
2016年2月21日(日) 晴 (南方向から見た佐野/大鳥屋山)
21日は、佐野の尾根の未踏区間をつなぐ歩きです。佐野/大鳥屋山から唐沢山をつないでみましょう。
少し前に瀑泉さんが同じ区間を東の里から登って東の里に降りています。またも丸写しは能がないと、西の町から西へ降りようかと考えていましたが、前日慌ただしく過ぎてしまって事前情報を得られなかったので、今回も入口、出口まで瀑泉さん記事にまたも、お世話になりました。
佐野/大鳥屋山は栃木100をつぶしている事にまだ興味があった時、岳の山から登りました。その時の印象は、山単体では展望もなく植林の多くてつまらなかった印象がありました。今回の区間を歩けば、岳の山から南の不動岳付近御神楽町までの稜線を繋げたことになります。今回の大鳥屋山から南下する歩きで、大鳥屋山の印象は少しは変わるでしょうか。
山への入口は、越沢という集落の林道から。墓地の付近のスペースに路駐してヤブ入りです。
(駐車地付近から登っていく方面の尾根でしょうか。西方向に見えていました。)
コース: 越沢集落林道路駐 8:08 -(大鳥屋山東尾根/経由)- 大鳥屋山山頂 9:37 --- 林道横断 10:33 --- 榛名山 --- 唐沢山 --- 468p --- 314p --- 細内集落付近 --- スタート地へ 13:25
(*コースタイム: 途中デジカメの日時データがとんだので、途中の時間不明の為、記載なしです。)
最初は混沌とした雑木のなかの斜面を登りますが、すぐに明瞭な尾根型に乗ります。障害ヤブはほとんどなく気持ちよく登っていけますが、時に急です。尾根の右サイド下が広い採石場で、日曜日なのに重機の音がしているのが、ちょっとだけ興ざめです。
振り返って南東方向をみると、柿平町あたりの里と秋山川が見えています。秋山川の川面が日の光で輝いていて、、綺麗です。
登っている尾根の左サイド(南側)にこれから伝うであろう稜線のピークが連なっているのが見えています。地形図に名前のないピークで榛名山っていうのを越えていくようです。中央の奥に小さく見えているのが、もしかして唐沢山かなと思ったりもしますが、よくわかりません。
かなり上部まで登ってきて、北西から伸びてくる尾根と合流します。そのあたりに山神の祠がありました。これは東の集落に向かってます。その辺の人たちの信仰を集めていたのでしょう。
前回ピークハント目的できて、さっぱりのイメージだった大鳥屋山の山頂。岳の山から歩かなければ、何の為に来たのか判らないほどだったかも。山頂はこんな感じで今回もそっけない、今回はこの先の石祠をみて、来た道をユーターンします。
大鳥屋山頂から300m東のピークに戻って、そこから南下の縦走開始です。縦走ってほど今日の行程は長くはない。でも先週の左足負傷が治りきっていないので、今日は様子見ながらの歩きでなので、調度いいかも。
南下開始してしばらくは明るい尾根を歩いていけます。前方にいくつも超えていくピークが見えています。
左サイド下方に舗装された林道がウッスラ見え隠れしている区間の尾根上をあるいて、目の前にピークが3つ見える展望地点に来ます。そこからの尾根センターが結構ヤブっぽい。ここは左サイドにヤブを避ける歩きもできたかと思いますが、林道に降りてしまうでしょうし、ここは尾根センター勝負でよかったと思います。なぜなら・・・
ヤブって言っても踏跡はおえますし、どうしようもない密ヤブではないですが、時に踏跡を外したりしました。が、いづれにしても、長い区間ではありません。
ヤブの中で、踏跡を追って枝木をかき分けていると、こんなものが目に入ります。林道ができて、尾根取りつきに変な擁壁を作られたものだから、尾根センターを歩く人も少なく打ち捨てられた状態になったと想像します。林道付近のうるさいヤブをかき分けの歩きをしなければ出会えなかったお地蔵さんです。
お地蔵さんをみてからすぐ踏跡を失います。適当に斜面を降りると林道がすぐ下に見えてきます。降りきると擁壁の上でした。林道の上4,5メートルの擁壁の上です。林道を挟んで、向かいには続きの尾根の取りつきが目の前に見えていますので、尾根のどセンターを歩いて降りてきたようです。でも擁壁を降りるには高すぎるので、右サイド(西)に擁壁上を移動します。30メートルくらい移動すると、擁壁が終わり草付きの崖。その崖と擁壁の切れ目の垂直ガケを草、木に捕まりなんとか降りられました。瀑泉さんは階段を下りたと書かれていたと記憶していましたが、それを見つけることはできませんでした。
