日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

中禅寺山/南西尾根でまたしても右往左往   赤倉山/半月山/中禅寺山 Pt.2 

2013-05-25 21:30:04 | 山行

2013年5月18日 (晴)  単独        (見出し写真: 半月山直下の斜面はツツジでいっぱい。写真を撮る為に、歩がなかなか進まない。)
半月山スカイライン第二駐車場に到着し、そこからは一般道を辿り半月山に向かい登り出すところからの続きです。

今日のメインテーマは赤倉山から半月山までの稜線を辿ることなので、ここまでの行程でほぼその目標は達成です。ここからの次なる第二の目標は中禅寺山から南西尾根をきれいに降りられるか、その尾根は今年4月にたそがれさん”たちと四苦八苦してルーファン歩きをして尾根を右往左往して下った尾根です。それと、その時気づいたのですが、その南西尾根、お花が咲きそうな木が尾根上にわんさかあり、それがこの時期どうなっているのかも観てみたいというのがこの日の第二のテーマです。

駐車場から20分のがんばりで展望台に到着。先客は観光客風の親子が写真を撮っていた。その親子とお互い、男体山をバックに写真を撮りあう。息子さんのほうはプロのカメラを利用した職業らしく、撮って貰った写真、いつものなな”とは見違えるようなデキ。ちょっとしたお宝になった。 ここの眺望は、いつ見ても素晴らしい。親子さん達とお話をしながら、10分以上の休息。



展望台から半月山山頂までは意外と距離がある。眺望のほぼきかない樹林帯の中の稜線の水平歩き。今日は行かなくてもいいかなと思ったけれど、こだわりついでに向ってしまった。赤倉,半月をつないだ事になるし・・・
展望台から約6分で半月山山頂に到着。3,4人高齢者グループが立ち去った後で、無人の山頂。 あの今年1/15,茶ノ木平東部で魔の迷走をした時以来の山頂だ。( http://blog.goo.ne.jp/blgmnt49/e/a762d7982669c34866a5ff8cedc56936 )
山頂ではしばしエネルギー補給タイム。



(山頂からの稜線脇に咲くツツジ。)


展望台方向に戻り、そこから西方向、社山への縦走路をしばらく辿る。展望台から西は人はほとんど歩いていない、見かけたのは前を行く一人だけ。半月峠まではやや急な下りを少々。
(展望台直下からは今日歩いてきた赤倉山からの稜線がばっちり見えて爽快。)



皇海山、大平山をバックに終わりかけの桜がある、・・・ 今頃咲いているのか。


半月峠まで下って峠の鞍部へ、そこには東方向から旧道の残骸のような今にも消えそうな踏跡が薄っすらあった。さっきの古道をそのまま行けば、ここに出たのだろう。
峠からは少し登り返し、この登り返しはたいしてつらくない。10分ほどの西方向への登りで、中禅寺山山頂に着く。ここも今年数回め、前回来たのは今年4/13(http://blog.goo.ne.jp/blgmnt49/e/fd02e8466016b2aab8568ed223a871bf)、ハイトスさんたちと歩いた時でまだ中禅寺山山頂は残雪に埋もれていた時期だ。今回も、前回同様、ここから南西尾根を根利倉林道をめざしてくだる計画。一人でうまく下って、自分のカブを上げてやろう、そんな野心もあった。(少し・・・)
(南西尾根の下りだしはこんな感じ。)


実はこの尾根、楽しみがひとつあって、それはツツジの開花状態を確認すること。あわよくば、最高のツツジ見物ができるのではないかという期待があった。前回の走行時、尾根上にある多くのツツジの木らしいものを見かけたからだ。下りだしてすぐのあたり、トンネルとまではいかないけれど、赤ヤシオが連続してでてくる。かなりきれい、しばらく花の無い区間を歩くとまた、花を散見できる場所にでたりの連続。
(進路右にでっかく社山、赤ヤシオに飾られた社山は自分としてはレア。)


(同じ方向、赤ヤシオのむこうに日光白根)


1400m地点までは、目的とする南西尾根を忠実に下れていたはず。そのあたりで少し進路左に気になる尾根が分かれて行った。どうもそちらが正解のような気がして、前回来た時に引き続き、またしても尾根乗り換えトラバースを決行。 (写真下)はトラバース中の斜面。



トラバースして乗った尾根はしっかりとした尾根型があった、最初は。次第に尾根が広まり、尾根型が不鮮明になる急降下、期待する南西方向より南よりに進むのが気になるが一時的なものと思いそのまま進む(下る)。(写真下) 1450mくらいより標高が下がると、開花したつつじはほとんど無くなる。新緑はきれい。この南西尾根、今日の開花状況は思ったほどすごい数の花が咲いているという感じでもなかった。期待が大きすぎたのかもしれない、南西尾根上部では充分きれいなツツジが堪能できたのも事実。



