日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

初の鳴神山は、予想以上に最高のロケーションだった     吾妻山/大形山/鳴神山

2014-03-24 17:39:11 | 山行

2014年3月22日(土) 晴/強風   単独    (この中央にのびる尾根を歩いて来た。鳴神山頂にて。 )
22日は初めて、桐生の鳴神山に行ってきました。ハイトスさんブログのファンの私は、その山がいかに地元の人々の人気山なのかは、知っていたのですが、なかなか行く機会が今まで無かったのです。最近、少しロング歩きの脚力トレをする必要を感じ、ちょっと前にたそがれさんが雪の時期に吾妻山から鳴神山往復を試みられていたので、今回はこれだと思ったわけです。地形図を見るととにかく長い。それも山中ピストンだとその距離は、当たり前ですが2倍。でもこの吾妻山から鳴神山の場合、ピストンをしない場合、復路車道歩き以外、思いつく周回できるようないいコースが見当たらず、いいやピストンをやってしまおう、となったわけです。
先週歩いた白葉峠付近から吾妻山からの稜線らしきものが見えたのも、今回のコース選定に影響しました。

吾妻山への登りは、予想に反して、岩の多い登山道だった。急登もやや有り、いつ上のウェア1枚を脱ぐかを考えながら登った。



COURSE: 吾妻公園 7:22 ・・・ 吾妻山 8:01 ・・・ 大形山 9:25 ・・・ 鳴神山 11:09-11:30 ・・・ 大形山 13:06 ・・・吾妻山 14:26 ・・・ 吾妻公園 15:13

吾妻山山頂まで登る間に、もう降りてくる毎日登山のようなおじさんやおじいさんと何人もすれちがう。ここも両崖山と同じような感じの地元の人気山のようだ。山頂は仙人ケ岳方面の稜線と桐生の市街が一望できる眺望のよさだった。(P ↓) ここで途中で追いこしたおばさんと少しの間情報交換。鳴神まで行くと行ったら、遠いよと言われた。



吾妻山からは、2,3段階に分けて、標高100Mくらいのくだり。これはピストンすると帰りは登りになる。100Mは下るポイントがあるのは、理論上知っていたけれど、あまり下らないで、と思いながら下る。
吾妻山から鳴神山までは迷うことのことのない1本道と予想していた。概ね尾根沿いを行き、踏跡もあるのだろう。ポイントポイントには道標ありの、思っていた通りの親切なコースが続いていた。今日はルーファン、地図読みの出番はなし。



大形山までの稜線、尾根のセンターを少々巻くような地点から、木立の向こう東方面に先週歩いた仙人ケ岳の尾根が見えた。



結構広い伐採地が左手に広がっていて、そのおかげか後方や左手の眺望がパッとひらけた。後方に登ってきた尾根ととその向こうに、富士山。秩父の山々、八ヶ岳、真っ白な浅間、赤城山と大展望でこんな序盤線で、感激。強風でうまくカメラが固定できないけど、何枚も撮ってしまいたい気分。なかなか、歩が前に進まない地点だった。
(八ヶ岳だろうか、カッコいいねー)


目の前に当面の目標、大形山らしい山容が見えてきた。夢中で歩いているせいか、ここまではあっという間に来た気がする。途中、アウトドア派のようなご夫婦とすれ違う。なな”のカッコウを見て、「おっ、鳴神山までいくの」とご主人。ご夫婦にガンバッテと言われ、気合が入る。



大形山は稜線途中のような細長いピーク。板がなければ、気づかないくらい。誰もいなく静か、強風が耐えがたく吹きつけてくる。三角点を採って、風を避けここでチョコと辛いソーセージパンで小休止。



大形山からもいったん、100M超えの下りがある。(みー猫さん作成資料による)それは、あらかじめ知っていることなのだが、ピストンの今日は、あまり下らないでと念じながら下る。鞍部からは、概ね登り基調の尾根になる。大形山からおよそ2度目のピークには神社と石仏様、と三峰山の山名板のあるピークがあった。
そこからも登り基調で、枯葉ごそごその上りづらい斜面をつめて三角点ピーク811.5Pに到着した。(P ↓) そのピークには”花台の頭”と板があった。吾妻山山頂からここまで、すれ違ったのは単独男性わずか3,4名。追い越したのは811.5P手前でお会いした、おじさん一人のみで、ごく静かな稜線だった。



