
ドイツのカメラ、レンズは・・・・・????
最後はやっぱりライカにいくのかなあ?
「どうして古カメラなのか」ということで僕が古カメラ好きになった経緯を8回書きましたが、次回はまとめをするつもりです。
掲載写真はせっかくなのでヤシカエレクトロ35CC×カラーヤシノンDX35mm/F1.8。
妹の靴をはかせてやる優しくちょっとおせっかいな兄です。保育園にて。
チョットまだ次が書けないので番外。
僕が初めて買ったカメラは先にも書いたとおりミノルタα507siだったが、ちょうどその頃、親父が昔使っていたトプコンuniをオーバーホールした。長い間押入れに閉じ込められていたのを僕が救い出した。
古いカメラというよりマニュアルカメラに少し興味があったからだ。これを使うといい勉強になるかもという気持ちもあった。
オーバーホール費用は2万円くらいかかった。
でも、モノクロを少し撮っただけで、再び押入れへ・・・。
使い方がよくわからなかったので、満足のいく写真ができなかったからだ。
この頃はまだ、マニュアルフォーカスのマニュアル露出なんて・・・こんなんで写真撮れるか!って感じでした。
*トプコンuniはシャッター優先オートができます。
*トプコンuniについては、benの古いカメラのHP「ben's cameras」の私のカメラたちの筆頭に紹介しています。
*****************************************************************************************
(掲載写真)キャノンP×キャノンレンズ50mm/F1.8で撮ったものです。
寝ているときは仲良しの二人です。最初は離れて寝ているのに、朝になると何故か2人近よって寝ています。そして妹の足が兄の顔を直撃し、目覚めのケンカが始まるのです。
*****************************************************************************************
どうして私は古カメラが好きなのでしょうか?
そんなわけで、私の初めての古カメラといえるカメラは、キャノンのニューキャノネットQL-17だった。
早速試写して、0円プリントから帰ってきた写真を見てその写りに驚いた。
別にそんなに写りには期待していたわけではなく、ただ、高級コンパクトカメラと同等スペックのものを安く手に入れた、という感覚でしかなかった。
何に驚いたかというと、その解像力と立体感。夕方、公園で子供を撮った写真。恐らく絞りはF4くらいだろう。背景がきれいにぼけて、ピントが合ったところが浮き立って見える。足元の石のツブツブがきれいにはっきりくっきり!
こんなに古いカメラなのに何故?と感動した。
室内で撮った子供の写真。サンルームでミニカーに囲まれて、そのうちの1台を自慢そうに手に持って僕に見せている。
絞りは開放付近。やはりバックがきれいにぼけて。それよりこの写真で感動したのは、子供の肌の質感描写。フラッシュなしで、自然光で撮るとこんなんだ!
この2枚で僕は「中古の国産大衆レンズシャッター機」というものに興味を持つようになった。特に1960~80年位までのものに。
1台だけ遊ぼうと思っていたのに、他にも何かおもしろいものがあるのでは・・・と。
何故中古の国産のレンズシャッター機で1960~80年位までのものかというと、安く、高スペックで、レンズがいいから。
これより古いカメラだと完全マニュアルカメラが多くまだ使える自信がないし、新しいカメラだとフラッシュがついてしまったお陰というかなんと言うか、明るく性能のいいレンズが不要になってしまったので、レンズがショボくなってしまっている。
このニューキャノネットQL-17でしばらく楽しんだ僕だが、使い慣れた頃になんだか知らないがムズムズしてきた。手に入れそこなったヤシカエレクトロ35CCのことが気になり始めたのだ。あれはブラックボディでミノルタCLEに似ていてかっこよかったなあ。
どうやらこのころ中古カメラウィルスに感染してしまったようだ。
続きはまた・・・。
*****************************************************************************************
(写真)
保育園のお迎えの帰り、ちょっと寄り道して、元安川の川原におりてみた。息子Tちはここが大好き。大分暗くなってきて、対岸のネオンがいい雰囲気だったので「チャッ!」
レチナⅢc×ローデンシュットックヘリゴン50mm/F2
*****************************************************************************************
どうして私は古カメラが好きなのでしょうか?
