1月の終わり。
やっと来週、納車ということで
改めて車庫証明を取る必要があるとのこと。
日時は分からないが調査員が来るはずだから、ということでした。
そして先週の金曜日の朝、
洗濯物を外に出そうと濡れ縁に
出ると、玄関先に佇む男性と
目が合いました。
ありえない場所で思いがけない人と会うと、
「あれ、誰だっけ?」となるように一瞬頭の中が真っ白に。
私を見て、笑顔になったその人は
3月末まで私が通う病院の事務局にいたSさんでした。
「Sさん!」というと
はにかむようにうなずくSさん。
後で聞くと、困惑したようにみえたその表情は再就職するのを誰にも言ってなかったのに、ここでバレてしまうのかととっさに思ったらしい。
誰にも言わないですと約束をして
お仕事の見学をしながら少し
話しました。
病院に通い、私のように他の人とは事情が異なるため事務局の方や
先生、そして弁護士さんと
連携をとらなければならない者からすると、職員さんの毎年春の異動は分かっていても寂しいものです。
Sさんも春の異動で退職をされたのだけど、あれほどお世話になったのに最後にご挨拶が出来なくて気にかかっていたのです。
作業には基本、一人で回るらしく
車のトランクには道具たちがたくさん積まれていました。
「お一人で大変ではないですか?」と聞くと
「すごく楽しいよ、今日なんかも天気がすごくいいし、気楽だね」
そう…
違和感はこれだったのかと
気づいた瞬間でした。
今まで会ってきたSさんもいつも笑っていたけど、今会ってるのは
新しいSさんだ。
全然違う。
すごくイキイキとしている。
表情を変えてしまうほど今が楽しいんだな。
「お肌がピカピカ✨してますね」というと
照れ笑いで返してくれました。
また、どこかでばったり会いたい
Sさん、お元気で。