花台の頭”とはずいぶん洒落た名がついたピークだ。お花の季節は、ピンクに飾られるのかな、ここから西方向に赤城山が非常によく観れた。



811.5Pからも穏やかな尾根は徐々に高度を上げていく。前方に鳴神山の前衛峰だろうか、その右に見えるのが本体か。いづれにしてもこれから行く山が見えてきた。


地形図を見た時はあまり感じなかったけれど、鳴神山に近づくと、尾根を結構曲折して進んでいくコース。都度、道標でこっちですよ、とは指示してくれてはいない。(踏跡と目印はある。)落葉時期は目指す方向がだいたいわかるし、問題ないけれど、初心者だけでが安易に入ると、ちょっとどうかなとは思った。
(鳴神山、山頂直下の神社について、例の狛犬と初対面できた。)


神社から、この日唯一の雪、氷の斜面を慎重に登り、4時間はかけずに鳴神山山頂到着。ここ2回ほどはややロングのコースを歩いてたり、先週はおじいさんトレラン走者に追い立てられて早登りをしたりして、脚力は少しは維持できているようで、ここまでは、普通に歩いてこれた。けど、この尾根、結構長い。道がほぼ一般ルート級のわかりやすさなので、難易度は無いけれど、長さだけならあの長いなーと感じたの尾根往復級なのでは無いだろうか。
(鳴神山頂は驚きの大展望だった、我が日光連山もばっちり見えた。)



山頂には先客が10人はいたかな、皆さん思い思いに食事やらをされていた。



顕著なピークはななな”でも名前がわかるけど、地味系の山々は、この山域初心者には、なかなかわからない。北東方面のこの稜線は、熊鷹とかそちら方面かな。



途中からずっと見えていた浅間山はこの日の眺望MVPだね。



仙人ケ岳方面の稜線。



山頂では、あまり食事は摂らなかったけれど、眺望が良すぎて写真をとりまくり、20分くらい長居してしまった。このくらいの時間で降りるのは、もったいないのだけれど、今日はこれから長い稜線をたどり来た道を戻らなければならない。
(山頂直下の神社で、リアルで見るのはもちろん初めて。)


復路は来た道をもどるだけ、基本下り基調ですすめるが、案外小さな登り返しが所どころでてくる。その都度、トレーニングと思ってネバリ歩き。(P ↓)



復路は、往路で気づかなかったものがいくつか見えてきた。花台の頭”ピークで、飲食休憩中に見つけたRKさんの板。




途中のピーク、三峰山ピークでは、この石像にいい感じに光が当たっていた。往路に観た時よりいい。




復路最初の大きな登り返しは大形山への登り。正面にこれから行く大形山が見えてきた。大形山への登り返しは意外にすんなりこなすことができた。




大形山山頂の一角では、ご夫婦連れのようなかたが一組、休憩中だった。その山頂はスルーして少し進み、ボールで飾られている木の前を通過。何も山の木をこんなに飾らなくとも・・・と往路も観て思った。この木の下あたりに、数年前にこの尾根で亡くなったかたの木製の慰霊碑のようなものがあり、なるほどと思った。少しでも故人を霊を癒したかったのかもしれない。



大形山を過ぎた地点から、吾妻山方面の尾根の形状が見渡せた。(P ↓) これから、この尾根を進んでいかなければならない。まだ、結構ある。



吾妻山まであと直線2,300Mの地点。エスケープルートへの道標が甘い囁きで、ここからの下山の誘惑をするが、今回は初志貫徹。日差しに輝く吾妻山への登り返しへのルートに向かう。右に行くと、あのかたのお屋敷方面ではないか・・・。



ここの登り返しは案外答えた。こんなに往路下ったっけと思うほど、階段の上りが3段階にわたってくる。もうこれが最後だろと思った階段の登りを終えた後、本当に最後の樹林間の急登が待っていた。(P ↓)



ねばりきって立った吾妻山の頂は、午後2時近くなのに、人が結構いる賑やかさだった。依然晴れは続いていて、平野部と向かいの山の稜線がまぶしい。



吾妻屋山山頂ではたっぷりチョコを胃に流し込んだ。岩混じりの下りは結構急で、用心しながらゆっくり降りる。途中、吾妻屋山山頂で見かけた、小柄な痩せたおじいさんが前を行く。話しかけられて、一緒に歩いた。今日三度めの登りを今追えたところだ、とか言っていた。
(山を降りてきて、林道状の所で咲いていた)



(河津桜も)


吾妻山からの下り、もう14時を過ぎているというのに、まだ人が何人も登ってくる。本当に地元の人に愛されている山なのだと、わかった。
駐車場まであとわずかな森の分岐、朝歩かなかった”哲学の小路”というコースを、哲学的な思索にふけりたくて歩いてみた。今日は、ある程度負荷をかけた歩きでロング歩きができたので、目標達成。また、吾妻山、大形山と鳴神山を初歩きできて、なおかつ、素晴らしいロケーションの眺望を見られたので大満足。これなら、花の季節に栃木の仲間を連れて、遠征に来てもいいくらいのいいお山だったと思う。 ■■



