
2016年8月13日 晴 (蓮華岳に向かう途中観た、七倉岳、北葛岳)
船窪岳小屋で、お腹満腹、心いっぱいにさせてもらって3日目の朝。朝ご飯も気使いがされていて、そのまま下山の人と比較的遠くまで行く人に区分けして、2回転の食べる順番を決定してくれています。そんな事してくれる小屋って、自分は見た事ない。なな”は蓮華岳を超えて、扇沢に下る予定で、それほど遠い行程でもないとは思うのですが、遠距離チームに入れてくれたらしく、1回めの朝ごはん。内容も細部に登山者への思いやりが感じられる内容で、温泉卵で美味しく食べられました。さあ、今日もどんな稜線が待っているのか楽しみです。
小屋のスタッフや常連のみなさんは、小屋の御夫婦をおとうさん、お母さんて読んでいました。靴を履いて土間を出るとき、小屋のおかみさんに、なな”が自然と「それじゃ、お母さん、お世話になりました。」声をかけますと、他の仕事で忙しいのに、玄関先まで出て見送ってくれます。お母さんと小屋のスタッフ3人並んで、カネの音ひとつ鳴らして手を振って見送ってくれてます。歩き出して少しして小屋の写真を撮ろうと振り返ると、まさかの3人揃って手を振ってくれまして、こちらも手を振ります。
その後、深いガスが流れてきて小屋が全く見えなくなって2分くらい稜線を登って、カネの音がひとつ聞こえて振り返ると、ガスが薄く切れて、3人で遠くの小屋の前で大きく手を振ってくれてまして、これにはちょっと普段は無感動的な なな”もぐっと来てしまいましたよ。
コース:船窪小屋 5:45 --- 七倉岳 5:56--- 北葛岳 7:48 --- 蓮華岳 --- 針ノ木小屋 --- 扇沢ターミナル
ガスに巻かれた稜線を歩いて10分ほどで、七倉岳の山頂に到着します。ここにも大町市の立派な山名柱が建っていましたが、ここは稜線の通過点的なピークなのでしょう。
七倉岳の先に進むと、周囲のガスが切れてきて、目指す蓮華岳と左隣の針ノ木岳の上部が見えてきました。
七倉岳の先からはやせ尾根区間もでてきます。左右結構きれている稜線が続きます。
(右サイドが激しくきれている地点。)
ガスが切れていく中、やせ尾根や岩の稜線をアップダウンして進みます。険しい区間は鎖やロープ、階段があってサポートしてくれます。昨日の船窪周辺の稜線歩きを経験していますので、気分的にはどうってことないって、印象です。
(進む稜線方面)
七倉、北葛岳間の鞍部で、前を行っていた大阪の美人母娘に追いついてご挨拶します。この母娘さん達とは、蓮華岳ピークまで、前後して進むことになりました。
(鞍部付近にあったお花畑と、そこからはまたはしごの急登)
七倉岳方面から蓮華岳方面に向かっている人はそんなに多くないようです。前にも後ろにもそんなに登山者は歩いていません。今日は比較的静かな稜線歩きになりそう。ガスが完全に切れてきて、餓鬼岳から槍の方の稜線まで見えてきました。
朝ガスっていて、だんだん日差しがでてきたら久しぶりにブロッケン現象が見たくなります。ずっとタイミングを待って歩いていました。後方から日差しが照っていて、反対の崖の上のガスが動いて、何度も出そうな状態になりますが、完全には成立しません。北葛岳直下の稜線で、一瞬ブロッケン成立って状態になって、近くにいた美人母娘のお母さんの方に教えてやって、一緒にみます。下方にいた娘のほうは、見えない状態だったようで、「見たい、見たい。」って走り登ってきて、辿り付いた時は消えていました(笑)。残念、またいつか見られるよ。
(完全な明瞭系ではないですが・・・。久しぶりに見たので、掲載)
北葛岳直下。だいぶ登ってきて振り返って、歩いてきた稜線が見えます。七倉岳はこうやってみると、特異で格好いい山容です。
針ノ木岳とか後方の立山から薬師岳への稜線が綺麗に見えています。薄っすらガスのベールがあるのもいい感じです。
北葛岳山頂とそこに立つ登山者を撮影します。
北葛岳山頂で家の母親に電話します。昨日小屋で、もう皆睡眠している9時30分頃
真っ暗な中、家から電話がかかって来て、やべーと思って、話さずに切ってしまった
のです。電話すると母親が出て、いつ帰ってくるの?なんて聞いてくる。
今日中には帰れるとは思うけど、まだ先が長いので、帰宅は夜中になると伝える。
北葛岳山頂の展望も素晴らしい。ここには双方向それぞれに向かう登山者が数名休憩中。自分より若い夫婦は逆方向の人たちでお互いの進路に着いて、情報交換。なな”は船窪周辺の注意ポイントを簡単に教え、そのかた達に、蓮華の大下りの情報をもらう。蓮華の大下り(自分の方向からは、登り)はガレて、石が落ちち安く、結構険しかったと、情報をもらいます。前日若者にもらった情報とほぼ同じ内容で、やはり気をつけなければいけないと、再確認します。 写真が多くなりすぎるので、蓮華岳、扇沢への行程は、続きにさせてください。 ■■
======> Pt.5へ続きます
(北葛岳からは一度大きく下る。下りきった先から蓮華岳の登り口は見えていない。蓮華岳と稜線繋がりとはちょっと思い難い印象を持ちました。)
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