日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

こんなにいい処だったんだね田代山 2014    台倉高山/帝釈山/田代山 Pt.2

2014-06-24 00:24:26 | 山行

入山日 2014年6月15日(日) Kさん、YGさんと                     (台倉高山観た田代山方面)
Pt.2 ======>  からの続きです。
台倉高山登頂に気分よく登れて、馬坂峠の自分の車まで、帰ってきた所からの続きです。
峠では桧枝岐村のスタッフのかたが、オサバ草まつりの為に、2名くらいいらしてバッジを配布して観光PR中だった。同行の女性人二人はバッジをもらって歓声を上げる喜びよう。自分ももらってうれしかった。スタッフのかたによると、最近村への観光客が減少気味なので、バッジにも力を入れたとのことで、FACEBOOK,ブログでどんどん出してくださいと言われていた。バッジの写真はまた後で。

(峠から帝釈山への行程は1時間弱のはず、樹林の中の急登のようだ。)


course: 馬坂峠 11:02 ・・・ 帝釈山 11:42 ・・・  田代山山頂部 12:49(散策、食事休憩) 13:42 ・・・  帝釈山 15:31 ・・・ 馬坂峠 16:05  

馬坂峠から、帝釈山への斜面は栃木県北によくあるような樹林帯の急登が続く。雰囲気はよいところなのだけれど、いかんせん急。峠に一度下山して気持ちが一旦切れたためか、Kさんのペースが少しだけ落ちる。YGさんははるか先で、姿が見えない。




峠から40分で、思っていたより早く帝釈山頂に到着。20年ほど前、友達と猿倉/田代山方面からここには、来たことがある。山頂の記憶はほとんどなかった。狭い山頂にはハイカーが15人くらいはくつろいでいた。ここの山頂もほぼ360度、見事な展望。会津駒方面は台倉高山より大きくくっきり見えた気がした。



山頂にいたおっさんがかけていたラジオからは、ワールドカップ・コートジボワール戦の実況が聞こえてきていたが、残り数分で負けているという景気の悪い放送をしていた。
平ケ岳(左)がくっきり見えた。 その右遠方に連なるのは、越後三山の一角か。


燧ケ岳。




日光連山。男体山がほとんど隠れた。 一番右は山王帽子山か。


山頂ではお互いの記念撮影や周囲の眺望の写真をたくさん撮った。腰をおろさないまま、少しだけ食事をして、田代山に向かうことにした。本当は、今日は田代までは想定していなかった、ここまでの行程でKさんの脚力の上達を見たので、行けると判断。田代山まで行くとすると、案外長丁場の歩きをすることになる。
(帝釈山頂から田代方面へ、帝釈山頂直下は岩混じりの急降下を含む、少々歩きづらい区間が続く。 この後、Kさん撮影の画像あり。)



ここの眺望は気持ちがよかった。めざす田代山の広い山頂部と、それに続く尾根が見て取れた。



田代山までは、結構長いほぼ水平歩行の尾根道もある。時に残雪も残り、遅い桜が咲いていたりした。帝釈山手前で少しブレーキ気味だったKさんは、食事をしたので急回復。



田代山への登りは意外と簡単に済んだ気がした。その登り斜面も鬱蒼とした、栃木の深山の雰囲気。




少しだけ記憶にあるような無いような避難小屋兼、太子堂の周辺には登山者が20名ほど休憩中だった。そこを過ぎて先に進むと、先に行っていた女性陣からかなりのハイテンションな歓声が上がっていた。
(樹林帯の歩きからいきなり開けた田城山の湿原の景色は、理屈ぬきに感激できるものだった。)


せっかくここまで来たのだからと、一歩通行になっているらしい、湿原をおおよそ一周できる木道のコースを歩いてみた。
           (たてやま? りんどう。)
           

無数のワタスゲがそよ風に揺れていた。木道にしゃがみ込んで撮影中のYGさん。かなりお花が好きなようだ。



コイワカガミ、かイワカガミ か。



チングルマ かな? これもたくさん群生していた。



この湿原、約20年以上前、友達と来た時は、季節が悪かったのか、天候が悪かったのか、自分の観る目が無かったのか、ほとんどなんとも思わない山頂部だった。この日は、うって変わって大満足。撮影しながら、なかなか足が進まず。 まだ初心者的なKさんは、あまりこの高山植物群のありがたみがわからないのか、かなり先に進んでいる。
(湿原もいろいろ変化を見せる。ちょっと潅木が生い茂っている中を進む。 )



こんないいポイントもあった。こんなところで、ゆっくり食事をしたい。



遠くに高原山(右)前黒山が見える。手前にワタスゲの群落。


広い湿原、人影はまばら。なな”と後ろにYGさん。 



会津駒の稜線はまだ、歩くと真っ白なのだろうか。今日はここまで来て絶対よかったと、この瞬間思った。



何と撮っていたのか忘れたが、前方でKさんがおもしろいとうけていて、撮ってくれた写真。YGさんはこの日始めてあったかた。ある意味、こうして付き合ってくれる人がいるのは、非常に幸せなことなのかも、と思う。 仲間に感謝。