(代車のマツダとの山行は,これでおしまい。 高速道路でもよく走ったよ。三週間の平均燃費はおよそ20.0KM/L。 )




 



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8 コメント

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往復 (ハイトス)
2014-03-24 19:33:37
お疲れ様でした。
8時間かからずに往復されましたね。
自分はまだチャレンジしていません。

この日12時30分頃に鳴神山山頂に寄りました。
ななさんが1時間前に去った後でしたね。
二日酔いでなければお会いできたかもです。(笑)

この尾根はもうすっかり雪がないのですねぇ。
それから花台の頭ですが、標識を作成された方が”沢”をわすれたようで、”花台沢の頭”が正しい名称です。とりあえず。
困ったものですよね。
来訪者はそのまま信じちゃいますものねぇ。
今度行ったときに沢を追記してこようかしら。
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ハイトスさん (ななころび)
2014-03-24 22:25:05
こんばんは。
この稜線は素直で歩きやすい尾根の連なりだったので、脚力トレにはうってつけですね。。

1時間違いでしたか、それにしても同じ日に鳴神山に行ったとは面白い。初の鳴神山山頂あたりで、ハイトスさんとバッタリ合っていたら、最高のサプライズになったのに、ちょっと残念です。

あのピーク、”花台沢の頭”でしたか、そういえばあの辺、そのパターンの名称板がよくありますね。白葉峠へ向かった先週の稜線にも有った気がします。
訂正情報ありがとうございました。
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ピストン縦走 (たそがれオヤジ)
2014-03-25 08:45:02
こんにちは。
翌日、「季節を感じて♪」のでんさんが同じことをやられていました。
雪の無さは、一か月前の様相が信じられないような感じがいたします。私には、それがいい退却理由にもなったのですがね。
あのツリーの下に極楽とんぼさんの慰霊碑があったのですか。どこにあるのかなときキョロキョロしておりましたが、やはり、雪に隠れていましたか。
ななさんとでんさんが歩いたので、その差歴然といった私の歩きを直後に公開するのもなんですから、しばらくは歩かずのままにしておきましょう。
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鳴神山 (みー猫)
2014-03-25 17:52:50
こんにちは。
やっぱり早いですね。最初から往復なんてなかなか思いつかないとおもいますが、たきつけてしまったようでごめんなさい。自分の片道の時は高速なご夫婦にあおられました(笑)花の時期もお勧めします。浅間は綺麗に見えましたが、当日、極近くに3人居たのも面白いです。
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トレーニング後は狙っているのは (ノラ)
2014-03-25 21:53:03
ななころびさん こんばんは。この所長い歩きの為のトレーニングと盛んに言われてますが。どこかを狙っておられるのでしょう?そろそろでしょうか。まだあそこは雪がたっぷりあるようです。このコースをピストンしたことないですが,花の季節にはまた違った良さがあります。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2014-03-26 01:38:38
おはようございます。
今回の縦走は、たそがれさんの記事、みー猫さんの資料がヒントになりました。でんさんといえば、大小から大坊山をマラソンのようなタイムで歩いていて驚いたことがあります。
あの慰霊碑はあの装飾ツリーのすぐ下でした。数週間前は、雪の下だったんですね。
あの尾根はとてもいい尾根で、花の頃や紅葉の頃にのんびり歩きをするのもいいし、もっとタイムを出してやろうとトレ目標で行くのもいいし、いい場所を見つけたと思いました。
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みー猫さん (ななころび)
2014-03-26 01:45:41
こんにちは。
みー猫さんの資料のおかげで、鳴神山に案外早くいけてよかったです。練習にもなりましたし。
日ごろ、山歩きで距離数ってあまり考えたことがなかったです。あれで20キロ超ですか、20キロ越すとさすがにちょっと長い感じがしますね。今度距離の算出のしかたを教えてください。
当日見えた、浅間、八つ、最後に見えた日光連山、とても綺麗だったです。
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ノラさん (ななころび)
2014-03-26 01:55:20
こんにちは。
長歩きトレのあとの事をノラさんに気づかれてしまいましたね。でも、今年行けるかどうか。そこに行くまでのトレだったりの過程のほうが、貴重だったりしますよね。
今回の尾根はのどかでいい稜線、ノラさんの言うように、花の季節もコースを多少変えて訪ねてみたくなりました。
ノラさんの栃木県北への遠征開始もそろそろですよね。日光今市方面への訪問、楽しみにしております。
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