何を目的にするのか、また楽しみとするのかは人それぞれだと思います。
キレイな景色や食べ物をを写真に収めたり
美味しいものを食べたり
その土地の特産品やお土産だったり。
私自身は「人」に関わることが自分への“お土産”の
ような気がしています。
先日訪れた伊勢で
とても印象的なお二人がいらっしゃいました。
まず、バスガイドさん。
50代後半で同じような年代の女性ですが、第一印象は
足がとっても綺麗!
長い膝下に程よい太さのふくらはぎ。
そして耳触りのよい声。
進行方向を背にして
バスで通り過ぎる土地やまつわる人のことを一生懸命説明してくれるのですが、なにせよいお声、
皆さんウトウトしていました。
私はガイド付きの旅行が久しぶりだったので聞き入ってしまいました。
そして歴史ある土地では年数や日にちがスラスラとでてくるのに感心しながら何かメモするものを持ってくれば良かったと思うほどです。
言い回しや表現と人を不快にさせない気遣いなども感じられ
とても勉強になりました。
帰り際に添乗員さんが
「すごく優秀で有名なガイドさんなんですよ」と言われ、
納得しました。
そしてもう一人は
お一人で参加されていた80代の
女性。
てっきり誰か連れの方がいらして
その方をいつも待っているから
1人なんだと思い込んでいました。
とても小柄でやや腰が曲がり
足取りもゆっくりだったので
「まさか」という思いがそう思ってしまったんです。
これは偏見ですね。
帰りの飛行機で両手いっぱいのお土産とキャリーケースを引いているお姿をみてたくましさと
旅慣れている様子がわかりました。
そして
バスガイドさんがなんてことのないご当地ソングを美声で歌われたとき、そして高齢女性が飛行機を
降りるとき私たち一人一人に
丁寧に頭を下げられたとき、
自分でもよく分からない感情が
グッときちゃったんです。
多分もう二度と会うことも叶わないでしょうが、とても記憶に残ったお二人です。