
2013年6月2日 (曇) 単独 (庚申山へ向う稜線から振りかえって見た塔の峰”)
2日は天気も雨の降りそうな曇り予報。いろいろ迷いましたが私にとってまだ未踏の塔ノ峰を笹ミキ沢左岸尾根から登り歩いてきました。塔ノ峰からは西へ尾根伝いに庚申山まで辿りました。
往路/笹ミキ沢左岸尾根、の歩きは、昨年秋のたそがれオヤジさんの歩きの後追いです。
塔ノ峰の尾根は、意外にもあまり想像もしていなかったお花尾根、また、歩いた庚申山までのヤブ尾根は、岩あり、笹薮あり、快適尾根ありで満足度は高いです。
塔ノ峰を歩くようなハイカーはそんなに多くないはず、自分も昨年までは存在すら知りませんでした。ここのところ北関東で頻繁に起きる、その筋の人の集中ですが、今日は誰かに会えるか。それもちょっと楽しみでした。
庚申山は実に4年ぶりの再訪で、懐かしかったですが、ガスが出てきて白の世界でした。
銀山平の先、林道の行き止まりゲートのところにスバルを駐車してスタート。歩き始めから昨日飲んだバリウムの影響か、まだ腹の中がまだゆるゆるしている気がする、困ったな。”天気もいまいちだし、塔ノ峰で終わりかな今日は”、とか思いながら歩く。林道の上部に見える山のてっぺんあたりはガスで見えない。林道脇に咲く藤の花がきれいだが、終わりかけの藤も多い。最盛期はもっと綺麗だったろう。
コース: 銀山平ゲート前 6:23 笹ミキ沢の橋(尾根取りつき) 7:00 三角点1455.9p 8:36 塔ノ峰 9:29 庚申山 11:26-11:37 スタート地点へ 14:08
腹の調子は良くないが、今日は軽い頭痛。昨夜、那須塩原の昭文社の地図などを見ながら電気を点けたまま、寝てしまった、起きた時にはもう頭に鈍痛、山行くのやめようかなと考えたほど。林道を歩く間、頭痛と腹で体調はかなりバッド。きじ撃ち場所を考えるが、このメジャーな山域の林道でするわけにもいかず、困ったな、などと考えながら歩く。この辺の話題、あとはたそがれさんと野球親爺さんにお任せしよう。林道を歩くこと40分で、笹ミキ沢橋を渡るすぐ手前からこの沢の左岸の尾根に取りつく。
(取りつき地点)
尾根上に乗るまで岩と落ち葉の深く堆積する斜面を急登する。10分もしないで尾根上に乗れただろうか、涼やかな微風といきなり山ツツジのお出迎えがあった。
(尾根に乗るまでの急斜面)
乗った尾根は明確な尾根型のある急な岩場混じりの尾根、時に少しやせる。所どころ、鮮やかな山ツツジが咲いている。たそがれさんの記事で大岩が出てくるけれど巻けることも知っているので、気持ち的には安心して進めた。岩を攀じ登る行程が結構長く、また行程の多くがかなり急。登りでこれだけ急に感じるということは、下りで使用したら。転げ落ちて下る感覚なのでは、と思った。
今日最大の不安材料であった、腹と頭の不調は、尾根に取りつくと全くと言っていいほど感じなくなる。単細胞動物のなな”は同時に複数の事をよく考えられない。尾根を攀じ登るのに夢中で、体の不調の事を忘れてしまったのか・・・。この後、登山に集中できた。
(乗っかったあたりの尾根上)
岩を巻いたりよじ登ったりして進む尾根。 頭上には開花した山ツツジが点在する。
尾根に取りつきから、45分ほどすると尾根の様相も穏やかな割合が増えてくる。岩場が少なくなり、傾斜もいく分か緩やかになってくる。
この尾根、 三角点1455.9p を経由する。その三角点まで到達するのが、最初の目標ポイント。それが結構遠くに感じられた。岩場で苦戦した為か、体調によるものか・・・
(尾根取りつきから65分経過地点、向かいのピークが進む方向。あのピークあたりが1455.9p か?。まだ遠く感じる。)
三角点1455.9にはそんなに簡単に到達させてもらえない。直下では樹林帯の急登が待っていた。
山ツツジが急登の苦痛を和らげてtくれる。
急登が終わるとまた気持ちのよい尾根の平坦歩き。
三角点1455.9は尾根途中の通過点的な小ピーク、比較的開放的だが、樹林間の中。ここで一息つく。尾根取りつきから約95分経過。ここまで、結構しんどい思いをしたような気がするのは、ちょっといつもと違うところ。やはりいつもより体調が悪い??
