日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

らしくないメジャー山あるきで、尾瀬を堪能     燧ケ岳

2014-07-10 23:16:50 | 山行

2014年7月6日(日) 晴  Kさん、YGさんと         (燧、東峰直下から見た尾瀬沼とこれから下る尾根(長英新道))
6日は、またしても会津の山。6月は福島に本当によく行った。荒海山に始まり、大戸岳、台倉高山、帝釈/田代山、浅草岳、三岩岳。うち3回は雨中歩きで、でもなお更思い出に残る山あるきになった。今回は会津の山といっても、超メジャー山。田代山や三岩岳は人気はある程度ある山だと思うけど、やはり山好きの内輪受けするようなどこかマイナーなにおいのするシブ山のイメージがある。この日の予定は尾瀬/燧ケ岳。メジャーの中のメジャー級の山、自分としては2度目になるその山に、山開きと引っ掛けて、久しぶりの晴れ空の下の爽快な歩きがしたくて、Kさん、YGさんと歩いて来た。このメンバーはつい最近の田代山のメンバーと同一になる。
この日のコースは、もちろん一般ルート歩き。なな”の記事をガイド的に読まれるかたはいないと思うので、自分の視点中心のポイントだけをダイジェスト風に行きます。

前日の土曜はなな”は出社。帰宅する早々、就寝し4時間くらい睡眠をとり、今市で他の二人と合流し深夜2時30分出発。ここのところ、毎週のように同じようなことをしている気がする。この日は出発時点で雨が珍しく降っていなくて、それだけでかなり嬉しい。
友の二人は前日2時間程度しか寝られなかったそう、この日は車の中で、かなりよく休まれていて、少し安心。

この日は、式典には参加せずに6時少し前に出発。用心深い女性陣がどうしても山頂で配るバッジをもらうのははずせないとの事だったので・・・。(まあ、気持ちはわかりますね。)出発の基点地点で、御神酒とお赤飯をいただく。 来ると言っていた会津若松のtomせーネンの車は見当たらず、またどこかで寝坊でもしているのだろうと思っていたら、出発準備中に何処からともなく現れて、挨拶。この日は彼の福島の友が来るということで、別行動。先行して出発した。歩き出して、森の中の木道の風景を見て、数年前の記憶が蘇った。 



COURSE: 御池P 5:54 ・・・ 燧ケ岳東峰 8:40-10:05 ・・・ 西峰 10:30-11:26  ・・・   東峰  ・・・ 尾瀬沼のほとり 14:00 ・・・  沼山峠 15:25

フライングのスタートに関わらず、コースが急登になりだすと早くも渋滞の列になる。ちょっとした難所が有るたびに、スピードが遅くなり停滞する。この日は、眺望や景色期待のお楽しみ登山、急ぎの旅でもないし、たまにはこういうのもいいでしょ。




歩き始めて40分ほどで最初の湿原(広沢田代)へ着く。正面に大きく燧の前衛峰がそびえていて、広い湿原の中の木道を進む。周囲はイワカガミなどの高山植物が咲いていて、早くも撮影に足が止まる。




これはタテヤマリンドウ ? 自然にできたものと思えない美しさだった。



最初の湿原(広沢田代)を過ぎるとまた森の中をしばらく急登をまじえて登っていく。振り返ると先ほど歩いた湿原が眼下に広がり、遠くに会津駒とその周辺らしき巨大山塊が雲に隠れながらも見えた。



二度目の湿原(熊沢田代)に到着。広い湿原の向こうに燧ケ岳の山頂部が見えた。最初の湿原と同様、木道の周辺にはワタスゲが多くあり、イワカガミなどのお花が咲き誇る中を進む。
撮影するものが多すぎて、なかなか前に進めず。



北西方面、湿原の向こうに平ケ岳と思われる巨大な山塊が見えた。



田代山や浅草岳山頂直下にもあったのはこの花。 ヒメシャクナゲかな。



熊沢田代でゆっくり休憩して、写真をたくさん撮って、いつまでも居たいようなその湿原に何時までもいるわけにもいかないので山頂めざしてまた樹林の中の登りへ入る。・・・
上部に雪の斜面があることが容易に予想できるその登りは、結構な泥んこ道。一箇所非常に足場がぬるぬるで、急登りで段差が日光白根山の五色山の下りコース級の地点があった。ただでさえ行列の登山道も、その下部で全く動かない状態になる。小休憩2回分だと、kさんが早くも余裕のお言葉。どうやらすぐ前に高齢のツアー団体さんがいたようだ。(山開きの日に自ら選んできたのだから、これくらいのことは笑ってやり過ごさねばならない。)
その高齢のツアーのかたがた、下山時長英新道でお話したら、気さくでいいかたがただったが、なんと広島のかたがただった。山好き人間恐るべし・・・。
泥んこ地獄道を抜けると、山頂直下の長い雪渓の直登が待っていた。幅はさほど広くないその雪渓、足型がしっかりついていてアイゼン無しでも余裕だった。