さて、高級コンパクトカメラが欲しくても、僕にとってはとんでもなく高価なので「買う」ということについて現実味がないまま、しばらくはほしいなあという段階でストップしていた。
その間カメラはミノルタα507siだった。そして、趣味、ライフワークとしてのスナップ写真はコンパクトカメラがないということで全く撮ってなかった。ということは、趣味、ライフワークにしようと思っただけでぜんぜん始めてなかった、未だゼロの状態だった。100%家族写真、カメラは家財道具である。
ある日、かみさんが使うカメラを買おうということになった。旅行とかでいつも僕が撮っているので、僕の写っている写真がほとんどなく、かといってミノルタα507siはかみさんにとってでかすぎ重すぎで扱いにくいからだ。しかもこのカメラAF一眼レフとはいえ、写真趣味人にはうれしいマニュアル思考の操作系なので、カメラの知識がない人には使いづらく、写真趣味人以外にはうれしくないカメラだ。
買ったカメラは、当時写りがいいと評判だった、フジカルディアミニティアラ。高級コンパクトでもない普及型AFズームコンパクトでもない、フジフィルムがレンズ描写に力を入れて作ったカメラだ。実際スーパーEBCフジノン28㎜/F3.5は良く写る。ミノルタα507siの普及型ズームレンズより良い描写がしばしばあった。このフジカルディアミニティアラは今でも現役だ。
そして、しばらくはカメラや写真をライフワークにと意識する生活からはなれた。
そんなある日、フラッと入った○○カメラで中古カメラの委託販売を見つけた。こんなところで中古売ってたんだと思い、ショウウインドウをながめた。金属製の小型カメラに眼がいった。40mm,35mm,F2.8,F1.8,F1.7。絞り優先。シャッター優先。連動距離計。4000円、8000円。
おおー!
すばらしい高スペックのカメラがこんなに安く売られているうー!
この時きめました。ばか高価な高級コンパクトカメラなんか買わなくてもここにすばらしいのがあるじゃないか!国産大衆中古レンズシャッター機。(当時はレンズシャッターもフォーカルプレーンシャッターも知らなかった)
何か1台ミノルタα507siのサブ機として5000円以内で買って遊ぼう。そう決めた僕は先ず、黒くて小さいものに絞って探した。買ったのはフジカの何とかだったが、試写の結果24枚中5,6枚露光しておらずボツ。
次に目をつけたのが、ヤシカエレクトロ35CC。ブラックボディで当時の僕にはミノルタCLEそっくりに見えてかっこよかった。しかも、レンズは35mm/F1.8、連動距離計、絞り優先AE。言うことナシの高スペック。でもこれは店員にカメラの説明を受けている途中で巻き上げレバーがボキッ!と折れてボツ。
もうどうでもいいからこうこうこんなカメラでおすすめはと聞くと、持ってきたのはキャノンニューキャノネットQL-17。ボディは白だったがスペック的には問題なかった、というよりすばらしかった。40mm/F1.7、機械制御シャッターでシャッター優先AE。完全マニュアル露出もいける。スタイルもカメラらしくて気に入った。
このニューキャノネットQL-17が僕の中古カメラライフのはじまりだった。
続きはまた・・・。
*****************************************************************************************
(写真)
義母の還暦祝い旅行での一こま。還暦祝いにと温泉旅館からい
ただいた花。出発の日の朝、窓越しに美しい庭の見えるテーブルの上で一人ぽつんと外を眺めていた花をパチリ!
ローライ35×カールツァイステッサー40mm/F3.5
*****************************************************************************************
どうして私は古カメラが好きなのでしょうか?
そんなこんなで、趣味として、またライフワークとしての「写真」の興味の対象は、「自然風景」写真から「日常のスナップ」写真へと移っていった。いつも持ち歩いて、何でもパチリと軽く写真を楽しみたくなったのです。
そうなると、AF一眼レフは大きく重く大げさだと感じるようになってきた。当然にコンパクトカメラに興味が出てきた。いつでも持ち歩き、ポケットやかばんからスッと出してパチッ!だ。
でも、小さいだけではだめだ。ミノルタα507siで勉強させてもらったお陰で、絞り、シャッター速度、被写界深度を知った僕は、これらを意図的に操れるものでないと面白くないと思った。絞り優先オート機能だ。完全マニュアルはチョット自信がないので×。
そして開放F値は出来れば2.8以上。この頃何故かF2.8にすごい憧れを抱いていた。たぶん高級AFズームレンズと呼ばれるものに開放F2.8が多かったのと、背景がぼかしてある雑誌等の作品にF2.8というデータが多かったせいだろう。自分の普及型ズームレンズにはないものだったし。今でもF2.8には何か特別な感情があるように思う。
そして描写が優れていること。となれば、一般的には単焦点レンズだ。ズームの役目は足に任せた!
