
2016年9月25日(日) 晴
田島の斎藤山を歩いて、ゆっくり移動して田島の街中に戻ってきました。まだ時刻は正午を回ったばかり、もう一山低い山を歩いてみようと思いました。その山は、少し前にノラさんが訪ねられた田島の愛宕山です。ここは山頂に神社がある城跡でもある山で、ここなら地形図無しでも歩けるでしょう。この山もなな”が長らく持っている”南会津・鬼怒の山50”で紹介している山です。町役場の広い駐車場の隅に車を停めてのスタートとなります。
城の名は、鴫山城っていうようです。山全体あ遊歩道指定されているようで、入口に立派な案内看板がありました。自分は、センターのルートからではなく東尾根を辿るルートを選んだようです。そこを登って行きます。
コース:役場駐車場 -- 神社(山頂) -- 749mピーク -- 神社(山頂) -- 役場駐車場
踏み跡は明瞭ですが、コース脇の草の茂り方や、コース上の苔の様子からして、あまり人が頻繁に歩いている雰囲気でもありません。二重土塁の形状や微妙な段差が確認できます。
(コース脇少し下方に二重土塁の形状が確認できた。)
御茶屋場と呼ばれる地点。城の最前線基地に相当する場所って、説明してありました。
城の防御に役立ったであろう急登地点を登って行きます。
大岩が立ちはだかって、その前に巨木。この地形は城に適していると思う。
更に登っていくと山歩きらしい雰囲気になってます。
あっという間に山頂神社に到達だろうと思っていましたが、この日斎藤山の時からあまり気持ちが乗らないので、結構歩いた気がして山頂の神社に到着です。嘉永の年号が確認できる石仏は味わいがあります。
仁王像が立ちはだかっています。とても歴史を感じるのと、威圧感もありますがどこか優しげな風貌で、優しく里を見守っているかの印象を受けます。
(左の仁王像)
仁王像の後方、石段を少し挙上がると神社の社屋があった場所は今は空き地に。会津の友達に、数年前この神社は焼失してしまったと聞いたことがあります。さら地の上には焼け焦げた跡がまだ残っています。あの仁王像だけでも残ったこと、それを今日見られたことに感謝します。
この愛宕山。もともとそんなに登ってやろうという感じで来たわけではなかったので、山頂とされている山頂に来れば満足するはずでした。神社の南端に尾根続きがあって、そこに「この先 入っていけません」との看板。”い”の文字が小さくて、現地では「入ってけません」と読んで、ずいぶん口語的な看板だなと思った。たしかノラさんの記事へのコメントで、「この先の様子を少し見て見てください」って言われたなと思い出して、急に少しだけ怖いもの見たさで入ってみます。この先、たぶん危険な岩場が連続するはずで、ロープもこの日持っていないので、無理と思えば即撤退のつもりです。無いとも言われている三角点の地点が見れるかが、引き返しの目安です。
神社から少し下ってあとは痩せた尾根のアップダウン。でもほとんど登る感じもなく進めます。ただ、両側は半端なく切れている箇所が多く気は使いました。
(進行方向)
12分くらいで最初の顕著なピークへ。鉄のヤグラが残されていて、ここが三角点かなと思いますが、他に人工物なしで、もう少し先にいけそうなので、なおも南進します。
(進行方向2 途中のピーク)
途中馬の背というか、ノラさんは”蟻の門渡り状”と記されていますが、少し危うい大岩を慎重に下って、そのあたりで、東下方に用水池か何かが見えてきます。稜線の東からも西からも地元の学校の運動会の掛け声なんかが聞こえてきます。
東方面、先ほど歩いた斎藤山でしょうか。
進行方向先に顕著なピークが見えています。この愛宕山あるきは地形図も持たないできているので、どこが三角点かもよく確認できずに進んでいます。あのピークが引き返しの目安にすることにして、進みます。
(進行方向3)
目先の大岩の稜線左はこんな感じで取り付く島がないです。ここは反対側を巻いたと思います。
やせ尾根を登って、また途中のピークへ。
そうすると、またヤセで、慎重に進んで、その後潅木をつかんで岩場を登ります。
痩せたピークに到着。(p ↓) ここが途中の地点から見た、顕著なピークの一角でしょう。下をよく見て歩くも、何も発見できません。ここより先は一旦少しまた大きく下るような雰囲気だったので、ここで本日の捜索終了です。
(この岩、人の頭より少し大きいくらい。この岩で引き返しました。)
戻りの稜線。実は一番ヒヤヒヤしたのは、往路時のここの下りです。”蟻の門渡り”状って地点。帰りの時は登りで通過なので、怖くなかったです。(p ↓)
不思議なことに今日体にキレがないというか、頭がシャッキっとしない感じで、斎藤山、この山の神社までと歩いてきて、あの危険尾根帯に入って、急にやる気がでたというか、目が覚めたというような感じです。神社から先往復1時間足らずの探索でしたが、行ってよかったです。
(神社跡。、焼け焦げた木の破片が散らばっている所に地元の人のお花が添えられていました。)
神社からは、登ってきた東尾根コースを使って戻りました。
帰宅してこの山の地形図をネットで見ると、神社先の三角点749mの表記が無かったです。自分の持っている古いエアリア(那須、塩原)には点749mの表記がしっかりあります。自分のその日のGPSのログを見ると、引き返した地点が749mでした。明らかにあそこには三角点は無かったです。地形図からもなぜか、現在消えているのはどういうことでしょうかね。
あの低山の里山に、とても里山と思えない岩稜帯があって、ある意味とても面白かったと思います。季節を選んで、あの引き返し地点の先を歩くのもいいかと思うので、自分のストック入りです。愛宕山を降りて、すぐ近くに有るセブンでジャンクフードとコーヒーを飲んでゆっくりします。愛宕山あるきは行って帰ってゆっくり歩いて神社見物して、2時間ちょっとくらい。今日は、田島の2山で会津の山を楽しめて、軽めですがなんとか体力維持のトレになりました。 ■■
(一番里に近いところの八幡神社)
稜線の危険帯に入ってから、頭と体のキレがシャキッとしたのは、気の持ち用の問題だとつくづく感じます。
あの稜線、もっと先までずっと歩いていくと結構楽しめるような気もしました。
私が歩いた短い区間に関して言えば、閑馬岩峰群などより、よほどデンジャーなイメージでした。
地理院の間違いなんてこともあるのでしょうかね。”南会津・鬼怒の山50”にも749mの点に関する表記があります。
749mのそのピークには、それらしい点は無かったです。
文堂山を絡めての周回なんて、今度どうですか?
晩秋の雪が降る前にでもみー猫さんも誘って行ってもいいですね。ちょうどいい低山周回になりそうです。そんなに藪も深くないでしょう。文堂山もよく覚えてませんが,そんなに藪は無かったような記憶があります。
私は今日だけ山歩きできました。また田島愛宕山のトンガリ姿を見てきました。
文堂山を絡めての周回は結構ボリュームもあり、地形的にたくさん地図読みできそうです。やるなら11月末?または春先がいいでしょうね。
神社裏の尾根は、あの標高とは思えないほどの岩稜でした。地形図を見ると、自分一人だと絶対右往左往必至です。
みなさん、タイミングが合えば、一緒に行きますかー。