進む方角が南よりにずっと続くのでこれは正解尾根ではないと気づくころ進路右手には危うげな涸れ沢が右隣の尾根の前に立ちふさがる。ちょっとここは右(南西)にトラバースはしづらいので、そのまま下りながら、右手の沢の様子を探る。少し涸沢を渡れそうな局面があったので、またしてもトラバースを決行。沢に降りると気持ちよく清水が流れていたので、少々緊張してからからになっていたノドをうるおし、顔を洗い気を沈める。 (写真下)は右の尾根に攀じ登るようにトラバースした地点。


トラバースして乗った尾根は尾根型は鮮明、結構痩せていて、しかも少々危うい。(写真下) このせっかく乗った尾根もほんの少しの下降後消滅し、沢に降り立ってしまう。どうやら先ほどの沢と同じ沢に降りたようだ。
ここからはどうするか、迷走し始めあたりの地点まで戻れば安全に降りられる自信はある。でも少々降り過ぎてしまってもいる。 このまま進むか、セオリーではそれはNG。でもこの沢、根利倉沢の上部だろうし、この少し先の様子は前回歩いてだいたい分かっている。地形図を見てもこの先、やばい地形はない。最悪ツェルトもあるし、こもまま進んでみよう、と決意しそのまま進行。水の流れだしているゴーロ帯の沢を緩やかに下る。
この辺り沢を下る時、あまりイイ気持ちではない。未知尾根を下る時はいつも多少の緊張を伴う、未知沢ならなおさらだ。現在すぐ近くの地蔵、夕日岳辺りで数日間遭難騒動、今、こんなところで何かやらかしたらおこられるだろうなーとか・・・。また、さっき半月山頂にいる頃、明日の山行に備えてkさんからレインウェアを買いに行くなんてメールが入っていた。今彷徨っている沢は通信不能の場所、このまま明日朝までに連絡できなかったら、楽しみにしている子供もいるのに、大ひんしゅくだなー。とか考えながら歩く。



沢を下りだすと、沢の側面に人工の古い石積があり、その先に堰堤が出てくる。(写真下) 人工物を見てひとまず安心。堰堤は右を巻いて降りる。その後も3,4回堰堤がでてきて都度、右か左を巻いて降りて行く。沢が少し広まった感じになると、林道終点の地点に到着。(写真2つ下) やれやれ、多少安堵・・・




林道末端あたりの平坦地にでた。


根利倉林道にでてから、少し進むと4/13仲間の皆さんと歩いた見覚えのある林道残骸地点に合流。その後は、いつも歩く銅親水公園へ長い林道歩き。なんか、最近ここよく歩いているなー、というのが感想。沢を渡渉する川原では若いトレランスタイルのカップルが休息していた。女性の方は川に足を冷やしてストレッチなんかをしている。気持ち良さそう、挨拶をして通り過ぎる。
天気は依然よく、日射の照りつける林道は結構暑い、途中沢から噴出す水などで喉を潤おし顔を洗う。林道歩きを1時間15分して、スタートした無料駐車場にたどり着く。その頃には、何か今日早朝、赤倉山に向けてスタートした時が、遠い過去に感じられたのが不思議だった。  ■■

(長い、林道歩き。前回来たのは大平山の帰り、ミドリが一機に多くなった。)


(キャン沢上部は崩壊防止の為の工事だろうか、すごいことになっていた。)



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
社山とヤシオ (みー猫)
2013-05-26 22:00:57
こんばんわ。
赤倉、半月、中善寺山の縦走、お疲れ様でした。中善寺山からの緩い下りでの社山とヤシオ、感動的ですらありますね。既に時間が経過しているので見ることは難しいか・・・ちょっと残念ですが、来年以降に候補に入れときます。最後の右往左往は、あり得るでしょうね。周りが少しでも見えればよいのでしょうけど。
返信する
みー猫さん (ななころび)
2013-05-26 23:18:15
こんばんわ。
社山とヤシオ"のコンビ珍しいでしょ。これは、いいものを見れたなと思いました。あと1週間早ければ社山と桜のスポットもありました。
間違い尾根を下りだして、南に寄りすぎているなーと感じていましたが、危うそうなガレ沢に阻まれ、軌道修正が遅れました。あの沢の下流部の様子は何となくわかっているつもりだったので、行っちゃえーという感じでした。そういうのも本当はいけないんですよね。最悪の場合1時間くらいの登り返し覚悟で下りました。お粗末・・・
返信する

コメントを投稿