日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

お金より大切なものとは・・・      白笹山/南月山/三本槍岳/朝日岳 Pt.2

2014-07-18 23:57:14 | 山行

入山日 2014年7月12日 (土)
Pt.1 ======== >
沼原駐車場から白笹山で栃100をひとつゲットして、南月山を経由して茶臼岳方面に歩き出したところからの続きです。
南月山山頂手前あたりからは、稜線の雰囲気も広大で気持ちのいいものに変る。風は半端なく強い。まともに写真が撮れず、風が一瞬収まるまで、カメラを固定して瞬間を待つような場面が多くなった。
南月山を過ぎると、正面に茶臼岳がそびえ、そこを目指して稜線を進んでいく。周囲にはマルバシモツケの群落が続く。



course: 沼原p 5:32 ・・・ 白笹山山頂  6:52 ・・・ 南月山山頂 7:35 ・・・  避難小屋 8:46  ・・・ 三本槍山頂 10:26 ・・・  朝日岳 11:48 ・・・  牛が首分岐 13:00 ・・・  スタート地へ 14:50 

これは、歩いた稜線上に結構咲いていた。


煙を上げる茶臼岳が見る見る大きくなってくる。 稜線上のコースは実に歩きやすい。



茶臼岳直下の分岐地点。牛ヶ首という地点到着、見上げると、噴煙をあげる山が荒々しい。



茶臼岳は西側を巻く。噴煙がが吹き上がっている斜面を見上げながら歩く。前方に朝日岳の荒れた山容の一部が見えてくると、アルプス的な雰囲気もあり気分が盛り上がる。



写真を撮りながら歩いて、茶臼岳の巻道を20分ほどで、避難小屋に到着。牛ケ首のあたりからは、すれ違いの登山者がぼちぼち出始める。避難小屋周辺では、超人気山の人出になった。




避難小屋前で少し休み、三本槍を目指す。朝日岳は青年の頃、行っていると思うが、本当に久しぶり。南側から見える荒れた朝日岳の斜面には目を奪われた。



朝日岳のピークすぐ西の肩を通過、朝日岳のピークは三本槍の帰りに踏むつもり。朝日岳ピークも遠めに見てにぎわっている模様。
(朝日岳肩から三本槍まではアップダウンありのいくつかのピークを超えていく。熊見曽根のピークを超えて、1900m峰への登り)


朝日岳の肩から北の稜線歩きは、たぶん今回が初歩きになる。振り返ると朝日岳の山頂部が信じられないような山容を見せていた。



1900mピーク周辺で咲いていた花。



1900mを超えて、少しだけ急に下って鞍部の清水平に到着。湿原状の平坦地にお花畑と木道がある。目のまえにあるスダレ山は直下を巻いて進むようで、左前方に三本槍のピークが大きく迫ってきた。



ハイマツなども生い茂る登山道を緩やかに登る。途中下山のハイカーと何人かすれ違い三本槍山頂に到着。5時間かからないくらいの時間でボリューム感あり、暑くなかったので余り疲れはない。山頂で少しゆっくりした。
(気まぐれで摂ったこの写真に、偶然にも、昨年社山に一緒に登ったh社の仲間が二人写っていた。左から二人めと一番右。その場では気づかず、帰宅後facebookを見て来ていたことを知り、写真を見ていて気づいた。それに加えて、もっとおかしいのは・・・ 三角点を至近距離でしゃがんで撮影した時の画像。三角点の後ろに他人の足が入ってしまったので、撮り直したのだが、その足の主はそのお仲間だった。 なな”のすぐ近く1、2メートルを歩いていたことになる。 この日は、あちらはサングラス、なな”も余りかぶらないハット系帽子をかぶっていたので、お互い気づかなかったのだろう。 その場で気づいていれば、サプライズだったのになー。 )



旭岳と福島方面は今後の課題で・・・。今日は眺めるだけ。



流石山と手前に大峠、大峠方面も自分は未踏。 よく眺めておこう。



大峠まで下って、山の裾野を辿るルートで沼原に行く手もあったのだが、エアリアマップに増水時注意などの記述がある沢渡りがあるようなので、雨季のこの時期にはやめた。牛ケ首までピストンして、そこから姥平を経由して戻る。
(帰り道、超えていかなければならない1900mと朝日岳 )


(1900mあたりから振り返って、さっき居た三本槍山頂部。)



熊見曽根あたりから、これから進む朝日岳、茶臼岳の稜線が見えた。那須連山はいい山だな、とこの時実感した。



約20年ぶりの朝日岳山頂。 若者の姿が目立った。



ピークにたつと東側へ続く稜線が落ちていてすごい高度感。ハイカー二人組がすごい高度感の場所でお食事中だった。



同じく朝日岳ピークからの茶臼方面、ここもすごい高度感だった。



避難小屋に向かう登山道から見た、朝日岳山頂直下の斜面。



登山道脇の岩の造形。



相変わらずにぎわっている避難小屋周辺ではものすごい強風。なかなか写真が撮れない。そそくさと退散して、その先に進む。
(茶臼直下から見た山頂部。 )


