日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

会津の入口の山に登ってみた     南会津町/貝鳴山

2014-09-18 23:41:42 | 山行

2014年9月14日(日) 単独 曇、晴     (貝鳴山を秋の時期に撮った写真。)
こんばんは、t/hファミリーの末の弟のななころび”です。最近、日程と自身の私生活の都合により、グループ内で置いてきぼりが多いです。業務上(たいした業務ではない)13日(土)の出勤ははずせなくて、当日の足尾の沢歩きのお誘いにも乗れませんでした。このままでは、今年も沢歩きしないで終わってしまいそう、せっかく沢足袋のようなものを1年も前に買っておきながら、一度も使用しないのも勿体無いので一人で歩ける沢登りモドキということで、七ヶ岳の平滑沢コースを沢足袋で登ってみようと思い13日は早めに就寝。14日は、そこを歩くための理想の時間には起きられませんでした。結局、まだ沢歩きの楽しみも知らない為、あまりモチベーションが高まっていなかったものと思われます。1日家でブラブラするのも馬鹿らしいので短時間で歩ける気になっている山に出かけてきました。結構、よかったです。

貝鳴山のネタは”南会津 鬼怒の山**”で、以前から読んでいて名前はよく知っていた。北のほうから車で走ってくると、かなり目立つこんもりとした鋭鋒が見えてくる。いつか登ろうと思っていて、そのままになっていた山だった。
登り始めは、ガイド本やネット記録を参考に、荻野集落の集会場の近くから。
(さて、登り口は石作りの神社脇から、指道標もなく超殺風景。)



荻野の集会場の周辺に駐車しようとしたら、看板に”この辺には駐車させてはいけんよ”的なことが書かれていたので、やめた。集落から東に進む林道を200mくらい進んだスペースに駐車して歩き始めた。この山への登山者は、麓の住人にはあまり歓迎ムードではないような雰囲気。なな”は集落の犬に吠えられた。
この山、本を読んだり、ネット記録を読んだだけでは、明瞭なルート(踏跡)があるのか、ヤブで混沌としているのか判断がつきかねた。やはり、実際にどうなのかを知るには、現地に行って歩いてみるしかない。
(石の祠の左脇の踏跡から入って、すぐ斜面にとりつき、ほんの少しだけヤブっぽい踏跡を登っていく。(P ↓))


入口の石の祠の脇にMBが置いてあった。メモに前日からの山の記録が書いてあって、自転車にくくられていた。「 9/13 ***山 登山中、 9/13 ***山 登山中、 9/14 貝鳴山 登山中」とあって、前二つの登山中は消してあった。今はこの山を登っているのだろう。上のほうで会えるはず・・・。
ヤブっぽい斜面をのぼること数分。いつしか、尾根の上に乗った形になり、踏跡もかなり明瞭になった。踏跡が明瞭になるも、傾斜はかなり急なのは、振り返るとわかる。(P ↓) 今日は、ここしばらく調子のよかった右足かかと付け根にまた軽い違和感がある、しばらくはゆっくり歩こう。



歩き始めて50分ほどの地点から傾斜はそれまでより緩やかになり、風も吹いてきて涼しくなった。



1196m三角点直下のヤブっぽい斜面で倒木を踏みつけて歩いていると、前からMBの持ち主さんと思われる単独氏が降りてきた。ふっくらしたおおらかな感じのかたで、話すとなんと仙台からの遠征だそう。付近に車を置いて、そこをベースに自転車、バス、電車を駆使して周囲の山を点線しているらしい。なな”に会ったことを、「こんな山で人に会うとは思っていなかった。」と遭遇したことを喜んでくれているようだった。「会津の山はいいですねー。」としみじみ語っていらしたのが特に印象に残る。この単独氏、テントが入っているかもしれないような、重そうなザックを背負って颯爽と下山して行かれた。
9:11 1196m三角点に到着。付近をみても、なんの表示板もなかった。なな”はこの時、この先の1222mピークが貝鳴山山頂と思っていた。




三角点峰から先に南東方面に進む。イメージ的には歩きだしから一直線のイメージ。
三角点を過ぎると山中の雰囲気が一点、深山の中の時に痩せる稜線となった。(P ↓)



稜線歩きは軽いアップダウンのみで緩やかに上り気味を進む。この先のピーク1222mは三角点などの目標が無いので、ここかな、ここかなと探し歩く感じですすんだ。(p ↓)



