
2015年11月1日(日) 単独 晴れ
秋山を楽しんでいる間に11月になってしまいました。ブログ作成にさく時間がなかなか取れなくて、3回分の記録がたまってしまいました。さくっといきましょう。
9月末の女峰山から、数回いろいろなタイプの紅葉の山を歩いて楽しんだので、もう紅葉はいいかなって気分も出てきますが、楽しめるものならまだまだ楽しみましょう。今日も男のお仲間からはいつも通り誘いなしで、女子の仲間は全て用事ありとの事で、あまり情報にアンテナを張り巡らしていないなな“は行き先選定に困ってしまいました。困ったときの山って、ななころび”的には なきむし山、社山、備前楯山のトップ3。その習い通り備前楯に行ってみましょう。3月に歩いたことのある南稜(南尾根)を登って、時計回りに通洞駅付近まで延びる尾根(こちらは未踏)を下って周回してみましょう。
南尾根末端から登ります。ここは前回来て知っていますが、極めて急登です。今回はどうしたことか、斜面下部の植林木が広範囲に伐採されています。倒木がそのままになっていて、変な段差も作られていたりで前回より大幅に歩きづらくなっていました。おまけに、木がなな”の姿を隠してくれないので、誰も気づいていなかったと思いますが、人目も多少気になりやりづらかったです。
南尾根末端(付近駐車地) 6:30 --- 備前楯山山頂 10:00 -10:20 --- 南西尾根末端 12:15 --- スタート地へ 13:05
急傾斜地点も素直に進めないのは、本当に一番下部の部分だけで、あとは何とか足場を見つけて登り切ります。10分以上苦しみました。登りきると、あとは平穏な尾根が続いていきます。記憶より多少ヤブっぽかったのですが、おそらく2年前もこんな状態だったんでしょう。
40分も登ると左サイドに、今いる尾根と平行に走る尾根が見えています。神巣山に伸びるかつて歩いた稜線でしょうか。その左には二子山らしい山が遠くに見えていて、アップでみると全山真っ赤です。今日はそっち方面でもよかったかなと、少し思ったりします。
1時間も歩くと標高も高くなってきて、周囲の紅葉がきれいになってきます。途中のピークを超えて下ると、鉱山の遺物の作業小屋跡や、作業道具の残骸があってその脇を進んでいきます。
(南尾根の紅葉1)
鉱山の遺物もところどころ点在していて、忘れたころに出てきます。
(南尾根の鉱山遺物1)
ちょうど2時間くらいで三角点1114pに着きます。前回来た時は、ここは雪で三角点はほぼ埋まっていた記憶があります。この三角点の少し先でまたちょっと下って、また登りかえしです。前回の時は地図とコンパスを首っ引きでみながら歩いたのですが、今回はその時の学習効果で、迷わず登っていけました。
(南尾根の紅葉 2)
(南尾根の紅葉 3)
尾根も上部に来ると尾根の両側は、低い潅木のだいぶ赤い葉っぱも目立ってきます。
(南尾根の紅葉 4)
(南尾根の鉱山遺物 2)
歩き始めて2時間40分地点。岩稜帯になってきて、低い潅木の中を歩きます。ここは、多少両側の小枝が張り出していて、少々腕にあたります。振り返ると、後方の視界も開けてきて超えてきた稜線が見渡せます。
超えてきた稜線が見えます。三角点峰と1095m峰でしょうか、結構起伏がありますね。その斜面は色づいています。
左サイド、西には小法師岳が見えていて、その長大な稜線は全山色づいているようです。その向こうに袈裟丸の稜線が見えています。今年も前袈裟より先の歩きはできなかったなとか考えました。手前に落ちていく尾根は紅葉の盛りのようで綺麗なのですが、この尾根はかつて2回ほど降りに使ったことのある南西尾根でしょう。この時、ちょっとこの尾根を今日も降りたくなりました。
尾根の進路方向、前方を見ますといくつかの小ピークを超えてその先に、おそらく備前楯山山頂部であろうピークも見えてきました。(p ↓)
簀子橋堆積場を挟んで一周して降りる、下りで使用予定の尾根の入口などを偵察しながら、備前楯山山頂直下を進みます。
(これは備前楯山手前のピークです。)
3時間30分で山頂到着です。山頂直下まで、一般ルートに合流しないので登山者との遭遇はなし。山頂にもだれもいません。広大な眺望を独り占めです。
(社山、男体山、半月山)
(皇海山、塔ノ峰(たぶん)、 オロ山、沢入山、中倉山、大平山。標高1200mくらいまでの木々が色づいていてモコモコして見えます。)
上の画像と重複ですが、塔ノ峰、庚申山に敬意を表して掲載したかったのです。
