日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

3度めの正直の三岩岳はやっと大展望を見せてくれた     三岩岳/窓明山/(家向山)Part.1

2014-10-04 08:59:30 | 山行

入山日 2014年9月27日(土)  単独     (窓明山山頂付近から見た三岩岳)
三岩岳は去年と今年共に6月に歩いている。昨年はガスまじりの曇天の中今年6月はどしゃ降りの山開きで、共に満足できる眺望が得られなかった。リベンジで満足登山なるか。前回9・15勝手知ったる白根山で人生初ともいえる謎の大不調歩きをしてしまったのでちょっと自信を失い気味。今回は様子をみながらリハビリ登山的な意味合いもある。
天気が良さそうなので、展望があり体調がよければ、まだ歩いていない窓明山方面にも行ってみたかった。窓明山/家向山は会津100名山をカウントできるという意味あいもある。


朝6時10分ころ、スノーシェッド脇のスペースには一番乗り。檜枝岐村までのいつもの車道は、いつ走っても気持ちのよいルートだ。わけあって代車のフォレスター脇で出発準備をしていると同じ型のフォレスター(赤)が到着。その単独男性は先に出発されていった。
その後、もう一台東京のほうのナンバーも到着して、単独男、3人がほぼ同時スタートした形。
旧道尾根との分岐までは、沢沿いを歩いたり、斜面をトラバース気味に巻いていく。分岐に1時間ちょっとで到着すると、我々より先に出発された単独おじさんが一人、休憩中だった。温泉施設脇のスペースに駐車していたらしい。もうひとり、別の人も前を歩いているらしい。
分岐を過ぎたあたりから、木々の色づきが目立ち始めた。淡い色彩の下歩いていけるので心地よい。




コース: 小豆温泉スノーシェッド脇P 6:30 ・・・ 旧道分岐 7:38 ・・・ 避難小屋 9:07 ・・・ 三岩岳 10:08-10:24 ・・・ 避難小屋 10:54 ・・・  窓明山 11:47-12:00 ・・・ 家向山分岐 12:51 ・・・ セン沢山 13:52  ・・・ スタート地へ 14:49   

この季節、この地方の山を歩くことは今まであまり経験がなく、正直紅葉はほとんど期待していなかった。この尾根の色づきはかなり意外で、うれしいサプライズ。色の綺麗な木があるとついつい見入ってしまう。




前回6月は仲間のKさんと歩いた時、強い雨が降りだしたあたりだな、とか思い出しながら歩く。いったん緩やかになった地点。上は黄葉のトンネル。



この尾根長いし、結構急登の連続。(P ↓) 登っている時はそれはあまり気づかず、下りの時に気付く。急登が続く地点もこの色彩の中だとさほど苦にならず。前回のことで気になる体調は全く悪くない。踵脇の調子もほんの軽い違和感程度で、今日は問題なし。



黄色に色づいていたり、黄緑だったり。こんな木々の下を登っていく。



空には雲ひとつなくて、こんな天気の山歩きはいつ以来だろうと考えた。登るにつれて周囲の色も鮮やかになっていく。
(急登地点、この方向に登っていく。紅葉の中の急登)


高度を上げるにつれ後方や左右に眺望が開けてくる機会が増える。右の遠方の平らな山はあの素晴らしかった田代山?。 近い稜線の中央の台地状は大沢高森山とかいうややこしい名前の山だろうか?。



登り始めて2時間10分うを超えた。まだ、急な登り地点が多いけれど、空がかなり近くなった気がする。目先、あまり高い目標が近場に無くなるので、そろそろ緩やか登りに変化する頃だろう。



今年の山開きの日、この辺の足場はぐちゃぐちゃドロドロで川みたいになっていたなあ。(p ↓) それに比べて今日のこの尾根のなんと清々しいことか。山は歩くコンディションによって、感じ方も全く変わってくる。



前2回来た時は、気付かなかった湿原と池塘があった。たぶん、前の時はこの辺は深い残雪の下に隠れていたのだろう。



湿原の片隅にはわずかながら、こんなお花もそろって咲いていた。




会津からの山座同定は、まだ苦手分野。なにか便利なアプリを使用してみたいくらい、でもなな”はスマホなるものをまだ持っていない。 左の遠方の稜線は男鹿山塊、右の小さな山塊は高原山の山塊かな。その手前にいくつも重なる山々のヒダのなんと美しいことか。中央手前は、まだ未踏の大嵐山、その後ろが荒海山かな?。高原山の左前はあの枯木山かしら。全部ちがっていたらゴメンなさい。




さっきの湿原のすぐ上が避難小屋だった。避難小屋まで2時間30分ちょっと。不調の次の山行にしてはいい調子だ。避難小屋で小休憩をしていると、Y姉さんからメールが入る。土日も忙しくて、仕事だとか、那須が見頃と栃木新聞にあったと教えてくれていた。メールの返信をして、ちょっと長く休憩できた。
避難小屋前で休んでいると、東京のナンバーさんも到着。自分よりひと世代上のかたのよう。なな”もそんなに調子が悪くないのに、追いつかれるとはよほどの山好き。なにかメモされていて、避難小屋のノートの写真を外で撮影していた。ブロガーさんか?。窓明のほうに周回するかお尋ねすると、簡単にするというような意味のお答え。あまり山で喋りかけられるのが、好きではないかたなのかなと、その後はなな”も寡黙に変身。この東京ナンバーさん、少し先に出立された。
(避難小屋の上の斜面。急登となだらかを繰り返して行く。ここは前回沢のように、水が流れ落ちていた地点。)



避難小屋から登るにつれて、後方の視界が開けまくる。中央右に今日狙っている窓明山、その右は坪入山かしら、坪入山から右に伸びる稜線もすごいな。・・・きっと歩けないぞ。



