
2016年5月14日(土) 曇 (羽黒尾根上部のシロヤシオ)
翌15日は父の1年忌と、親戚の通夜が重なってしまい、一日中礼服をきているような1日になります。そんなわけで14日はあまり長い間歩けないので、今がお花の旬であると思われる尾根に行って見物してきましょう。前日にはできれば女峰山山頂まで行ければとも思いましたが、前日寝るのが12時すぎてしまって、最初から山頂までは考えずの歩きになりました。
女峰山の通称羽黒尾根はヤブ尾根で、初めて入る尾根でもあるので、花と未知尾根歩きの両方を楽しみましょう。
寂光の滝の手前の路肩スペースに駐車して、歩き出しました。参考記事はぶなじろうさんや野球親爺さんの記録です。尾根末端付近から尾根に取りついて、廃林道のような作業道風をたどりながら、高度を上げていきますが、石や岩がごろごろで歩きづらいくて、案外体力を消耗します。
林道が終わって、斜面を急に少しだけ登って、平穏尾根に乗れました。石祠があって、周囲はヤマツツジの花、全盛です。
(祠周辺)
コース;寂光の滝手前路肩スペース 7:15 --- (羽黒尾根経由) --- 黒岩尾根合流 9:38 --- 黒岩 --- 遥拝石 10:20-10:45 --- (黒岩尾根経由) --- 林道出会い、右折 12:45 --- (尾根南下) スタート地へ 13:43
ヤマツツジのトンネルをくぐって尾根を緩やかに登って行きます。上がるにつれて、草原の雰囲気も出てきますが赤いツツジの群生は続いています。
ミツバツツジの紫もたくさんでてきて、これはいいぞ、と思っていると、いきなりシロヤシオの花なんかもでてきて、近づいて写真を撮ったりします。しかし、そんなことを何もここですることはなかったということに、この後気づくことになります。
歩き始めて1時間を超えると尾根も狭まってきます。この周辺はミツバツツジとヤマツツジとシロも少しで初めてきていて、三色同時に楽しめています。
尾根脇を覗くとこんな感じでとても華やか。
ミツバツツジのトンネルが続きます。踏み跡も薄くありますが、この時期しかハイカーはあまり入らないでしょうから、基本鹿のものでしょう。尾根脇に寄り道している時、くまの排泄物なるでっかいモノを見ました。ここの尾根にもいるでしょうね。なな”は初心者の頃、黒岩尾根の水場の上あたりの林で、クマと30m距離くらいで、上下スレ違いました。
一箇所猛烈な急登。数分ふくらはぎやアキレスけんをいじめ抜かれます。急な傾斜でも足場や岩や樹木などの捕まえるものがあれば、楽なのですが、ここは足場も斜めの笹原で、とっかかりのない斜面なので、我慢して登っていくだけです。(p ↓)
急登地点が続きます。振り返って斜面のツツジを見物しましょう。紫やシロが群生して咲いています。
急登を終え、1314p周辺はなだらかな高現状の広い尾根になります。ジョジョに紫の花はなくなってゆき、シロヤシオの花主体になりますが、結構美しかったです。
(後ろに、男体山だったか大真名だったか、曇っていて画像だけだと思い出せない。)
尾根進行方向。
だいぶ上がってきて、またミツバツツジ。
一箇所、鬱蒼とした森を通過。女峰山だけ大岩がゴロゴロしていたりするも、この尾根では少数派の光景です。
羽黒尾根最上部にはまだアカヤシオがパラパラ咲いていました。そのあたりで上方から下ったくるおじさん二人組とあってご挨拶します。この尾根で初めて合う人達です。昨日唐沢小屋に泊まって、今下山しているようです。昨夜は小屋に合計4人宿泊だたとか、あの小屋も案外使われているようです。
一般ルートに合流。黒岩尾根です。昨年9月にこの東のヤブ尾根から山頂まで登っていて、その復路で歩いて依頼の黒岩尾根なので、懐かしさはありません。今日は、天気も曇っていて、女峰稜線の赤バンドも見られないような気がします。黒岩か拝遥石で引き返しましょう。
(赤薙山南尾根の斜面では、あちこちアカヤシオ祭りが行われているようです。画像は超アップで。とても険しくて行けるような場所とは思えませんでした。)
手前の草原が、たそがれさんが歩かれた天狗沢左岸尾根、長くて案外きつい。真ん中が内の外山への尾根で、これはなな”的には関わらない尾根です。 一番上の尾根が赤薙山山頂に出る南尾根で、ここは激ヤブ急登が断続的にあって、自分にはちょっと懐かしの尾根です。