それはどんなカメラだろう。そう、いわゆる高級コンパクトカメラ、価格が10万円前後ととても高価な高級コンパクトカメラだ。
具体的には、僕が欲しかったのはリコーGRシリーズ、ミノルタTC-1、そして、チョット違うけどミノルタCLE。
しかし、とっても高価なカメラたちだ。
まだ、ライカ、コンタックスなんて聞いたことあるなあという感じの僕でした。
続きはまた・・・。
*****************************************************************************************
(写真)
息子Tちと2人でデイキャンプに行った。雨の中、笹船を作って川に流すとTちは大喜び!激しくなる雨に、タープに戻ろうと言っても聞かず、いくつも作っては流しした。
そんな中ふと見ると若い紫陽花が咲いていたので、僕も少しは楽しみをと持っていたペンタックスでカシャ!傘を顎と肩にはさんで窮屈な格好をして。
静かに咲く紫陽花は、変なヤツが変な格好で重たそうな金属の塊を眼に当ててこっちを見てる、としか思わなかっただろう。
ペンタックスSV×シュナイダー クセノン50mm/F1.9
*****************************************************************************************
何で私は古カメラが好きなのでしょうか?
とうとう自分のカメラ「ミノルタα507si」を手に入れた僕は、しばらくこのカメラであそんだ。写真のことは全くわからない僕は、先ず、カメラの取扱説明書で勉強した。これを熟読し、実際にいろいろ写して試してみた。これでカメラの機構、仕組みは大体理解できた。
写した感想はというと、特になかった。カメラが良くなると写真が上手になったような錯覚に陥っていて、出来に関して期待が大きくなっているので撮った写真を見てがっかりした。
ちなみに最初の1枚は東京出張でカメラを買ったその日に撮ったが、モデルはそのとき時宿泊させてもらった高校時代の友達のDくん。出来は?ウーン、モデルが悪かったのか・・・?
あとは写真関係の本を本屋さんで立ち読みしたり(本屋さんごめんなさい)して、またこれを実際撮って試してみたりした。自然風景の撮り方の本ばかりだったと記憶している。でもなーんかいまいち思ったように撮れない。
そこで、今度は基礎を勉強しようと写真の通信講座を受講した。これはいい勉強になった。課題を撮るためにちょくちょく山のほうへ出かけたり、時には近所の学校へも撮りにいったりした。
これで何となく少しはましになったが、でも撮りたかった自然風景となるとぜんぜんだった。
だんだんと自然風景を撮るというのが億劫になってきたのはこの頃だったと思う。それなりの機材がある程度必要だし、そこへ出向くのも大変。天候にも左右されるし。
とうとう「自然風景を撮る」ということにさほど魅力を感じなくなってしまった。
そうなると、カメラの仕事は主に遊び等のイベント時の写真を撮ることになる。こっちの方はだんだん良くなってきた。と思う。撮り方も変わってきた。以前はイベントの要所要所で「はい、こっち向いてー」とやっていたが、構えずに自然な表情を捉えたほうがあとで見て面白く、いい記録写真だなあ、と思い始めた。たぶんこれがスナップ写真への興味の芽生えだったのだろう。
続きはまた・・・
また随分話がそれてしまった。
次回は、「高級コンパクトカメラへの興味」と決めておこう。
***********************************************************
(写真)
その日のローカルニュースにも紹介されたすごい夕焼けの日。夕焼けも終盤、濃いオレンジから紫に変化しつつある雲がすばらしかった。やはり何もなくてもカメラはいつも持ち歩くものだと強く感じた。いや、カメラ持っててほんとに良かった。本当に美しかった。
キャノンデミ オリジナル×キャノンレンズSH28mm/F2.8
*****************************************************************************************
何で私は古カメラが好きなのでしょうか?
