
入山日 2013年10月27日(日) (はじめ小雨、概ね晴) みー猫さんと ( 大平山直下から見た山頂方面、この辺り、細かい乾雪が舞っていた。 )
こんにちは。妹に勉強に差し障りがあるから、おいっ子を当面山に誘わないように。。。とおこられてしまったななころび”です。勉強頑張って、早くまた綺麗な山行こうね。
去年に比べて今年の秋は、山歩きの面でいうとちょっと物足りない気がしています。 週末のたびに来る台風や、悪天候、足の負傷などで回数、向かう先の魅力度共に、総合的に考えると、ちょっとだけ今年は満足感が足りません。そんな状況を少しでも改善したいと、天気予報はまずまずの27日、足尾/大平山に向かいました。全く予期せず、なな”の今一番好きな登山家のみー猫さんと歩くことになり、コースも登り下り共に、全くの予定外行動となりました。しかし、全般的には、秋の一日を大いに楽しめる、ちょっとばかりのロング歩きができました。
course: 銅親水公園 5:42 大ナギ沢右岸尾根取りつき 6:35 大平山頂 10:04-10:25頃 社山山頂付近 12:38-13:12 林道合流 15:15 スタート地へ 15:35
スタートしてすぐの地点、太陽が登りだしたのか、自分のいるところはまだ薄暗い。対岸の中倉山方面の荒れた山稜の上部が赤く燃え出す。向かう先に大きな虹、この虹は中倉山とこれから向かう大平山をつないでいた。
今日は、当初単独歩きの予定。まだ未明の足尾の町を抜けて末端の銅親水公園の駐車場に着く。おや、一番乗りだな、とか思って坂を降りきると、なんとなな”の一番好きな手前端のスペースに見慣れた車。ということは、とか思いながら目を凝らすと暗闇で車外で出発準備中の人影・・・。みー猫さんでした。
車を降りてごあいさつ、なんと私と同じ大平山に向かわれるという。みー猫さんの予定を聞くと、私の予定していたコース(登り:南東尾根、下り:一度歩いている東南東尾根)とはちがう計画のようだったけれど、せっかくの機会なのでご一緒させていただくことにした。みー猫さんの予定は大ナギ沢右岸尾根(以下、南尾根といいます)を登り、できれば社山までとのこと。南尾根を歩く準備はしていなかったが、みー猫さんがご一緒なら、問題ないでしょう。
鹿の気配のあるまだ薄暗い林道を進む。道脇に梅の花のようなものが咲いていて、みー猫さんは撮影されていた。超マメ、なな”はといえばその上にそびえる始めて見る方向からの荒れた中倉の斜面に反応。
みー猫さんと、よもやま話などをして歩いていると時間が経つのも忘れる。これから歩く南尾根方面に虹の末端が伸び光り輝く。あの尾根、長いし、斜度も急だなー、というのが遠くから見たこの時の実感。
始めてみる、この方向からの松木川対岸の岩峰郡。これは沢入山の脇あたりなのか。自分の目には結構新鮮。それと虹がまだかかっている。
林道をぬらす小さな沢を渡り、南尾根の末端。その地点から尾根型が感じられた。この辺で小雨、よく見ないと気づかない程度だが、光線のかげんでよくよく見ると結構蜜な雨だったりする。日差しは薄っすら感じられるのに・・・。新潟方面の雪や雨の吹っかけなのだろうか。
尾根取りつきは芝や草の生い茂る足場の悪い急斜面を猛烈に登りつめるスタート。踏跡は薄っすら、鹿道のようなもの。最初はみー猫さんが先陣をきって登っていってくれる。かなり登って途中で先頭交代。このヤブの急登、結構長かった(30分以上)。あっと言う間に松木川を上から望める高度まで達した。松木川の川岸は紅葉が美しい。その上部には急峻な中倉・沢入の稜線と目を飽きさせない。
じっくりとつめるみー猫さん。この尾根とりつきはかなり急。振り返るとかなりの高度感。ここまで、夢中で登ってきてあっと言う間にこの高度感を体感できた。みー猫さんばかり、難しいヤブ斜面を先導させるのはまずいと思い、この辺はしばしなな”が先を行く。
進路左、南には松木川をはさんで中倉山(左)、沢入山の稜線がそびえたつ。稜線から急峻に落ちる岩の尾根とその間を急角度で落ちる沢。その稜線を歩いている時は全く感じない恐るべき荒々しい山肌をさらしている。
雨の密度が一時期高まったので、無精のなな”もレインウエアの上を着用する。これでみー猫さんに少し待ってもらい少々のロス。無精と言えば、この日の自分。よもや大平山に素敵な山ガールみたいな人もおるめえ、と2日間ひげをそっていない、プラス起きぬけの寝癖あたま。そして買った時は高価だったがもういい加減着古して毛羽立ったウェアなどを着ている。みー猫さんと歩くと知っていたらもっとおしゃれをしてきたものを・・・
尾根入りして40??分ほど急なヤブ斜面を登り、ようやく人の歩いてよい感じの優しい尾根歩きになってきた。
進路左前方には沢入山の手前の谷にまだ虹がかかっている。高度を上げるにしたがって、松木渓谷の奥深くが少しずつ見えてきた。松木渓谷、 今年行く予定だったけれど諸事情で行けていない。いづれ行かなくては。あの山のむこうには何があるのだろう。・・・