一周して、分岐に戻ってきて、たぶん北方面を振り返り、素晴らしかった山頂湿原とお別れ。この方向の山座同定は全くできていない。 



避難小屋の前に休憩スペースができていて、お食事タイム。Kさんが、おどろくほどのボリュームと栄養満点のホットサンドを作ってくれた。YGさんもオードブルか?とおもうようなおかずを持ち込んでくれて、来る途中にコンビニで買った食糧は必要なかったくらい。  大感謝・・
田代山頂からは、来た道を戻り帝釈山へ、このあたりの行程では、時間もそれなりの時間なので、すれ違う人もいなくなる。帝釈山への登り返しは、きついけれど、想定内。YGさんは見えないくらい先行、迷うようなポイントで、気をきかして待っていてくれる。キャリアは浅くても、かなりの実力者とみた。
(帝釈山直下の岩場の登りは結構、急)


今日二度目の帝釈山頂は他にだれもいなくて、YGさんが待っていてくれた。ここで少しまた撮影をして、馬坂峠に向けて最後の下山。




遠くに日光連山から白根山まで、手前は台倉高山に続く稜線。



馬坂峠付近の斜面(帝釈山側)は、最盛期とまではいかないが、オサバ草があちこち咲いていた。小さくて可憐なお花だった。 なな”は初めて観たのかな・・・



今日は、登頂実績うんぬんより、眺望やお花、山の雰囲気が素晴らしかった。自分は新たに栃100、をひとつ。他の二人は一機に栃木100を3座でかなり気分がよさそう。栃木100など、山に興味の無い人や、栃100を気にもかけない人にとっては、つまらないこだわりに見えるかもしれないが、完登にテーマを求めたり、ひとつずつつぶしていくのに喜びを見出している人にとっては、大切な記録のひとつになるのは、レッド・ゼッペリンの”天国への階段”で唄われていることと同様。 仲間のみんな、今日はありがとう。 
この日は気分のよいまま、汗を流しにふもとの燧の湯へ。とてもいい温泉でゆっくり浸かって、癒された。    ■■


(目の前の名もないような山の稜線を観ながら、ゆっくり入る露天風呂は最高だった。 )



(6/22にある?筋から仕入れた情報によると、まだこのバッジ残っているようなので、土日にこの山域に行っててみるのもよいかもしれない。このバッジは今年しか配らないみたいようなスタッフさんの話ぶりだった。 )



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6 コメント

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山上の楽園ですね (はなゴン)
2014-06-24 21:10:16
名前は知ってはいましたが、こんなに素晴らしい山だったんですね。
自然と歓声があがるのが解ります。
これは行きたい山のリストに入るけど、千葉からだと遠すぎますねぇ…
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はなゴンさん (ななころび)
2014-06-24 22:50:26
こんばんは。
田代山はついでに、くらいにしか考えていませんでした。今回のあの山はよかったです。まだ白い会津駒が目の前にでっかく見えるのが大きなポイントのような気がします。お花もいろいろきれいでしたが、これからはコバイケイソウが咲くような雰囲気でした。
登り口を変えれば、荒海山とそんなに離れていないような気もします。一度行くのでしたら、やはりこの季節がお奨めだと思いました。
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オサバ草の花を見に (aki_03)
2014-06-26 21:18:25
 桧枝岐村や尾瀬周辺の山には渓流釣りや登山などで30年以上昔から毎年lのように訪れています。
去年、平ヶ岳に登ったときにあらためてこの地域の山の良さを感じました。
6月1日に岩魚釣りに行った時、馬坂峠に続く林道は途中で通行止めでした。
台倉高山、帝釈山にはまだ登ったことがなく、今年こそ登ってみたいと思っています。貴重な情報、ありがとうございました。
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aki_03 さん (ななころび)
2014-06-27 02:55:13
はじめまして。 コメントありがとうございます。
私は、今市在住ですが、尾瀬方面は歩く機会が少なく、今回はいい経験ができました。
6/1にはあの林道は通行止めだったのですか。今回、自分たちは、桧枝岐のほうから入りました。林道を走るときは、地元の事前情報が必要ですね。
この記事の情報などたいしたことはありませんが、そう言っていただきありがたいです。これからも、できましたらご訪問ください。
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田代山 (みー猫)
2014-06-27 21:06:28
こんばんわ。
黄色いキンコウカが咲く頃も良いのですがアブが出るので、やっぱりななさんがベストタイミングですね。三ツ岩、会津駒方面が見えて最高だったでしょう!湿原のあの小屋をいつかうまく使ってみたいナーと思っとります。
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みー猫さん (ななころび)
2014-06-27 22:58:01
こんにちは。
湿原にキンコウカが咲き乱れても綺麗でしょうね。
白が残る会津駒が観られて、念願かなったという感じでした。
次回はもっと真っ白な会津駒を至近で見たくもあります。
あの湿原の小屋、泊まったら楽しそうですが、みー猫さんの場合は、何かとんでもない歩きを狙っていそうな・・・。
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