日光連山が見えてきた。かなり距離を感じるほどに一つ一つの山の姿は小さい。ちょっと、望遠気味で撮影。女峰山から白根山まで画像に収まった。




暑くも寒くもなく、適度なコンディションの中、山頂直下へ。



山頂直下で東京のナンバーさんが降りてきてすれ違い。山頂に到着。少し前に付いていた赤フォレスター氏も休んでいらした。今日のこの山頂の景色はなんとすばらしいことか。前2回の歩きもそれなりに悪くは無かったが、やはり山は天気がいい時のほうがいいに決まっている。飯豊や朝日連峰も見えていたと思う。それと、周囲の紅葉もまた見事、この時期にこんなになっているなんて、まるで期待していなかった。
(山頂のすぐ隣のピークはなんだか楽園のような光景だった、昨年来た時、そこに行けるかなと山頂の裏を回り込んでちょっと進んでみて、すぐ厄介なヤブに阻まれてすぐ諦めた記憶がある。)


それにしても、3度目にしてこの景色に巡り会えた。やはり、山は何度も来て、偶然の幸運にも恵まれないと、ベストの瞬間は味わえない。たとえ天気予報が晴れ予報でも、真っ白で何も見えないとか、どしゃぶりに合うなどよくあること。今年、5月ころから、何度雨具を来て山を歩いたか。3度目の正直、下手な鉄砲、数打てば・・・。継続は力・・・。何とでもいえるが、何度も来てみて本当によかった。

(山頂部の様子。三角点と紅葉の木々、向こうに男鹿山塊。 )


これが観たかった。遮るもののない会津駒、中門岳の大地と会津駒の山頂のすぐ脇にくっきり燧が見えていた。(”シュクセン”にかけたら、燧が見えなくなったかな。)




何度見ても飽きない栃木・会津の境い方面。こうやって見ると、まだ未踏も数々あるなあ。



赤フォレスターのかたは埼玉から遠征だった。山スキーをやられるそうで、偵察がてら登られているそう。この埼玉さんとしばし歓談し休憩。撮影もたくさん撮った。
(避難小屋まではこんな景色を見ながら下る。)


ちょっと、陰影具合が失敗だけれど、雰囲気だけ感じ取ってほしい。岩峰が赤く色づいていた。




避難小屋には30分かからず降りてきた。誰もいなくて静か。さて、ここからはまだ時間も早いし、体調も問題なし。まして、こんな好天で紅葉も綺麗で、こんな時周回しなくて何時するのという感じだったので、窓明方面への周回をすることを決定。
実は、ここからのほうが、ここまでより、自分としてはもっと良かった。けれど、長くなりそうなので、また次回の記事に続けさせてもらいます。  ===== > Part.2 へ





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6 コメント

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三岩岳 (雪田爺)
2014-10-01 22:03:25
こんばんは、紅葉が旬とまではいかなくても透明感がありとても綺麗です.晴れてくれて良かったですね.私なら、もし三度目で又・・・なんて事になったら 恐ろしくて登るのに勇気がいりますよ(笑)

所で旧道分岐少し手前で、左手奥の方に滝が遠望出来る場所があったと思いますが、水が流れ落ちていた様子でしたでしょうか.
見えない部分も含めてあの大きな滝に道が無いという事はもしかしたら今の時期涸れてしまってるのかなと想像してしまいます.

駒ヶ岳方面の風景も素敵なものです.
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三岩に行っていれば (野球親爺)
2014-10-01 22:27:25
こんばんは。
実はその日は三岩に行こうかとも思っていたんですよ。
結局は珍しく、弱気の虫が鳴かずに上越国境まで行っちゃいましたけどね。
体育の日あたりに行こうかと画策していますが、紅葉は終わっちゃいそうですね。
それにしても天候に恵まれて何よりでした。
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雪田爺”さん (ななころび)
2014-10-01 22:27:42
こんばんは。
正直紅葉は期待していなくて、会津駒への稜線や遠方の眺望期待でした。期待以上で本当によかったです。

その滝の件なのですが、実は自分は滝を見たくてルートを外れて20mほどヤブを漕いだんですが、過去2回の6月には見えていたはずの大滝が見えなかったのです。きっと濃いヤブに邪魔されて見えなかったと、簡単に諦めて引き返しました。今回質問されて、実は本当に水が落ちていなかったのかも・・・と思った次第です。
あの滝は雪解け時期限定のものなのかもしれませんね。
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会津の紅葉 (みー猫)
2014-10-01 22:36:24
2回目か3回目に会津駒に行った時に素晴らしい紅葉にであいましたが、たぶん近い状況だったのではと思います。天候も土曜日は穏やかで良かったですね。静かな歩きが堪能できたのでは?パート2も期待しますです。
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野球親爺さん (ななころび)
2014-10-01 22:38:48
こんばんは。
そういえば、野球親爺さんは6月の山開きの時も、雨じゃなければ三岩岳の予定でしたよね。2回とも、同じ山を一時的にでも考えるとは、偶然にしても面白いですね。
でも、平標に行って、それも大正解でしたね。あの景色を見せられたら・・・。
体育の日あたりは、紅葉も深まり、より標高の低いところも色づいているような気もしますが、上のほうは終わりかけになってしまいますかね?
後半の窓開山周辺の記事を見て、ご判断してください。
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みー猫さん (ななころび)
2014-10-01 22:46:21
こんばんは。
同じ日に、会津駒もさぞかし綺麗な紅葉だったのではと想像しました。
三岩岳、窓明山のいいところは、会津駒より人気のないこと。見かけた人は自分以外に4人だけでした。
本当に久しぶりに好天に恵まれた、穏やかな日和でした。
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