黒岩に登ってみます。黒岩周辺かた赤薙山周辺を望みます、一部ガスっていて、少し残念です。
黒岩ピーク到着。3時間20分ちょっとなので、登山としてはちょうどいい時間でしょう。写真を300以上撮っているので、歩いている時間は実質もっと少ないはずです。
今日の引き返し地点にする拝遥石の所で、少しゆっくり食事しました。
七滝のあたりを覗き込みますが、凄まじい光景です。千葉から来たという単独のお嬢さんとお話をしていたら、谷のどこかで大規模崩落の音がして、かなり長い間ずるずると続きました。
女峰の赤いバンドが見えました、ガスのなかかろうじて見えていますが、ここまで来て観られてよかった。今日は、黒岩尾根、結構人が登ってきて、拝遥石では写真をとって、もっと上に進んでいきます。ピークハント目的でしょうから当たり前です。私が休んでいる間、5,6人は通過していきました。
最初から女峰山ピークは行かないと決めての入山で、花目的の歩きなんですが、登っていく人を数人見送って引き返すのは、自然の摂理に反するというか、少し心にとっては不自然な行為なのでしょうか。ちょっとモヤモヤした気分を持ち、この景色を振り返りながらの下山開始です。
たそがれさんも見に行かれたという三角点を確認しました。自分はこの三角点は初見です。
稚児ケ墓の周囲のヤマツツジは開花直前って感じです。
黒岩尾根をくだると、若者を中心に結構登ってきました。この日なな”が見た黒岩から山頂への登山者は15人、うち半数は避難小屋宿泊のようなザックサイズでした。翌日は好天だったので、素晴らしい眺望が見られたのではないでしょうか。
黒岩尾根を下りきって林道に出て、一般ルートとは反対に右折します。ぶなじろうさんの記事を参考に寂光の滝の付近の集落へのショートカットを試みます。途中林道かと思って、こんな荒れた沢状の地点に降り立ってしまって、またちょっとヒヤヒヤする思いで、別斜面を登り返すと、南方面に降りていく尾根に作業道風があって、それを辿って下山します。
尾根を下りきって、沢を渡る地点がもろもろの事情でなかなか決められずに沢にそって下流にしばらく歩いてから渡渉しました。すぐに車道にでて、名所の大岩を見物したりして、車の回収に向かいました。
羽黒尾根はなるほど評判通りの花尾根で、記録を参考にさせていただいた皆さんに感謝します。この日は後で知りますが、80分くらい前をみー猫さんも登っていたそうです。
羽黒尾根は登りで歩く分には、危険箇所もないですが、市街地から一気に1700mまでいく尾根なので、ただの遊歩道のような状態ではないです。時に急登、時にヤブを避けてジグザグ歩きもあります。クマの痕跡もありますし、ここ数年女峰山では行方不明者が何人か出ていることを考慮すべきでしょう。下りで歩く場合、間違った枝尾根に入り込むようなポイントもあって、地図読みもする気もないハイカーの安易な入山は避けるべきと思いました。 ■■
私は翌日に歩いたのですが、上部のアカヤシオはすっかり散っておりました。一日違いが、すごい差なのだと、あらためて感じました。
黒岩尾根で15人ですか!私が登れた頃は、数人。しかも黒岩までと言う人が多かったです。新たなウネリを感じますです。
アカヤシオは羽黒尾根最上部と、黒岩尾根でも少々ですが咲いておりました。
黒岩尾根は昨年秋に下った時は、3人くらいしか出会いませんでした。黒岩尾根が混んでいるのは、あの時期だけじゃないですかね。
22日は羽黒尾根から山頂まで上ったんですが、黒岩脇でトレランのおじさんに簡単に抜かれました。
私は22日に再訪しましたが、ミツバツツジの花は1週間前より減ってました。
また、来年も行ってもいい尾根でした。
ブログのアップ待っておりました!
拝遥石でお話させて頂いた千葉の者です。
あの長い崩落の音は驚きましたね。
寂光滝へのシロヤシオの情報、ありがとうございました。
私が下山時には調度晴れて、素晴らしいツツジロードを楽しむことが出来ました。
またどこかでお会いできるといいですね。
あの場でお話を聞いていましたら、随分この山域を歩かれているかただな、と思いました。
山頂まで行って、下りに羽黒尾根で花見られてよかったですね。羽黒尾根、途中で枝尾根に引き込まれませんでしたか?。
崩落音すごかったですね、22日にもあの辺に行ったのですが、その日は音はしませんでした。
登山スタイルきまっていましたよ、またどこかの山でお会いしましょう。