茶臼岳西の巻き道を歩きながら前方の男鹿山塊、後方の三倉山方面をずっと見ていた。
(前、遠方には大長、大佐飛、男鹿岳 の稜線が見えていた。 たぶん)


後方何度も振り返って観た大倉・流石の稜線。 



降りていく方面の斜面は緑が非常に美しかった。



牛が首からは、稜線をはずれて西に斜面を下っていく。最初は岩ゴロゴロの斜地を下る。振り返ると、茶臼岳が特異な山容を見せてくれていた。



姥平の少し上部で、咲いていた。これはアズマシャクナゲ?。 可憐で、さわやかな色合いだった。



姥平では7人くらいで食事(酒つき)で盛り上がっているグループがいた。ここは、この季節もいいが、秋もさぞかし綺麗だろうなと思った。 秋の土日に車を停める場所が有るのかとも思ったのも事実。



地名の由来?と思われる石像があった。




姥平から緩やかに樹林の中を下り続ける。 エアリアでみたコースタイムでは牛ヶ首から20分で三斗小屋温泉の分岐と記されているが、もっと長く歩いたと思う。もしかして、分岐を見過ごした?? 三斗小屋温泉方面に入ってしまうと、沼原の自分の車に戻れなくなり、少々気が焦りだす。もうこの時間だから、下から登ってくる人もいないしなー、とか思っていると、アウトドア派のような若いカップルが登っきたので、分岐について訊いてみた。まだ、少し先にあるとのことだったので一安心。質問した地点からあっという間に、問題の分岐に到着した。その分岐は見事なまでに目立つ構造、それも2方面からしっかり確認できるように、2つのおおきな道標があった。心配は無用だったみたい。
樹林帯の中は風もなくなり、かなりの暑さを感じながら、緩やかに下り続けた。



途中、ひようたん池や沼原湿原の見物ははしょって(今日は、稜線をたくさん歩いたのでいいでしょう。) 駐車場に着いた。この沼原の駐車場、沼原湿原は一般観光客が来るようなスポットでもあるらしく、タクシーや観光バスもいくつか停車していた。むしろ登山者は少数派。だけど、今日観た稜線からの眺望や風景の数々はやはり山の中に入らなければ観られない。那須はメジャーすぎたり、混んだりするので、今まで自分のなかでは軽んじていた傾向があるけれど、こうやって歩いてみると素晴らしい連山であることを実感した。今までは食わず嫌いだったわけだ。今後は季節を変えたり、コースを変えたりして楽しんでみようと思う。

栃木県内からの 約二名のかたから、「拾ったサイフはどうしたのか」なる質問をうけた。帰りの道すがら、目に付く駐在者を4軒立ち寄るも、全て警官は留守。塩原でお祭りが有るようで応援に駆りだされているようだった。結局、今市警察に立ち寄り、50分近くかけた書類作成につき合わされて、”謝礼等の権利、要求ナシ”で届けてきた。2日後だったか、自宅に警察から、落とし主に返却したとの連絡があったそう。一日一善。  ■■


(ゴールの駐車場の目の前には、端正な白笹山の姿があった。)




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2 コメント

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一日一善 (ハイトス)
2014-07-19 16:58:29
こんにちは。
なるほど白笹山と南月山だけの周回だと少々物足りませんが、三本槍まで足を伸ばすとはさすがです。
自分らはせいぜい欲張っても朝日までかなぁ。
しかし現実は周回だけでしたよ。(笑)

サイフは無事持ち主に戻ったようでよかったですね。
落とし主も感謝していることでしょう。
ななさんの場合は善因善果というよりも良識のある社会人として行動しただけということでしょう。
無事戻ったという連絡はホッとされたでしょう。
50分の時間はちょと長いですなぁ・・・。(笑)
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ハイトスさん (ななころび)
2014-07-19 19:48:53
こんばんは。
白笹/南月山を絡めての歩きは、少し前のハイトス隊の記事がヒントになり促された感じです。自分は三本槍も未踏だったので、一緒にやってしまおうと思ったのです。ハイトスさんの時は悪天候だったから、あの日だったら自分でもああいう歩きになると思います。
ハイトスさんって難しい言葉をよく知っていて、教員みたい・・・。今回も勉強になりました。
サイフを警察に届けるなんて、冷静に考えれば一善ではなくて、当たり前な事ですよね。
確かに50分は長かったですねー(笑)。 山で足が疲れているのに、カウンター越しで座らせてももらえなくて・・・。 ああいうのは、今回が2度目です。
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