
入山日 2014年7月20日(日) 曇 YGさん、Oさん、 (途中からtomせーネン)
19,20,21日は世間では3連休とか騒いでいたが、わけあってなな”の休暇は、真ん中の20日一日のみ、有効に使わなければいけない。 20日はまだ未踏の大倉山に登る目的、この日は三倉山の音金集落の山開きなので、大峠手前の林道末端まで、車で送迎してくれて流石、大倉、三倉、唐沢山を回る縦走がしやすくなる1年で唯一の好日、便乗してみた。この日は友人Kさんは都合が悪く泣く泣く欠席。新たな山友YGさんと、その友人Oさん(なな”とは初対面)と現地集合で歩く予定。会津のtom君も来ると言っていた。
この日の天気予報は、前日まで何度みても弱雨が1日中の予報。山中なのでなお更悪いだろうと、もう雨歩きは覚悟していた。現地に行ってみると、意外にも雨は降っていなくて予想外に楽しい山歩きとなった。
3時に今市を出て、5時前には音金に着いた。音金集会所の駐車場には早くも30台くらいの車と、開放されている集会所の中には前夜泊をしたような登山者数人が食事中だった。集会場周辺では、三岩岳であったアコンカグアおじさんや、最近何度もお会いしているブロッケンさんがいたので、ごあいさつ。
準備をしていると、燧ケ岳以来のYGさんと初対面のOさんが来られて、あいさつをして山開き受付場所へ・・・。Oさんはなな”より少しだけ兄ちゃんの気さくな栃木ナマリのおじさんだった。保険料金、下山後のそば、おたのしみのバッジ、バス送迎、抽選会などの対価として1000円を支払うも、それでも安いと思った。
4台のバスやバンに分乗しての第一便に乗れて出発。tom君の姿ナシなので、また少し遅れての出発になるのだろう。 走る林道は、最後10分ほどはかなりの悪路を感じさせた。30分も走って、自動車の入れる末端まで運んでくれた、ありがたい事です。
( 林道(車道部分)末端部で下車した。)
今日の未知の三倉山の稜線を歩くのが、ここ1ヶ月ほどずっと楽しみだった。それともうひとつの今日のお楽しみは、YGさんのスピード歩きにガチで着いていく歩きができること。(置いていかれるかもしれない。)
バスを降りて歩きだす。最初は車の走れるような林道風。山道になってもほぼななだらかな森の中のコース。昔は街道として歩かれていたようで、石畳がその名残だということを、帰宅してガイド本を読んで知った。
(林道終点として、こんな古い石碑があった。)
course: 音金集落 6:32 ・・・ 大峠 7:14 ・・・ 流石山 8:17 ・・・ 大倉山 9:17 ・・・ 三倉山 10:06 ・・・ 空沢山 10:53 ・・・ 音金集落 13:02
峠までは、緩やかな森の中を進む。空は少し明るい曇り空。雨はしばらくは降りそうもない。
40分くらいの歩きで大峠に到着する。そこにはハクサンフウロや(P ↓)の花などがたくさん咲いていて、これから登っていく流石への急斜面は先行者の姿と斜面には、結構な数のニッコウキスゲの黄色が目に付きテンションが上がる。
(シモツケソウはあたり一面に咲いていた。)
朝露に濡れて咲いていたお花。
ハクサンフウロ、この上の斜面ではかなりの数、群生していた。
キスゲに隠れてめだたないけれど、こんなお花も。 ミヤマウスユキソウ? と”つるると”さんのブログを見て花名を書いている。
大峠からの流石山への斜面は予想通りのお花畑が広がっていた。急登が続くも、花を撮影しながらなので、全く苦にならず。前を行くYGさんは大のお花好き、歩きは早いけれど、こういう場所では撮影停滞が増えて助かる。 山開きなので、大渋滞必至かと予想していたけれど、バスの第一便4台で乗れた人数は約100人程度、到着後、順次スタートするので気になるほどの混みようにはならなかった。
