
入山日 2014年6月29日(日) 雨 Kさんと (避難小屋直下の雪の斜面を登る。)
こんにちは。ここ数週間で、雨具を着てびしょぬれで歩いてもなんとも思わなくなってきた”なな”ちゃんです。6/29はまたしても会津地方の山へ、山友のKさんと出向いてきました。山開き参加と引っ掛けて、ある程度の距離を歩ける爽快な山ということだったのですが、予報では1日、弱雨のマーク。決行するかの打診をKさんにしても「行く。」と言うに決まっているので、今回は打診もせず。先週、浅草岳で再開した会津のtomさんも行くと言っていたので、登山口まで行ってみよう。開始時点で豪雨なら温泉観光でもいいや、そんなつもりで今市を深夜3時に出発しました。
小豆温泉の駐車場には5時30分到着。出発準備は小雨の中でした。予想に反して、山開きが開始される頃は雨がやんでいた。山開きの参加者は浅草岳に比べると、やや少人数、悪い天気予報が影響したと思われる。 式典での町長の挨拶は町を盛りたてようという愛情が感じられた。 山開きも、ある意味文化だと思う。
往路の車中で、前日Kさんはなんと、いろいろあって2時間も寝られなかったという。おいおい、思ったが、登山口までゆっくり2時間は寝られるはず。仮眠してと言っておいた。今市では普通降りの雨だだったが、五十里あたりから猛烈な土砂降り、三依、道の駅田島あたりまで、引き返そうかと思うほどの雨。 みちの駅番屋で休憩して、その先でやっと雨が小降りになって一安心。でも、ドライブ中の終始の雨降りで、テンションはかなり下がりまくる。
結局、雨の音が大きすぎて(確かにそうだった)Kさん、車中で一睡もしなかったそう。(まずー。)
歩き始め、最初から雨具の上下着用。最初少しパラパラするも、すぐにやんで、空も明るめになる。スタート後、20分ほどで暑くてたまらないので、雨具上を脱ぐ。
昨年同じ6/29にこの山に単独で登っている。スノーシェードの上からのコース。最初数十分は沢沿いの斜面を進んでいく。途中、小沢をいくつも渡る、一箇所かなり増水した沢を渡る地点。簡単なアルミとパイプの橋が、掛けられていた。
旧道の走っている尾根が目の前に見えた。(P ↓) あの尾根の旧道に合流すると、片道の行程の約40%達成になる。この辺りでは雨はやんで、日差しと青空が少しでてきた。
前方に滝の見えた辺りで、暑くてたまらず、雨具(下)も脱いだ。
旧道と合流、コースタイムより10分ほど早く旧道分岐に到着。ちょっといつもとKさんの様子が違うので、少しだけ気になる。寡黙に粘り歩きでついて来る、悪天候へのストレスと、寝不足のせいかな。 前2回の歩きを見て感じたが、歩きに弱弱しい感じがなくなっているのは、さすがというか、意外だった。
旧道との分岐を過ぎると、急な登りの連続になる。(P ↓) 合流点を過ぎてすぐのあたりから、また雨が降り出す。かなり強い雨になってきて、慌てて雨具(上)とザックカバーを付け直す。
土砂降りの雨、小川のようになってきた泥んこの路、きかない眺望などの悪条件で、急登がいっそう長く感じる。振り返ると、粘り歩きのKさん。時々、調子の確認をするも「だいじょうぶ。」のお答え。
(急登が長らく続き、やっと平坦な尾根歩きがでてきた局面もある。だいぶ、次のポイントの避難小屋に近づいてきたはずだ。この辺も大降り。)
分岐から90分で避難小屋到着。ここまででコースタイムよりやや早い。大降りが続いていて、堪らず避難小屋に逃げ込む。中の狭いスペースに入れてもらいちょっと休憩と少々のエネルギー補給。この小屋から山頂までは約40分見当だった。 先行していた親爺さんがひとり、ふたりと山頂から降りて来て小屋に入ってくる。 中に、かなり陽気なおっさんがいて、「こんな大雨の中歩いてたら死んじゃうよ。まいったまいった。」と、こんなようなことを言っていた。でも、この雨量の中、進行するのもどうかと思ったのも事実。