雪渓を抜けて、安全地帯から下方を望むと、歩いて来た二つの湿原がダブルで見られて、爽快なこと・・・。ちょっと周囲にガスと雲が出てきた。



歩き始めて3時間足らずで、東峰に到着。バッジ配りのイベントがあるからか、既に数十人の先客者が思い思いに休憩中だった。
(東峰山頂部から見た尾瀬沼と、下山に使用する予定の尾根。)


俎グラに9時ちょっと前に到着、あれだけ渋滞で待たされても3時間かからずに山頂に到達。やはりkさんは着実に実力をつけている。昨年までは、なな”の山弟子的に見ていたが、ちょっと考え直さなければいけない。あと1,2年で”なな”は「遅っそいオッサン」とかと思われるかもしれない。
栃木のスーパー山ウーマンYGさんはこのスピードの登りは物足りなかっただろうと思う。
バッジ配り予定時刻の10時まで1時間もあるので、俎グラから柴安グラに往復しようとなな”的には思ったが、早くバッジを配り始めたらもらえなくなるとの女性陣の意見。30分で行って帰ってこられると言ってみたが、ここで待ちたいとの意向が強いようなので、任せた。(女の執念恐るべし。)
(俎グラからみた西峰(柴安グラ)。終始ガスに隠されたり、見えたりの状態だった。)




さて、10時まで何してすごそうかな。あとかtomせーネングループも到着して、柴安に向かった。俎で人ごみの中をうろうろして撮影をしていると、ブロッケンさんと再会。このかたとも、大戸岳、三岩、そしてここでと三回目の再開だ。このかたのマニア度もすごく、なんと千葉から毎週この周辺に遠征らしい。(我々は何やってるんでしょうね、でもこういうかた、なな”は好きです。)ブロッケンさんも、「バッジ無くなりそうだったら二つとっておいて下さい、ななころびさん。」とせりふを残して柴安に向かっていった。数分うろついて仲間の居る場所に戻ると、人口密度が急激に上がっていた。ざっとみて100人くらいいるような気がした。本当にバッジもらえるのか。なんと、kさんたちは先週の三岩避難小屋で知り合った、猪苗代のヘルメットご夫婦に抹茶を立てていただいて、羊羹とお茶をいただいたりしている。なにしろ屈託のないご夫婦で楽しい時間を過ごさせていただいた。
なんとか無事に3人とも記念バッジをいただいて、満足"(笑)、子供か。・・・ 柴安グラに向かった。

(柴安グラからの尾瀬原、至物山の景色は、もう"なんも言えねー” って感じ)


柴安山頂に咲いていた。 名前? わからん・・・



山頂では、勝手に自由行動。俎山頂で1時間以上もくつろいで、ここでも長いことゆっくりした時間を楽しんだ。
(我が仲間。。。)


平ケ岳の山容には、何故か惹かれるものがあるのは、あの青春時代の夏のテント歩きがあった為だろうか。




遠くの稜線は巻機山の稜線か。いつか行かなければ行けない。手前でくつろぐご夫婦がいい感じのアクセントになって撮れた。


こちらの方面は少したって、ガスが晴れて見えてきた越後駒方面。わけあって、ハイトス隊がこの山に入っていることは事前に知っていたので、感慨深く眺めた。



いつまでも居たいような柴安山頂、でもそうもいかない。俎グラに向けて戻る。
(俎グラの山容 )


東峰と西峰の鞍部付近で咲いていたイワカガミの群落。



俎グラからは南東尾根、長英新道を始めて下る。前回ここに来た時は、約5年前、Y姉さんと”なでっくぼ”を下ったのだった。東峰直下ではいろいろなお花が咲いていた。




おおっと、これは結構大きい大輪の花。よくわからなかったけれど、もらったバッジのキヌガサソウの絵ににているとYGさんが言っていた。本当に会っているのかも・・・。 お花の勉強をしなければいけないな。




振り返ると、燧ケ岳がでっかくそびえていた。


下山方面の斜面は鬱蒼とした原生林。緑と枯れ木の白はとても綺麗だった。



帝釈、台庫高山、黒岩山方なのだけれど、詳細はよくわからず。




この長英新道、約半分から下はどろどろのぬかるみ道が続きなかなかのクセモノ。この季節だけなのだろうか。できるだけ、どろのないところを歩くゲームをしているような状態になるも、時に田んぼの中を歩いているような状態になった。あーあ、今日も家で靴洗い、スパッツ洗いか・・・。




ようやく、コースが平坦になって、尾瀬沼が近くなったと思わせるが、ここからも結構長く感じた。



東峰から2時間近くもかけてようやく尾瀬沼のほとりに下山。そこは、水芭蕉やワタスゲが群生する原っぱだった。



当初、尾瀬沼1周もと考えていたけれど、二つの山頂でくつろぐ時間が長かったのと、長英新道の泥歩きで疲労感があったので、今日は1周は中止、沼山峠のバス停をめざす。
(ハクサンチドリ? もたくさん咲いていた。)