少数派だったがこんなのも咲いていた。
ウサギギク? もかなりの数咲いていた。
流石山への急登斜面は、お花を撮影しながら結果としてゆっくり歩きになった。後方を振り返ると那須連山のふがガスの合間に見えていた。
大峠から急斜面を登ること50分弱で稜線のなだらかになるような地点に乗れた。進む方向の尾根とその上にある登山道が見えて、爽快。
こんなのも稜線上には咲いていた。
なだらかな稜線に乗ってから結構長い間に思えるほどの間、緩やかに気持ちよい草原状の尾根を辿る。
花やガスの那須連山の写真を撮りまくりながら歩いて、なおコースタイムより2割は早く、流石山頂に到達。この日歩く稜線は全て、自身初の場所。流石山頂は有る程度の切り開き状態ではあるものの、稜線上の通過点的なピークで、その場所で展望をみるとかのポイントではなかった。3人で記念撮影。60台後半と思われる高齢夫婦が手をつなぎ、その手をアーチ状にして山名板の前で記念写真を撮っていて、ほほえましい。
ガスが時々途切れ、茶臼岳から朝日岳の姿が見えていた。
大倉山に向かって進むにつれ沼原調整池と深山ダムが眼下に近づいてきて、俯瞰できるようになった。
流石山から進むとガスが前方の稜線を隠しがちになるも、かい間みえる稜線の風景には心躍るものがあった。すぐ南の那須連山とはまた違った雰囲気の稜線、晴れていたらどんなに綺麗な光景が広がるのか、というような事が頭によぎった。
(目の前の稜線を登りきった地点が大倉山だろう。 )
大倉山から右手に延びる先には上部をガスで隠された三倉山の稜線が見えた。
降りかえると那須連山、一番左に三本槍と思われる山塊が見えてきた。先週歩いた稜線が一望できて気分がいい。
深山ダム、ニッコウキスゲの稜線。
目の前のガスが途切れて大倉山とそれに続く稜線がくっきり見えた。
三倉山も もうちょっとで全容が見えそうだぞ。
深山ダム、キスゲ小沼。
大倉山直下、この辺から大倉山ピークへは、多少急な登りをしなければならなかった。YGさんの足は快調、ついていくのが楽しくなるようなスピードだった。
アズマシャクナゲだろうか、コース両脇にたくさん咲いていた。
流石山から50分ちょっとで大倉山山頂に到着。ここは栃100なので、ひとつカウント。いくつになったんだ?。ちゃんと数えないとわからない。孤独ななな”のブログと思えない山頂画像。なな”とOさんは偶然似たような色のシャツ、ゲイカップルではありません。
大倉山もどちらかというと通過点的なピークであまり休まずに先に進む。大倉山ピークより先に進むと、反対方向から参加のハイカーと時々すれ違うようになる。反対方向の歩きも山開きとしてありのようで、車道末端でバスが待って居てくれて,音金集会所まで送ってくれるようだ。
めざす三倉山が見えてきた。かなり急峻な山容。ガス無しで観たかったナー。
左前方に、深山ダム方面に降りていく尾根がでっかく見えてきた。
進路左に雲の切れ目にみえたのは、確か大長、大佐飛あたりの稜線だったと思う。手前にシャクナゲの稜線。
大蔵山から歩いて、あっけなく三角点のある無名峰に到着。ここのほうが、大倉山山頂より山頂ぽかった。数人が休憩中、反対方向かもこのピークで結構な人数が上がってきてすれ違った。少しゆっくりしていると、大倉山方面から会津のtomせーネンが上がってきたので、ここで合流。第2弾のバス集団で1時間遅れで歩き出したらしい。自分らに追いつこうと飛ばしてきたのかな、この日3時頃の天気が危ういとの情報を持っていたらしく、アタックザックでの走行だったようだ。
振り返って、観た大倉山ピーク。(たぶん)