避難小屋を出てもまだ雨の勢いは止まらず。もともと水っぽい登山道は沢のような水流ができている。そのまま続行決定ですすんだ。避難小屋から最初の雪の斜面に出て登りはじめる。雨がそこで強まり、やむ気配なし。眺望期待なし。相棒の睡眠が2時間足らず。これから、雪の斜面多い。小屋で引き返した人、既に数名あり。こんなことが頭をよぎり、Kさんに疲れ状態を聞いてみる。足は全然だいじょうぶなようで、でも行くか戻るかは気持ちハーフハーフのようで、なな”に判断を任せるとのことだった。 そこで、なな”の下した結論は、ここで戻り。今日は、バッジももらったし、また晴れの日に窓明山といっしょに登ればいいじゃないか、と思った。
下の景色を最後に眺めて、引き返した。
引き返して、すぐ登りのおじさん二人組とすれ違い胸に軽い痛み。 そのすぐ後、下方で両手を上に上げて、ふっている男性がいた。 黄色のウェアだったので、山開きスタッフがこれ以上登るなとストップを掛けているのかと思った。 近づいてきたその男性は会津若松のtomせーネンだった。先週も浅草岳で一緒に歩いたその青年は、昨日は、雨と強風の中帝釈、田代山を歩いて、そのまま尾瀬の駐車場で寝て、今日ここに参戦だという。朝、いなかったのは、寝坊して我々の約30分遅れでスタートしてきたらしい。自分たちに追いつこうと、ここまで飛ばしてきたという。 せっかく会えたのだからともう一度kさんの体力を確認して、オーケー。一緒にあと少しの山頂まで行ってみることにした。
(登山道も勢いよく水が流れ出していた。 )
避難小屋からの路は、どろどろや水流ありの場所、と雪の斜面の直登を繰り返す。歩き始めて3時間50分で山頂到達。皆で記念撮影をしあった。レンズに水が付きまくって、かえって臨場感ありの画像がいくつか取れた。ここは、tomさんとのツーショット、これだけぼけていれば、誰だかわからないでしょ。
(今回、山頂に来られたのは、ある意味tomさんのおかげ・・・)
山頂には、陽気なオヤジさんがひとりだけいて、「到着が20番目くらいで、早いよ。」と言ってくれた。確かに小屋でやすんだり、撤退がらみで数分ロスってもコースタイムより早いから、kさんも凄いよ・・・。そのオヤジさんは、アコンカグアに登頂した経験があるそうだ。 kさんは三角点の写真を同行者のブイサインと共に撮影するのが常、この日はそのオヤジさんも誘ったら、手袋でブイサインをしながら、「指が少しないけどね」などと言っていた。アコンカグアの時、凍傷を負ってしまったらしい。 後で手を見せてくれたが、あまりよくは見なかったが、指がない部分と、大きく変形していて通常より大きい感じの指もあったり。。。なんとも凄いおかただった。
(広い雪原をくだりながら、ポーズ)
路はもう川というか沢。もうどうにでもして、という感じ。雨具(下)ははきなおさなかったので、ズボンから伝った水分が靴の中に浸入して、ぐちゃぐちゃ。 シューズもびしょぬれ、ゴアテックスも、こうなると関係なくなる。
避難小屋上に、イワウチワの群落があった。
10人ほど休憩中の避難小屋に再度ずぶぬれで逃げ込み、空いているわずかなスペースに居させてもらい。3人で軽く食事。中にアコンカグアおじさんもいた。中にいる登山者の多くは、お仲間同士ではないけれど、この周辺のこういったイベント時の常連らしく、知り合い同士といったような会話をしている。後から入ってきたおばさん2,3人は自分らも浅草岳で見覚えがあるし、tomさんも一番奥にいた犬連れのおじさんには今年4、5回は会っていると言っていた。出口付近にいたなな”がふと外を見ると、大戸岳で知り合った千葉のブロッケンさんを発見、再開のごあいさつをしたりして、判明しただけで、あの日雨の大戸岳にいた人が最低でも5人はいて、笑えた。 かなり長い間、小屋でみなさんと話し込んで、「また**山でお会いしましょう。」などと言いながらお別れして、下山を再開した。
これも避難小屋周辺、この山では一番目に付いたかな。ショウジョウバカマ。
これはムラサキヤシオでしょうか。
皮肉にも、避難小屋からだいぶ降りて来た地点で、雨がやみ南東方面の眺望が一瞬だけ開けた。ちょっと山座同定はできず。 大嵐山方面か。
もう、カメラも水滴に濡れまくり、でみー猫さんのカメラ事件が頭によぎる。撮影したら、かえって幻想的で自分の常の画像よりいい。
滝が遠くに見えるポイント。この辺では日差しがでて暑いくらい。三岩岳に続く稜線がダイナミックも見えた。この辺で雨具(上)を脱ぐ。
増水した沢沿いを歩く。 今日は全くのピストン、何段かの緩やかな滝を見て、涼を感じる。