進路右方向に顕著な尾根が見え出す。遠くのほうの稜線は庚申山への稜線だろうか。
三角点峰の直下からは開花した白ヤシオが出だす。登りではあまり周囲を見ないで、ふと振り返ると白い花が多くてびっくりのパターン。塔ノ峰 = 白ヤシオ の印象は私は持っていなかったので、嬉しい誤算、というかサプライズ。
紫のツツジは少なかった。赤ヤシオは、この日地面に散った花びらしか見なかった。
三角点1455.9からは、ゆったりとした気分での尾根歩きができる、良尾根。踏跡は鹿道がわずかにあるのみ。笹原になると、ヒザたけの笹ヤブを掻き分ける歩きとなる。時に大岩が出てくるも、ここは右に巻けた。 (写真下)
一度少し鬱蒼とした森林の尾根を進むイメージだが、そこを抜けると後は一貫して開放的な笹尾根が続く。尾根取りつき2時間も過ぎると前方の景色に、山頂に近づいたらしい雰囲気が出てくる。時に急傾斜になり、笹ヤブを掻き分けて登る。(写真下)
(進路左、ガスの向こうは中倉山から続く尾根か。こちらの尾根には白ヤシオ)
この尾根進むにつれ、あちこちに開花したシロヤシオが点在している。この量の白を一度に見るのは、自分としては人生初。
結構粋が良く、密集して花をつけたものもある。
進路左、南西方面にはシロヤシオの向こうに、袈裟丸連峰が見えているのだろうか。
最後は笹原をゆるやかに登り抜けて、開放的な山頂に到達。塔ノ峰、初登頂、うれしい。 山頂は周囲が開けていて、特に雲の関係で西方面の眺望が良く皇海山とその手前これから行く予定の庚申山がよく見える。ガスもかなり引いてきて中倉、沢入山からの尾根もよく見えてきていて気分爽快、体調に不安もなくなっていた。一つの木に付けられているたそがれオヤジ”さん作の山名板は健在、もうすぐリニューアルされる予定のようだ。山頂でエネルギー補給と小休憩をとる。
山頂からの皇海山、手前にはこれから歩く稜線。山頂のシロヤシオはまだこれからというようなつぼみのものが目立った。
山頂付近からの北方面。手前のピークは沢入山だろうか、その向こうは大平山、遠くに微かに男体山らしいものも見える。(写真下) 中倉山,沢入山からの稜線は目立ち長大、今度やるようだな。ななころび”には未踏尾根・・・
西方面を見ると、台地上の庚申山、右に皇海山。庚申山までこれから辿る尾根の一部が見えている。(写真下) 場合によっては、塔ノ峰のみで下山でいいと思っていたが、この景色を観て考えが決まった。まだ10時前でもあるし、体調も急回復した。庚申山までトライしてみよう。
塔ノ峰からは尾根伝いに北西に一度下り、途中から西に尾根をはずれるイメージ。尾根伝いに行きすぎた感があり、南よりに軌道修正して西へ庚申山方向に行く尾根に乗り換えた。一度鞍部の平原を歩きそこからは、尾根型がわりと明瞭な稜線を西に進む。
(時に笹と小枝ヤブも出てくる、ヤブの中にもシロヤシオで和ませてくれる。)
ヤブの場所を越えると、気持ちのよい平原上状になったりもする。このあたりまではシロ”は咲いていた。この先はちょっと見なくなったかな・・・(塔ノ峰から25分地点)
途中経由する約1750mピークへの登り、案外急傾斜、しかも結構笹ヤブがわずらわしい。踏跡はないが、鹿だか人だかが笹を踏んづけた跡があったりする。春セミの声がものすごく大きく聞こえる。
進路左、北方向に見えるのは、今度歩きたい尾根のオロ山だろうか。よく見えてきた。
約1750mピークに近づくと、樹林帯のプチヤブ。シャクナゲなんかが少し咲いていた。歩行にほとんど障害のない程度のヤブ。