大倉山より先(西)はさすがに少しヤブっぽい。山開きのために、急場で刈り払いしたような雰囲気もあったけれど、それでもやや一般ルートよりはヤブっぽかった。(でも踏跡は明瞭)
大倉山頂から40分ちょっとで三倉山ピークに到達。石の神社と立派な山名を書いた石碑が建っていた。ここは山頂らしいピークで、先客の山なれしたオッサンたちが15人ほど休憩していて、アコンカグアおじさんもいらした。
時間が思ったより早いので、昼ごはんはこの先の空沢山で食べましょう、ということになり先を進む。最初はここまでの延長線上のような稜線を進むも・・・
樹林帯の中の急降下が始まり、下が粘土質の土でぬかるんでいたりして、結構難渋したが、ヒウチの下りを思い出して我慢した。あれに比べれば、全然マシだ・・・
(この日はアタックザック姿のtom君。 )
三倉山頂から1時間とみていた空沢山に35分くらいで到着。数人が休憩中。北や西方向が開けていて、晴れていれば眺望があるのではないか。この日は目の前は真っ白。
おばさんがエアリア2013年版を観ていて、自分の1994年版と見比べたりしてお話していて、先週は女峰に霧降から登ったと言っていた。なんと、そのかた男女二人組は今市のかたで、すぐご近所だった。
ここでは自分たちYGさん、Oさん、tom君と4人で集合写真。よく撮れていてお宝になるだろう。
(今市の山仲間グループのお二人)
空沢山周辺で雷鳴一発。しばらく聞こえなかったが、途中で強い雨が降り出してきたので、YGさんとなな”は上だけレインウェアを着た。
(また、大戸岳の時みたいになっちまった。)
下りの最後は沢沿いを下るコース。
(音金集落が見えてきた。 )
ふもと近くのコース脇にはこんなのが、たくさん自生していた。
稲荷神社の脇の林道を歩いて、集落に帰ってきた。目の前には集落の畑とその向こうに無名峰だろうか、結構な存在感をたたえていた。
集会所の前にはテントが建てられ、座ってそばをいただけるようになっていた。もらった麦茶が体に染み渡る。そばと漬物をいただいて、抽選であたったところてん二人前のおみやげをもらって、バッジもゲットしたので満足。バッジというのが、結構くせになるようなマニア心をくすぐるものだと最近わかった。
こんな周回の縦走をできるのも送迎のある日ならでは、流石、大倉、三倉山が歩けて大満足。晴れた日に麓から、山中でそれぞれの山のはっきりした山容を見てみたいと思ったほどいい山だった気がする。
この日はなな”は用意していた風呂着替えを一式全て自宅玄関に忘れてきて、皆で行くはずの風呂行きは不参加。 集会所ではそばを食べる歩き終えたハイカーが数人。係りのおばちゃんの「来年も登りに来て下さいねー。」などという元気な声を聞きながら、のどかな村を後にしたのだった。 ■■
雨はそれほど降らなかったようですね。
逆回りも歩き甲斐があっていいですよ。
次回があればぜひどうぞ。
野球親爺さんには、この山開き薦められていて、後押しをしていただいた形です。
逆周りは通の人がやっていたように思いました。
今回のこの山域に対する天候と眺望は、自分としては納得できないものだったので、次回はありでしょうね。
山開きって、浅草岳もそうですが、送迎のおかげで普段できない縦走ができるのってお得ですね。
大倉山から深山ダムへ降りる稜線の偵察はすっかり忘れてました。というか、歩くことが頭に浮かばなかったという感じです。
今回も十分満足なのですが、晴れていたらもっと素晴らしい眺望と景色が楽しめたはずなので、また行く理由ができました。でも、あそこで雷に会ったら恐ろしそうですね。
昨日ノラさんが山部さんたちと歩いた記事を読んで、今日、急遽湖上山に行ってきました。