往路の時は、パイプが変な状態になり歩きづらい状態だった橋。復路に使用時はきちんと整備されていた。スタッフさんがひとり見張りとして待機されていた。ご苦労さまです。
登山口近くまで降りてきた。右足甲付け根上が依然として少し違和感。今日も1日かばい歩きが続いた。この辺で、この期におよんでまた強い雨が降り出す。ここまで来たら、もともとズボンは濡れているし、もうどうなってもええよ、といった気分。頭の中はもう温泉に入ることだけになっていた。
(tomせーネンは、ポーズをとってくれたよ。)
駐車場に戻る。雨は小降りに変るが、まだ降っていて最後の最後まで、雨にたたられた山行だった。雨の三連戦、大戸岳、浅草岳、そして今日の三岩、いろいろな意味でいい思い出になるだろう。 今日は1年前のこの山の時と同様、眺望はダメだった。山頂付近の稜線や三岩岳の山容をま近に見たかったが、仕方がない。次回は窓明、家向山などを絡めて歩こう。
帰り支度中のいわきのアコンカグアおじさんにお別れのごあいさつをした、このおじさんとも、また近々お会いするような気がする。さて、この後は、待ちに待った温泉にゆっくりつかりましょ。 ■■
私も山開きに行こうと3時に起きたのですが、天気がかなり微妙だったので中止にしてしまいました。
たぶん、ななころびさんは行かれるのではないかと思っていました。実行にうつすことがすごいです。軟弱親爺もななころびさんを見習わないといけませんね。
歩く時はやはり窓明山まで行きたいですね。
本当にお疲れ様でした。
3時の栃木の天気はかなり微妙だったのではと思います。普通中止にしますよね。仲間と計画していると行ってしまうもので、一人の予定だったら早々に取りやめだったと思います。しかし、私は行動を予測されていますね(笑)、当日お会いできずに残念でした。
窓明山はかなり立派な山容で、巽択山経由で一周するとあるき甲斐がかなりありそうです。
大戸岳の翌日、晴れの台倉高山/田代山にも行ったので、厳密いうと、3回連続雨降り歩きではありません。三岩岳クラスになにも雨の日に歩かなくともと、思いますよね。
三岩に行って、窓明から坪入山で周回は、きつそうです。それも半端じゃないヤブなんですか。やれる日はいつになるやらですが・・・。
今週も、たぶんまた会津です。(しつこい /笑) 今週くらい晴空の下、登りたいです。
こないだ、窓明山から坪入山方面をほんの少し覗いてきましたが、密笹は膝上位で灌木がバッテンを造っている感じの藪でした.これが稜線上に続いてるとなると笹より遙かに手強いッスね.栃木県人で良かったです(意味不明(笑))
今週も何だか天気の具合は良くなさそうですね.昨日は温泉ヶ岳へ行って、栃百はあと一つ(茶臼)となりました.帰りの日光市内では豪雨に遭いました.
爽快な眺望のある登山のほうがいいに決まっていますが、また行く理由ができると良いほうにとらえれば、救いでしょうか。梅雨とはいえ今年の雨の多さは異常ですね。
腰上笹で潅木バッテンですかー。昨年の6/29に、三岩岳山頂から西の稜線への偵察を少ししようとして、結構なヤブであっさりやめました。私も栃木ケンミンでよかった(笑)。
雪田爺さんはあとおひとつですか、専門である沢歩きの専門外にあたるピークハント100をも目標設定してのご達成目前。敬服いたします。私も、3年前は存在も知らなかった栃100を、今かなり一生懸命歩いている自分がおかしいです。
1時間かけて500m進まないで戻ったということは、2時間くらいかけて500m以内を行って戻るって事ですよね。それは凄いですね、鹿又岳の南ピーク周辺みたい・・・。
やるとしても、時間設定してのぞいてみる的な対しかたのほうが、よさそうですね。
そのうち、みー猫さんが様子を見てきてくれるでしょう(笑)。
雨でもすっかり平気になられたんですね。次は雨+ヤブとか雨+岩なんてエスカレートしないように御注意お願いします(笑)・・・雷じゃなければなんとかですが、すっかり雨歩きのお株をとられてしまいました(笑)・・・通過ヤブならまだしも、往復ヤブとかヤブピストンはつらいですね。平均で1分で8mですか~・・・・なまけものの最高スピードの2倍くらいのようです(笑)