樹林帯の尾根を時に急登、時に緩やかに登っていく。この尾根、登りに使用する分においては、迷うような所は全くに近く無い。下りは、歩いてみないと定かではないが、眺望も効くしだいじょうぶだろう。
樹林帯の尾根地点を抜けると、爽快な笹、芝のような下地の尾根になってきた。木々が黄葉して非常にいい雰囲気。天気は極細かい雨が降ったりやんだり。
進路右になな”が当初歩く予定だった南東尾根が見えてきた。かなり近く感じたがそこから合流まではかなり長かったことは、後に知ることになる。
樹間の急登を登っていくみー猫さん。
尾根入りして90分経過の地点。 松木川の谷を挟んだ向こう側の眺望もひらけてきた。沢入の隣もオロ山、皇海山も見えだす。皇海山の上部は雲の中。
南東尾根が迫って来た。こちらの尾根との間にある灌木は紅葉真っ盛り。もう少し日差しが欲しかったが仕方がない。
黄葉の尾根にたたずむみー猫さん。 この写真は好きだ。
樹林間の黄葉の中の尾根を登り、振り返るとこんな感じ。歩いてきた方向が見渡せる。
この尾根、稀にではあるけれど、目印が出てくる。東南東尾根にはまったく無かったので、少しはメジャーなのかも。
日差しが天使の階段状、松木川方向を振り返ると今歩いてきた尾根が続いていた。 爽快。
沢入山の稜線、と手前に南尾根から松木川方面に派生する尾根が見えた。この派生尾根も紅葉がかなり綺麗だった。下りで歩いた場合、間違ってこの派生尾根を下るとどうなるのだろうか。
右となりに並行して登って来るのは、南東尾根。あちらの尾根と今いる尾根と、かなり肩を並べてきた感じの地点。
尾根左側の斜面は紅葉が結構いい感じで、斜面が賑わっている。
尾根入り後約160分経過。うっすら雪化粧気味の皇海山、鋸山が見えてきた。
南東尾根との合流点1805P直下は笹ヤブの急登。濡れた笹をつかみ登りつめて行く。
ほぼ、南東尾根と合流した1805P地点。
1805Pからは笹の深い部分が出てくる。それでもせいぜい腰高か胸たけほど。自分が前に出ると不思議と笹ヤブが低くなり申し訳ない。山頂部らしき地点とそれに続く稜線が目の前に屏風のように見えてくる。もう少し感が漂う。小雪は横殴りにふき、少々寒い。
袈裟丸山、と皇海山方面。この尾根は前回登りで歩いた東南東尾根に比べて、地形的に袈裟丸山、と皇海山、沢入山の石塔尾根などが良く見える展望尾根なのだと感じた。逆に東南東尾根は社山方面の展望がよかったのだけれども。
山頂直下の稜線。見えている鹿道の先で直角に右折するイメージ。その曲がる辺りで二人してレインウェアの下をはく為、数分停滞。履かないと、笹に積もった雪で足先が冷たい。
山頂周辺は樹林帯の中を歩く。下の笹は薄雪が積もり真っ白。
今年二度目の大平山登頂、前回は5月。今年、白くなった山頂に今年中にまた来るとは思っていなかった。前回は東南東尾根を林道をショートカットして何度か横切り一生懸命歩いて、山頂直下で要らぬトラバースをして笹斜面で大変あるきづらい思いをし、山頂に着くのに結構な苦労した記憶があるが、今回はみー猫さんとの二人歩き。全くと言っていいほどあっさり着いてしまった感じ。ペースを作って貰ってありがとうございました。あと、大変な所は大抵みー猫さんに先を歩かせてしまった・・・。 南尾根を歩く準備もしていなかったので、連れてきてもらったようなもの。仲間と歩くと、結構労力の要る山でも、本当に疲れ無しで登れるのは不思議だ。
ともかく、無事山頂に辿りつけて満足、冷たい風雪を避けて、山頂の南側斜面で軽く食事。この後、みー猫さんは社山に向かいたいようで、なな”は当初、大平山だけで降りるつもりだったが、社山に向かうほうが、風雪から逃れられるような予感がしたので、この後もみー猫さんにご一緒させていただくことにした。
社山へは今年、もう何度目だろうか。9回? 10回? でも、ここから社山への行程はより天気/眺望に恵まれることになる。 ■■ Pt.2に続きます。 ===== >
山頂から、黒檜への分岐までは尾根も広く進行に注意が必要。前回は潤沢な残雪の上をびびりながら歩いた記憶がある。
お疲れ様です。ななさんのおかげで、無事バカ尾根から着地できましたし・・・・登山家は言いすぎでしょ(笑)・・自分のほう、先ほどアップいたしましたです。画像の共有メール送りましたが届いてますでしょうか。次も、ちょっとロング?いきましょうか(笑)
足尾ではお世話になりました。こちらこそ、みー猫さんに当日会わなければ、松木川対岸の荒れた稜線風景や、大平山から東の稜線歩きで見た素晴らしい景色は見られませんでした。
共有メールありがとうございました。こちらも遅くなりそうですが、何とか送ってみます。(なんせ、デジタルに疎くって・・・、すみません。) 画像到着できたら別記事にでも使ってください。