塔ノ峰から約50分で1750m付近に到着(写真下)。ここはもちろん目印の類全く無い地味な樹林帯の中のピークだった。 今日はここまで4時間以上経過で誰にも会わない。静かな山域は予想通り。
この後の行程は、ちょっと下山完了まで長くなりそうなので、パート2に続けさせていただきます。 ========>
初めての塔の峰にしては、ややこしいルートをとられたものですね。普通、2回目から、さまざまなルートに挑戦するもので、まず初回は、稜線歩きで塔の峰に行きあたるものなのですがね。直登はなかなかです。思いっきりがいいというか。
実は、私も、山名板の交換にいずれは行くつもりでおりまして、その準備もすでに済んではいるのですが、梅雨に入ったものですから、今回は赤城山に逃げてしまいました。
前回のルートで、何となく目ぼしをつけているルートがあって、今度は、それを辿ってみようと思っておるのですが。
自分のことはともかく、アップを楽しみにしております。
今日は、お天気どうだったでしょうか。少なくとも赤城は雲に包まれているのを見ながら帰ってきましたが。初めての塔の峰ですが、自分の場合反対側から来てしまったところはありますが、いかがだったのでしょう。ハイトスさんコメントにあった塔の峰のシロヤシオ、見たいなと思っておりましたので期待してます。でも訪問は新山名板の設置後かな(笑)
塔ノ峰に行くのは、最初舟石峠方面から古道を歩くか、東から西への稜線を・・・と考えていました。しかしそれらのルート、ちょっと難解そうに感じていたので、このじめっとした1日、一番登頂しやすそうな今日のルートで登ってみました。下りは場合によっては、丸石沢右岸尾根(これまた、たそがれさんのコピー)で降りるつもりでした。
念願の山頂では健在だった例の山名板、拝んでまいりました。後にレポ中で、写真付きで掲載させていただきます。
たそがれさんには、今回もおもしろ尾根を教えていただき感謝しています。
みー猫さん6/02はまたも遠征だったのでしょうか。あちら方面に・・・
意外にも、天気はまあまあで、塔ノ峰山頂にいる時間前後の2、3時間は日差しもあり晴れ的な雰囲気の中、歩けました。先週もそうでしたし、最近このパターンが多いです。
シロヤシオ、山頂部のものはちょっと早めでしたが、それ以外の地点では咲き誇っていましたよ。白をこんなに集中して見たのは、自分の乏しい山経験の中でははじめてです。
ななさんが行かれた前日にあにねこさんとMさんが行かれたようです。
山頂では7部咲きとの事でしたので今週末が良さそうですね。
今回は頂上までの道程でシロが最盛ですか。
これらの情報でその筋の人が集まるかも知れませんよ。
前日はあにねこさんとMさんが行かれてましたか、前日のほうが良い天気でしたので、さぞいい山歩きができたと思います。後にあにねこさんの記事覗きに行ってみます。
塔ノ峰は、穴のあくほど読んだハイトスさんの辿った東からのルートで行きたかったのですが、天気がいまいちの1日のようでしたので、この記事の歩きになりました。次回は船石新道と言われるそのルートも歩いてみようと企んでおります。
1週間前に塔の峰周辺は歩きました。
その時はシロヤシオは蕾すら目に入りませんでした。
1週間でだいぶ様相は変わるもんですね。
今度の週末あたりが見頃なのでしょうかね。
1週前の野球親爺さんのロング周回歩きは、驚きました。私には共に未知尾根歩きの往路、復路のロングウォークはちょっと無理です。その為、今回塔ノ峰から庚申山に行っておきたかったのです。
シロヤシオは笹ミキ沢左岸尾根の中腹では散りだしてましたので、今週の暖かさで一気に山頂部も開花が進むのではないでしょうか。