(庚申山、皇海山、塔ノ峰、オロ山、沢入山)
遠くに薬師岳、夕日岳の稜線でしょうか。左には赤倉山、右の山塊は下り行程で歩こうと思っていた稜線です。(p ↓) その稜線ですが、山頂で計画変更して今日は行かなくしました。紅葉の綺麗と思われる南西尾根を急に歩きたくなったのと、その過程で見えるぞう山から塔ノ峰までの展望が見たくなったのです。
山頂でだれも上がってこないまま、20分くらい写真を撮ってゆっくりして下山です。一般ルートを少し歩いて、3度めになる南西尾根に突入です。この尾根は下りに使うと、地形図とコンパスだけでは判別しきれない微妙な尾根分岐が途中何度もでてきて、初めてくだった時は、何度も地形図とコンパスを確認しながら降りた記憶があります。2度めは、慣れたのか今年5月頃難なく下れました。
(予想した通り、この尾根の紅葉はとてもいい色になっていました。)
今回はルーファンも楽勝と高を括って歩いていて、紅葉にうつつを抜かして歩いていて、このケルン(p ↓)を過ぎた頃、ちょっと見覚えがないというか、こんな嶮岨な下りあったかなと思う地点があって、でも注意して歩いていないので、正確な今いる場所も特定できません。だいたい今いる場所が特定できていれば、迷わないんですけどね。ここは、少し戻って登ってみることにします。北方向にうっすら尾根型が見えたので、その入口まで行って考えてみます。数分登って、その尾根入口につきますが、どうもそっちでもないみたい。ちょっと困りました。適当に降りていく手法は、この山域では危険だと思うからです。でも、最悪の場合、5月に登った古滝の里からのかれ沢沿いに降りてしまえばよいと考え、またもと進んだ尾根を降りていくことにします。
そのまま綺麗な紅葉の尾根を下って、見覚えのある展望地について一安心です。ここで撮影して一息いれます。
展望地は足元が切れていて更新川とその両岸の山が見渡せます。絶景というやつですね。
かつてたそがれさん達と偶然到達することができた象山の月の砂漠地点をアップで、。下の岩に生える潅木の赤が綺麗です。
(南西尾根の黄葉 1)
(南西尾根の黄葉 2)
展望地も続けて2箇所でてきて、眺望を独り楽しみあとは、黄葉のトンネル尾根を下るだけです。
(南西尾根の紅葉 3)
(南西尾根の紅葉 4)
南西尾根の末端地地点、川の対岸の無名峰が凄いとんがった形を見せています。
舗道に降り立ちました。ここからは駐車地まで1時間くらいのあるきが必要でしょうか。
銅山時代の遺構がここにも。民家か、作業場所の為か、山の斜面に幾重にも石垣が築かれていて、頭上には黄葉です。
(古足尾橋の黄葉)
庚申川の渓谷もこの時期ならではの味わいでした。
南稜の斜面。
庚申ダムの黄葉も水面に写ってとてもきれいでした。庚申ダムの東屋で一休み。
古い民家は廃屋か。家の前の黄葉を見る人も居ないのかもしれない。
舗道歩きも紅葉をみながらさほど飽きないで歩けます。今日は未知尾根歩きは無し、未踏のピーク無しの、なな”的には一般ルート歩きに近い感覚のコースでしたが、実際には軽いヤブあり、下り時のルーファン冷や冷やもあって、何より黄葉をたっぷり楽しめてよかったのではないでしょうか。今日歩けなかった備前楯山の東側の岩の稜線はまた、次回にでも登りででも歩いてみましょうか。これで、また楽しく備前楯山に来られる理由ができました。 ■■
最後にスバルの広告です。歩き終わって戻ってきた南尾根末端付近の路肩に相棒XVが待っていました。フロントガラスに紅葉が映っています。日光から足尾に抜けるような曲折の多いルートも走行は安定して走りやすい。前車追従機能はそんな道でも使えるみたいで、なな”は重宝してます。勝手に前車との間隔を測ってスピードを増減、時には停止させるので・・・。
自分も,まだGPSを持っていなかった頃,コンパス・高度計を駆使して,このルートを歩きましたが,面白かったのを覚えてますヨ。
今回,お歩きにならなかったルート,金竜山コースですよネ。あそこの崩壊の状況が気になっていて,簀子橋堆積場に転がり落ちるんじゃないかと二の足を踏んでいるんですヨ。
是非,次回はお願いいたしますネ。
南尾根を登る時見えた、南西尾根方面の斜面がきれいに色づいていたので、計画を変更してしまいました。
金竜山コースって、そんな危うそうな場所があるんですか。ハイトスさんの記事をもう一度チェックし直して、用心して行ってみます。
通洞駅付近では、評判のコロッケを食べてみたいので、それも楽しみです。