南米を転々と歩きこの度一時帰国とのこと。
すっかり痩せた体にはたくさんのタトゥーが入り一見、近寄りがたい雰囲気ですが、口を開けば
なんともかわいい声に丁寧な
言葉遣い、なんにも変わらない彼でした。
息子とYは同じ日に同じ病院で生まれた時間も一時間違いで幼稚園からずっと一緒の仲なのです。
隣の分娩室でYの産声を聞いていた私は“私も頑張る!”と奮起したくらいです。
なぜか顔も似ており、二人で歩いていると双子が歩いているようだと言われたものです。
本人にとっては迷惑でしょうが
私にとってはもう一人の息子が帰ってきた感覚です。
何か食べさせてやりたいんだけど
あいにく買い物前で何もなく
数日前に箱で買った梨を剥いて出しました。
正直あまり甘くない梨だなと私達は思ったのですがYは、
「うんめ〜💚」と言いながら
“秒”で食べきってしまいました。
恐る恐る、「もう一個剥こうか」
と聞くと「食べる!」と即答。
大きい梨を2つ、一人で食べきりました。
私はこのYに対して
ありがたく思っていることが1つあって、
私の首、開いている喉をみても
今まで一度も尋ねてきたことが
ないのです。
私に関心がないと言われれば
それまでだけど、
ひいき目にみて、私を気遣ってくれているのではないかと
思っているのです。
彼なりの気遣いを
嬉しく思いながら、またいつになるかわからないけど元気な姿を
見せてくれればいいなと
願います。