(擁壁の上をうろうろした地点。林道を横断して対岸の尾根に取り付いて見るとこんな感じ。擁壁上でうろうろするハイカーなんて、はたから見てる人がいたらさぞ面白かったことでしょう。)
林道を横断して、取り付いた尾根、最初は急な斜面を直登です。
少し尾根を登っていくと、後方に大鳥屋山の姿が立派にみえます。その位置からみる大鳥屋の山容はちょっと見直すほど堂々とした雰囲気です。右に伸びるのは、登っていった尾根でしょう。
林道からはいくつかのピークを越えてきますが、基本徐々に高度を上げていくように感じます。林道以後は、ヤブっぽい地点はほとんどありません。風がかなり強いですが、気温は暖かいのでしょう、フリースを脱いだ状態でも、心地よい尾根歩きができます。
林道から3つめのピーク。(p ↓)全く地味なピークです、ここで少し方向転換。
576p付近の稜線の左サイド(北側)の斜面は結構切れ落ちています。落ちたらただでは済まない傾斜ですが、通常安全に歩行は続行できます。
岩稜の尾根を進みます。
前方に尾根続きの先に唐沢山でしょうか。顕著なピークがようやくはっきり見えてきました。
小さな岩のピークをいくつか超えます。(p ↓)ここは右がら巻いておりました。
西に先週歩いた金原岩峰群から高鳥屋山への稜線が見えています。やはりあの連なりはいいですね。昨年末から一挙に閑馬の山のファンになりました。
ここが576pで榛名山って彫られた祠があります。ここは明るい山頂です。
遠く、赤城の連峰も見えていました。
榛名山からいったん降て、また登り返してひと頑張りすると、数週間前の積雪時に来た唐沢山山頂に到達です。一応今日の目的の尾根つなぎの主旨は完了です。前回雪の下で見落とした三角点もきちんと撮影しました。
唐沢山山頂から南東にある468pから降り予定なので、もうしばらく縦走続行です。山頂から二つ目の小ピークからの尾根のつながりが、ちょと判りづらい。468pに着きますが、そこは前回来たとき(逆方向)やはりちょっとルーファンしながらうろうろした場所でした。
468pからは、東尾根を下って柿平の集落にむかいます。途中岩っぽい尾根になりますが、瀑泉さんの記事を見ていたので、安心して下っていけました。
(唐沢山山頂から2つ目のピークからの下りの尾根は、目を凝らすと判ってくるような感じの入り方でした。)
468p、ここから東に向かって尾根をおります。
途中の祠、この地域ではよくみる形状ですね。たしか明治初期の頃だったでしょうか。
途中314pの小ピークで石祠を確認します。これも明治時代のものだったか、直前に見た祠とは形状は違いましたが、それでも見覚えのあるものと同じ形状ではあります。314pからは車道歩きを少しでも減らしたいので、またまた瀑泉さんに習って、方向を転換し、北進する尾根で降りました。
(尾根末端のお寺?と墓地)
降りて小川があるので、必然的に到着してしまうような尾根末端から里にたちます。工場の敷地の中のような感じの場所で、倉庫と工場2棟に囲まれています。工場の脇を歩いて車道に向かうと、工場の社員のようなひとが、ひとり携帯で通話中。軽く会釈して通ります。
工場2棟の脇にいる時、前から住人のようなおじさんが来て挨拶します。「通らせてもらってます。」っていうと、「ここ通路だから、いいんだよ。」って言ってくれます。近隣の人も歩いているようです。「どこ歩いてきたの?」って聞かれて、ちょっと説明に困てしまいました。
一応、大鳥屋からの地図を見せてあげると、「唐沢山なんて、この上にあるんだ。」って驚いています。すぐ麓の人も意外と知らないのかもしれません。
車道と林道を30分くらい歩いたでしょうか、xvの駐車地に戻ると、脇の小川のへりでおばさんが一人草刈をしているので、ご挨拶。草刈も小川の上2mくらいの石垣の上でやているので、傍から見ていて結構危うい。草刈しておかないと、ゴミを散乱させられてしまうからやっているそうです。「ここでも、どこ歩いてきたの?」とか、いろいろ優しい言葉をかけていただきます。