長蔵小屋付近で写真を撮っていると、tomせーネンのグループが小屋のほうからやってきた。小屋に寄り道して、そこで記念品を買っていたらしい。
何処までも続くかのような田代には、様々なお花に混じりレンゲツツジも混じりいっそう華やかになる。さっきまで居た燧ケ岳の山頂部は雲の中だ。



今日も仲間の二人、それと会津のtomせーネンには感謝だ。



最後、沼山峠へは、樹林の中を少し登って降りる。 コースのすぐ脇を鹿だと思う音が逃げていった。六月は会津の山をよく歩いたな、山開きの面白さも少しわかったし、毎年少しくせになるかも。今回のヒウチで会津の山開きもひと段落。来週からの計画も少しは考えなくては・・・、日光のヤブに復帰か?。
バスで御池駐車場に戻り、ゆっくり帰り支度。最近雨濡れが多くザックが1日の後半生かわきの匂いがするようなって、それが衣類に移るような気がする。素早く大量の8X4なんかでケアして、車の中で女性陣が匂いで気絶しないかヒヤヒヤしながら、ふもとの燧の湯に向かったのだった。 ■■




(tomせーネンとは三週連続、いっしょに風呂に浸かっている。 )



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8 コメント

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お疲れ様でした (tom)
2014-07-11 17:15:27
日帰りで燧ヶ岳を登るのは疲れますね。
黄色い花はミヤマキンバイ。
カニコウモリと思っていた花はサンカヨウ。
大きな花はキヌガサソウでした。
今回も花の名前を覚えましたよ。
さて明日から皇海山行ってきます。
ロングコースはたして歩き通せるか心配です。
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tomさん (ななころび)
2014-07-11 19:30:27
こんばんは。
私の場合、燧ケ岳は登るのは楽なイメージ、下りで疲れるパターンです。
黄色の花は区別がつかなくて困ります。
そうそう白いのはサンカヨウなんですよね、大きな花はやっぱりバッジのキヌガサソウですね。
毎週このような山歩きしてると、花の名前覚えていきますねー。
明日から天気よさそうですね、皇海山はあるき甲斐があります。途中の鎖場や六林班峠付近の濃いヤブなど、ポイントになるところだけ、気をつけてね。朝は早立ちで・・・。
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燧ケ岳は降るのが辛いですね (ノラ)
2014-07-11 20:31:07
ななころびさん こんばんは。まさに尾瀬側へ降るのが急で辛いです。私は2回しか行ってませんが,8月に行っているせいかあまり花にあった記憶がないです。やはり7月に行くべきなんですね。納得ですが,もう一度行く気になるかは微妙です。ところで来週の予定をメールで入れました。見てください。
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反対側でした (はなゴン)
2014-07-11 21:37:31
珍しく?超メジャーな山だったんですね。
この日はちょうど同じ頃、尾瀬ヶ原の反対側から燧を眺めておりました。
尾瀬周辺は今の時期、花がいっぱいで楽しめますね。
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ノラさん (ななころび)
2014-07-12 21:06:10
こんばんは。今日も暑いですね、今市の夜もむしむしです。
今日の那須の稜線は強風でした。
私も前回の燧ケ岳はたしか、8月でしたが、今回のほうが花は目につきました。前回は花があっても目に入らなかったのかも。
もうすぐ、尾瀬原がキスゲで黄色に染まる景色も見てみたい気はしています。
来週の件、後でメールさせてもらいます。
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はなゴンさん (ななころび)
2014-07-13 02:44:10
こんにちは。
あちらのほうのお山でしたか。至仏周辺もお花が多いようですね。
夏の間は、夏くらいしかいけないメジャー系の高山を歩いて行きたいとも思っとります。(けど、結局あんまりいけないんですよねー。・・・)
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マクロ撮影が増えましたね (みー猫)
2014-07-13 07:30:12
おはようございます。
天気に恵まれて景色と花と両方楽しまれたようですね。駒止湿原でワタスゲと赤いツツジに遭いましたが、2週間ほど後になるのですね。ということは、もうそろそろニッコウキスゲになるんでしょうね。参考になります。ヒメシャクナゲの水滴マクロいいですね。もしかしてデジ一で撮影でしたか?お疲れ様でした。
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みー猫さん (ななころび)
2014-07-13 11:29:06
こんにちは。
尾瀬沼周辺で1輪だけ早咲きのニッコウキスゲがありました。まだこれからなのは間違いないですが、原っぱ全体が黄色に染まるのはいつごろなのですかね?。
ヒメシャクナゲ水滴写真は、5月の大佐飛で使っていたいつものコンデジです。木道に腹ばいになって撮りました。期待してなくて、偶然いいのが撮れたと思っています。
5.25に激戦のさ中、大佐飛でみー猫さんにマクロの撮り方を教わった効果なのです。
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