そんなこんなで写真・カメラに興味を持ち始めた僕です。
それまでの僕は、中学では野球部、高校では水泳部という自他共に認める運動系の人間でした。(しかもどちらもキャプテン。自慢(^^ゞ)
社会人になっても、キャンプ、スキー、マラソン、水泳と趣味と言えば運動系一本でした。
ここで初めて文化・芸術系の写真です。これを趣味、ライフワークとするのはいいぞと思いました。というか、写真って趣味になるんだとこのとき初めて思いました。僕にとってまったく新しい世界です。
趣味の写真として、何が撮りたかったかというと、当時はやはり、風景でした。紅葉や滝、海、空、夕日等美しい自然の風景です。
趣味のカメラとしては、やはり最新AF一眼レフだと考えました。これは普通ならみな誰もがする選択だと思います。というか、本格的なカメラ=一眼レフ、これしか知らなかったと言うだけのはなしですが。
そして、ある東京出張のとき、AF一眼レフを衝動買いしました。カメラなら東京で買うのが一番安いだろうと思ったからです。買ったのはミノルタα507si。レンズはAF28~80、75~300のいわゆるダブルズームセット。写真、カメラのことはなんにもわからないので、店員さんに色々聞いて決めました。上位機種なら、ニコン、キャノン。中級機ならミノルタがいいということだったので。実際ミノルタα507siは使いやすく、いいカメラで今でも活躍しています。
ただ、今思えばこのときレンズを50mm標準1本にしていたら、現在の僕、古カメラ好きの僕はいなかっただろうと感じます。何故かはまたいつか、いつのことになるか必ず出てきます。
ということで、カメラというものをただ日常生活を送る上での道具としてだけでなく、ライフワーク、趣味、楽しみとしての写真を撮るための道具として意識し、初めて自分で購入したカメラがミノルタα507siなのでした。
続きはまた・・・。
やばい!どんどん長くなってきた。この「どうして古カメラが・・・」
***********************************************************
(写真)
場所は広島大学跡地。夏になると地面から水が霧状にシュー!
それに子供たちが喜んで群がってきます。霧状とはいってもしばらく遊んでいるうちにみんなビショ濡れ。そんなことお構いなしの子供たち。風邪ひくぞ。でも心配ご無用。日差しと遊びに夢中の熱気ですぐ乾いてしまいます。
カメラは、ツァイスイコン社の蛇腹カメラ。コンティナⅡ ノヴァー アナスティグマット45mm/F3.5
*****************************************************************************************
そもそも、何で私は古いカメラが好きなんでしょうか?
と、書き始めないと、すぐ何を書いているのかを忘れてしまい、ただの[おいたち」みたいになってしまうので、今度からこの話のときはこう書き始めることにしよう。
さて、そんな私も結婚し、楽しい新婚旅行に出かけることになる。
この新婚旅行はひとつの大きなきっかけだった。というとかみさんに怒られそうですが・・・。「新婚旅行が何の大きなきっかけかと思えば、夫婦のことじゃなくて、カメラのことかいー!」と。
私にとって国際デビュー第一歩!(初めてのカイガイリョコウ)
キャンプや修学旅行とはわけが違う。写真撮らないと!
フィルムたくさん持っていって撮り捲った。イヤ、撮り捲る予定でしたが、いつでもどこでもシャッターを切る私にかみさんがあきれ始めて、途中からはかなり遠慮しながらの撮影となった。旅行中に2度もカメラを取り上げられてしまった。(かみさん、今ではもっと撮ってもよかったね、と言っています)
この新婚旅行のとき感じたんですね、はじめて。自分の今持っているカメラへの不満、普及型ズーム付コンパクトカメラの限界を。
日の出前の美しいレイクルイーズ、氷河のロッキー、実にいい雰囲気のバンフの町並み、そして常夏のハワイのブルー。(そうです、新婚旅行の行き先は、3月のカナダ・ハワイ!気温差なんと60度!!)
うつくしいものをもっとちゃんとしたカメラでちゃんと撮りたいという気持ちが、今思えばこの楽しい新婚旅行で私の中に芽生えたのだった。
続きはまた・・・。
***********************************************************
(写真)
夏の終わり、秋の始まりのある日、広島大学跡地を歩いていると、木漏れ日に色づいた落ち葉が・・・。
露出やらナンやらしているうちに、落ち葉を照らしていた木漏れ日が落ち葉からはずれはじめた。何とかギリギリ落ち葉に光が当たっているうちにカシャ!できた。
もし間に合わなかったら、シャッターは切ってないでしょう。
手で落ち葉を木漏れ日の当たっているところに動かしてまで、シャッターを切りたいとは思わない僕です。
ペンタックスSV×スーパータクマー55mm/F1.8
*****************************************************************************************