途中大岩(P ↓) を脇から巻いて、少し進んで登ると三角点のような石のある樹林間のピークに到着。(P 二つ下)



ここが、1222mピークかと思ったが確証が持てない。(P ↓) 周囲を見渡すも、山名板のたぐいは全くなし。ここまで、山中で道標や(矢印→)板のようなものは一切なかった。ただし目印はほどほどにある。



石柱ピークから東南東に一度多めに下ったので、後からあそこが1222Pだったんだな、と確証が持てた。下り途中も踏跡はあるが、少しだけヤブだった。(P ↓) この先は誰も来ないだろうし、いつもの静かなヤブ山登山になるだろう。



一度長めに下って、また平坦になる。小さいコブを超えたりしながら雰囲気の良い尾根道を進む。左側が急に切れ落ちている岩場のピークの脇を通過して(P ↓)少し登り返すとまたひとつのピークに到着した。




到達したピークは尾根の合流する広いピークだった。そこにも何も標識はなし。1222P峰の南東のピークだったのだろう。1222Pからゆっくり歩きで20分。そこで座って大休み。前日までの仕事のつかれが出たのか、ウトウトしたくらいゆっくりした。
歩きは気分がよかったが、残念なことにこの季節では、この山域ほとんど周囲の眺望がきかないのがこの山の欠点。このピークから先少し下って、来た道なりに尾根は続いていた。踏跡もうっすらあって、行っていけないことはないと思った。エンドレスになってしまいそうなので、この日はあっさり終了。翌日は日光の山予定が入っているので・・・




1222Pへ戻る途中から北の方向にピークが見えた。顕著な山容のそれは家老岳だったのだろうか。いづれ訪れたい。



1222p 周辺、あまりにのどかで気候も温暖なもので昼寝をしたくなるくらい。座りやすい岩を見つけて、しばらくのんびりしてしまった。1222Pから三角点峰まではアップダウンを繰り返す穏やかな尾根を戻る。三角点峰からの下りは結構急傾斜、登りの時はさほど気にならなかった急傾斜。下りで歩いてみると結構急に下っていて、よくこんなところを登って来たな、と感じるのはいつもの山歩きのごとくだった。
(下りの復路は、来た道を忠実に辿る。)


今日は急遽、予定変更で会津の山のショート歩きになってしまったが、気になっていた山を歩けてよかった。踏跡の有無に関しては、ほぼ予想通り。登り始めの数分が妙にヤブっぽかったのは一番一般的なルートと違う場所を歩いていたからだと、上から降りていってわかった。それ以外の場所はほぼ踏跡は明瞭で、野趣にはあふれていたけれど障害ヤブもほとんどない尾根道だった。これは、最近、山をいろいろ歩いていて、案外踏跡が明瞭である場合が多いのとほぼ同じ結果。自分としては予想に近かった。
会津の山を少し歩き始めて、一番入門的な山だったのだろうなと思う。この山も自然のままの林に覆われていて、秋深まったころ訪れるとどんな風景なのだろうなどと思いにふけりながら、林道にある自分の車に戻った。 ■■

(さすが会津のお山、道のどまん中にこんなキノコが生えていた。)



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2 コメント

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コガネホウキタケでしょうね (ノラ)
2014-09-19 16:41:53
ななころびさん 貝鳴山に登ると次は家老岳に行きたくなるんですよ。下の集落で犬にほえられましたか。あそこはいつもほえられるみたいです。家老岳もそこそこ籔っぽいです。後は会津高原駅の上のおおぎのま山も結構籔っぽいです。あそこが一番登路がはっきりしてないかな?斜面が崩れやすいです。最も最近はもう少しはっきりしてるかもしれませんが。最後のキノコはコガネホウキタケでしょう?毒キノコと紛らわしいらしいから食べない方がいいでしょう。
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ノラさん (ななころび)
2014-09-20 02:55:29
こんにちは。貝鳴山から帰ってきてから、ノラさんの数年前の貝鳴山の記事を見ました。私は行きも帰りも、1回ずつ吠えられましたが、あっさりした吠えられかたでした。
ヤブの家老岳とおおぎのま、それぞれこれから行くのが楽しみな山です。秋にはきれいに色づいていそうですね。
あれはコガネホウキタケですか、ずいぶんと複雑な形状で自分の目には新鮮でした。
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