帰り支度を済ませて、エンジンをかけて振り返ると遠くで、草刈のおばさんが手を振ってくれて、こしらも大きな声でお別れの挨拶をして立ち去りました。
大鳥屋山も単体では、どこが100名山?? ?。って感じだったけど、こうやってガイド本にない尾根で登って、隣の山まで南下縦走して途中ヤブ漕いで、打ち捨てられたようなお地蔵さんを見られたこと。途中の榛名山の嶮岨な稜線歩き、唐沢山で、何回かの地図読み。下山までのいくつかの祠と里の人たちとの触れ合いと。こうやって振り返るだけでも、行程はそんなに長くないけど、これはこれで自分としては充実のハイキングです。唐沢山に向かう稜線から見た大鳥屋山は格好よくて、始めていい山だなー、と感じた1日でした。 ■■
(2.27某山中でノラさんにあって、「どこかで見た記憶のある車だなー」と思ったと言われたXV (笑))
ところで,お地蔵さまからの下り,そのまま真直ぐ南に降りちゃいましたかネ?アソコは,お地蔵様の西側の斜面を下ると擁壁の手前に踏み跡があって,左(南)に向かうと階段があるんですヨ。
それと,最後の工場敷地のような通路,怪しかったでしょう(笑)。でも,通行させていただいたようで何よりでした。まぁ,アソコで駄目だしされても困ってしまいますがネ。
地元の方たちと,こうして触れ合えるのも,里山歩きの楽しみではありますネ。
篠竹ヤブは想定外でしたね(笑)。お地蔵さんの先の林道降り地点もそうですが、柵の先の篠竹といい、人為的に人、獣の通行を遮断すると密なヤブができるんでしょうね。
私は擁壁の上ウロウロは、実は初めてなんです。いい勉強になりました。今後は気をつけなければいけません。
結構早くに林道に降りていくような作業道は見ていたのですが、ある程度尾根センターを歩かねばと思っていたら、こんなことになってしまいました。人口障害物を乗り越えるには、事前情報の確認も必要ですね。
お地蔵様の先にもある程度明瞭な踏み跡があると思っていて、踏み跡を見失って、対岸尾根の真正面に降りてしまいました。瀑泉さんの記録を前日よく再度読んでおくべきだったと思いました。
工場敷地のような通路は怪しいですね(笑)。あれ両側エスケーさんだから、通常の大企業だったら守衛さんに通報されますね。でもあそこは、一般人も歩く歩道のようで・・・。でもあの尾根末端に降りると、あそこに出てしまいますねー。
里の人も、今回はフレンドリーな人ばかりで、和めました。
大鳥屋山が栃百なのは一等三角点の山だからかなあとしばらく思っていましたが、瀑泉さんのおっしゃる通り、周囲の山から見ると存在感があるので、栃百なんだと今は思っております。
擁壁の上のウロウロは初めてだったんですか。私なんかしょっちゅうやってます。行き当たりばったりで行ってみて下りられないと右往左往するというのが常です。幸い、下りるのに怖い思いをした記憶は殆どありませんが。
擁壁の上でうろつくことは幸いにして未だありませんが、経験が浅いのでそこまで気にしてませんでした。私は常に30mのロープを持ち歩いてるので殆どはなんとかなりそうです。田舎の人は暖かく人情があり接しやすいですね、それも里山歩きの楽しみ方ではと思います。
確かに今回南下する縦走路から見ると、堂々として立派な山容にみえました。閑馬のほうの尾根から見てもいつも大きく見えますね。
擁壁の上でウロウロ、私はもう少し低め擁壁に当たるのは何度かありますが、4,5メートルですと、ロープでもないと直には降りられず、そういったのは初めてでした。
今回の地点は、地形図で見ると、擁壁とは読み取れないんですね。いい勉強になりました。
大鳥屋山がずっしり山容なのは、今回よーく実感できました。唐沢山は麓から見ようとして、(見られていても判らないのかも)きちんと、これが唐沢山だ、と実感したことがないのです。次回、付近に行ったらよく見てきます。
30mのロープを常用されているんですね。私はどうしても、重さを考慮してロープは自宅に置いていきがちです。
山里を歩く時、麓の風景を観ることや、住民の皆さんとのふれあいは、和まされますので私も好きです。